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テーマ:あの本、おぼえてる?(347)
カテゴリ:あの本、おぼえてる?
ブログの更新をサボって、体調を整え、仕事を片付け、本を読み、家族サービスをする。むむむ、ブログしない方が良いではないか。 それは、さておき。 三浦 展『下流社会』(光文社新書)を読みました。久々の新刊。とは言っても9月には出ているのだが。 基本的には流行は追わない。新しい物の良し悪しを自分で判断せずに、社会と時間にまかせておく。残った物だけ読むようにしている。楽だから。 それでは、なぜ、今回、この新書を買ったか。 この辺の本に非常に興味があるのだ。 「不平等社会日本」 佐藤俊樹 中公新書 「若者が≪社会的弱者≫に転落する」 宮本みち子 洋泉社 「新卒無業。」 大久保幸夫 東洋経済新報社 で、今回の「下流社会」、読んだばかりであるが。 第4章 年収300万円では結婚出来ない!? 第5章 自分らしさを求めるのは「下流」である? 第6章 「下流」の男性はひきこもり、女性は歌って踊る などの面白そうな見出しが並ぶ。 しかし、著者自身が後書きで書いているように、統計サンプル数が少ないので、確実ではなく、見出しにも「?」がつくように、仮説の部分が多い。 でも、納得できるし、まずは、面白いのよね。 著者の論調や、類書は、みんな、大変だ何とかしなければ、と言うのだ。 でも、国民のほとんどが中流意識を持ったのは、戦後の一時期だけではないのか? 努力すれば、向上していけると思っていたのも、戦国後期、明治以後の立身出世、そして戦後ぐらいではないのか? 競争社会(努力すれば報われる社会)と、階層社会(最初から勝負は決まってる社会)とで、良いところもあれば、悪いところもある。今の人達は、階層社会を経験していないから、「大変だ大変だ」と叫んでいるが。 ナンバーワンよりオンリーワンと言っていたら、無競争の階層社会になっちゃうよなー。稼ぐ努力をしない人にお金は来ないからなー。 「下流社会」 三浦展 光文社新書 一番の問題は、親の所得が子どもの将来を決めてしまうことだけど、下流って言っても、パソコン、ケイタイもあるし、カラオケに行く金もある。 もめ事のない、階層社会?おもしろいなー。 今回は、大風呂敷を広げすぎた。 ← 無料メールマガジン。「応援メール」です。登録はこちら。試しに一つ、お願いします。 ※1 今後、階層社会が定着するかどうかは、「がんばれば、何とかなると思う人の数」で、決まると思う。 だったら、すでに決まっているか。 ※2 宮部みゆきの「ぼんくら」に、五十過ぎの通い番頭が出てくる。働きが良いので、所帯を持たせて貰ったのだ。子どもは二歳。 と言うことは、お店者は普通は結婚できなかったわけだ。「楢山節考」でも、次男、三男は結婚できなかったし。 人間の意識って、意外と柔軟に世の中を受け入れるのだよ。 「ぼんくら」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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