amazarashi マイブーム継続中
ミニアルバム【ワンルーム叙事詩】を、ヘビロテし続けていて。 飽きた…とかいう事ではないのだが、別の曲も聴きたくなって、密林でお勧め度の高かった【アノミー】を購入してみた。 未だ聴きこんではいないけれど、綺麗な旋律と甘めの歌声と、それに反比例するような辛辣な歌詞から受ける衝撃は、相変わらず大きい。 amazarashiは、ピアノの使い方が旨い…というか、非常に効果的にピアノの音を挟んでくるな……と思う。 嵌ってしまった理由の半分は、こんなところに由来するのかもしれない。 昔から、ピアノとハープの音には弱かった。 具体的に言えば、【恋におちて】。 初めて耳にしたのは小学校高学年の頃だったと思うが、何度も聴いて音を覚えて、ピアノで弾き語っていた。 今振り返ると、ある意味とんでもない事をしてたのね……と、思うが。 (何てったって不倫がテーマだもんなぁ、あれ……) KOKIAさんの【愛のメロディー】も、鈴木祥子さんの【Sweet Thing】も、伴奏はピアノが主体。 zabadakの【遠い音楽】は、前奏間奏のメロディーをハープが担っている。 ああ……なんかわかりやすいな、私 笑 amazarashiの歌は、決して明るくも無ければ前向きでもない。 身体にねっとりと纏いつくような閉塞感。 人生への、この先の未来への、絶望。 それでも命がある限りは、這いつくばってでも生き続けて、たとえ僅かずつでも前に進んでいくのだ、と。 弱弱しい一筋の光に希望を見出して、闇の底から、どろどろに腐ったヘドロの海から這い出そうとする……。 自分という人間の小ささを嘲笑いながら、それでもいつかは自分にも何か残せるかもしれない……と、明日に向かって前に一歩足を踏み出す。 ………そんな歌の主人公たちの姿に、どうしても惹かれてしまう。 例えば失恋したときには、明るい応援歌よりも中島みゆきさんの悲恋歌の方が効果がある……なんて言われているけれど……。 これまで聴いてきた中西圭三さんやザ・ジェッジのように、背中を押してくれる感じがする曲よりも、今の私にはamazarashiくらい毒気と闇色の強いものが必要と言う事なのかもしれない。