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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:あの本、おぼえてる?
先日書いた、”さかのぼって、日記を書いているのだ。 ”では、宮部みゆきの「日暮らし」を読んで、夜更かししたところで話が終わっていました。
今日は、「日暮らし」の内容等々。 「日暮らし」は「ぼんくら」に続く、時代小説。 つまり、「本所深川ふしぎ草紙」→「初ものがたり」→「ぼんくら」→「日暮らし」と続きます。 ストーリー的には、「初ものがたり」から「ぼんくら」の間が切れているのですが、登場人物がつながっています。どうせなら、「初ものがたり」から読んだ方が良いでしょう。 少なくとも、「ぼんくら」は読んでおいた方が良いしょう。 舞台は、本所深川。宮部みゆき本人が住んでいるところである。 ぼんくら同心・井筒平四郎とおいの弓之助が主人公。 でも、お徳、政五郎親分、手下のおでこ、佐吉、久兵衛、湊屋総右衛門等々。登場人物が、みんな、魅力的。 平四郎が役目柄、話を聴いて、ある人物がおかしいと思う。この”おかしい”は、行動でもいいし、人間としてでも良い。 で、その人物に話を聴くと、納得できる理由が出てくる。一人として、物語のために作られた人物がいない。みんな生き生きとしいるのだ。 日暮らし(上) 日暮らし(下) 話は、短編が4つ。登場人物の紹介をかねて、しかも、よく出来た話。だんだんと加速がついて、長い話へ入っていくが、その短編のエピソードがパチン、パチンとはまっていく。 構成力最高。うまい、うまい。読者をつかまえて、最後まで引っぱっていくのは名人芸だ。 時代ミステリーとして書かれているが、わたしは、小説として読んだ。謎解きは、楽しみの一つだが、本当の素晴らしさは、人間がきちんと描かれていることだと思うのだ。 「ぼんくら」 実は、「ぼんくら」以降、宮部みゆきを読んでいなかった。 自分自身が小説モードでなかったせいだ。今回、「日暮らし」の、おかげで宮部みゆきの面白さを思い出した。そして、かみさんがファンなので、ほとんどの本がある。 で、困っているのだ。 さて、さて「ぼんくら」を読み返そうか。「あやし」「あかんべえ」を読もうか。 それとも現代の「誰か」「R.P.G」「ブレイブ・ストリー」を読もうか。 何と「模倣犯」も未読である。 幸せな悩みである。 ← メールマガジン。「応援メール」です。登録はこちら。 応援して下さった皆様、これから応援してくださる皆様、ありがとうございます。 ※1 昨日で、2日分書くつもりでしたが、10時に寝ていた。しかも、ベッドでなく、居間でばったり。いくら起こしても聞かなったとのこと。 寝るより楽は無かりけり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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