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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:あの本、おぼえてる?
このところ、ブログを書くのに、四苦八苦。
実は週末に読み返した本が、思いがけずに難物。 単純な統計学の本だと、思い込んでいたのだが、コミニュケーションの問題を通した、社会学の本だったのだ。 「<子>のつく名前の女の子は頭がいい」金原克範 まず第一に、コレは、きわものでは無くて、マジメな社会学的な本である。 戦後一貫して、<子>のつく名前の女の子は減ってきている。1980年代のある時期に、高校の偏差値と子のつく名前の女の子の割合に関係があるのだ。 成績の優秀な高校に入る女の子には、<子>のつく名前の子が多かったのだ。 わたしが読みとったのは、こうである。 <子>がつく女の子の家庭は、保守的な傾向が強い。その、保守的なところが、成績の良さにつながるのだ。 それも、1980年代からである。1970年代には、<子>がつくのと、つかないのでは、成績に差はない。 1980年代、つまり、1965年以降に生まれた子ども達の名前と成績の間に関係が出てくるのだ。 1965年以降に何があったのか。 テレビの普及である。テレビ以前と、テレビ以後では、保守的な家庭と、そうでない家庭では、何か違いがあるのだ。 テレビの普及以後では、テレビを長時間視聴している家庭では、人の話を聴けない子供が増えているのだ。 なぜ、コミニュケーションが取れないのか?人の話が聞けないのか? 続きは、次の機会に。 ← メールマガジン、毎日一生懸命書きます。「応援メール」です。登録はこちら。 発行100回。応援して下さった皆様、これから応援してくださる皆様、ありがとうございます。また1つずつ、書いていきます。 ※1 <子>の付く名前の子が、直ちに、頭が良いという事でありません。 保守的な家庭→<子>の付いた名前を付けやすい。 →テレビの視聴が少ない。 →コミニュケーションがきちんとできる。 <子>のつく名前の女の子は頭がいい。って、ことです。統計学的な傾向があるってことです。ストレートにつながっているわけではありません。 ※2 筆者の結論は、今の子達は、コミュニケーションがうまく取れないし、さらに、その子ども達は、よけいに取れなくなると結論づけています。 日本の将来は、たいへん、暗いと云うこと。 ※3 この本は、中島梓の「コミュニケーション不全症候群」の原因に踏みこんだ本と言えます。 「コミュニケーション不全症候群」はオタクや、拒食症などの問題を、コミュニケーションの問題であるとして、考察した本。 「コミュニケーション不全症候群」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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