月夜に夢を　　

朝　気合を入れて運動会用のお弁当をつくっていたら娘の施設から電話が入った。
明け方の発作をひっぱっていて　どうやら今日は無理だと。
行事のときはたいがい不参加の可能性も考えるのだが
今回は調子がよいときいていただけに　まったく予想外だった。

時計をみる。八時半。山に行くにはちと遅い。
通常なら五時半には家を出るから　三時間も遅い。うーん。
コイビトに電話をかけると　丸山あたりなら大丈夫だろうということで山行き決定。
速攻で用意をして（山の用意は仕事にいくときより楽だと実感。あれこれ悩まないですむ）
それでも芦ヶ久保駅の無料駐車場についたのは　11時だった。

芦ヶ久保駅→丸山（△960.3）展望台→県民の森→日向山→琴平神社→芦ヶ久保駅

さすがに時間が遅いため　我々が登っていくとき皆降りてくる。
ずいぶんすれちがったが　県民の森や農村公園が近いし　途中まで登山道ではないため　
お互いにその身なりで判断して仲間だと思えば挨拶するというのがなんともおかしい。

登山道に入ったあとも　途中結構道幅が広いところが多く
さすがここはトラック協会が整備しているだけあるよね、と変に納得。

四角いコンクリート造りの丸山の展望台はあちこちぼろぼろ崩れていた。
360度の眺望とはいっても　木々が青々している今の季節だと死角が生じる。
（憧れの）北アルプスまで見えるとのことだったが・・・だめだ　よくわからん。
ここでコーヒーを沸かされている方がいらっしゃって　つい羨ましげに見てしまう。
展望台の下のベンチでお昼。
運動会向のおかずだったのでさすがに山ではちょっと食べにくい。
さばの味噌煮だったんよねえ。（・・・そもそもそれは運動会向か？）

県民の森の学習資料館に立ち寄ると　若者カップル（って死語だろ）だけでびっくり。
あたしたちの行く山はいつも年齢層が高いもので　急に俗世に戻ってきた気分。
山の資料館ってどこも地味だと思うんだけど　ここも例に漏れず。
トイレは綺麗だった。
山好きなお客さんからきいたスイスは山のトイレがすばらしいという話を思い出す。

日向山に向かう道は　えぐって造ったような登山道が続き　マウンテンバイクの跡がある。
雨のあとだとかなりすべりそう。オートバイは乗り入れ禁止だとあちこちに看板がある。
「地主」が「自主」になってたりしてちょっと笑える。

日向山のてっぺんでは風が吹きぬけいい気持ち。
さすがに日も傾いてきたので　駅へ向かう。琴平神社の裏に出る道は急な階段。
あとは先日通った道なのでなんとなく安心。


下山後　芦ヶ久保の道の駅で手ぬぐいを物色していたら
なにやら長寿の心得みたいな文章が書かれているものがある。

「この手ぬぐいはすごいよ～。これ買うとね、死ぬまで長生きするよ～。」

・・・当たり前だよ、おじさん。



帰りに武甲温泉に寄ったら　ちょうど感謝祭をやっていてひとり200円で入れた！ラッキー！
プリペイドカードも超お安く売っていて　まとめて購入。
こりゃしばらく秩父だな。


初めて翌日筋肉痛を回避できた記念すべき山歩きでございました。