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月夜に夢を  

月夜に夢を  

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2007.08.15
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カテゴリ:Mountain
一応百名山だし お盆だし やっぱ混んでるんじゃないの~?と思ったのだ。
駐車場少ない情報もあったため 夜中の1時に自宅を出て4時頃に着く。
だがしかし 一台も停まっていない。

満天の星を仰ぎ見て静かに歓声をあげた後 少し車内で仮眠をとることに。
隣のコイビトのいびきと 凸凹しているシートと これから登る軽い高揚とで
あたしは ちっとも眠れない。白々夜が明けてきてしまった。


日向大谷口→表参道→両神山(△1723)→表参道→日向大谷口


登山口のところには山荘があって その手前にある道路脇のトイレで用を済ます。
虫の先客は多くいるものの ここはなんてったって水洗だし 洋式便座もあって
月のものにあたってしまったあたしとしては非常にありがたかった。
100円といわず もっと払ってもいいくらい。掃除も行き届いているし ね。

歩き始めは ふつうに低山というかんじ。まだ朝早いはずなのに暑い。
あぶが一匹彼の足元にまとわりついているのが気になる。
あたしは通常後ろを行くので よく見えるのだ。

どうでもいい話だが 男女ふたりで歩いているとき
男性が先に歩くというのはどうかと思う という意見もときどき耳にするけれど
断然あたしは後ろからくっついていく方が楽。気持ちの上で 牽引してもらえるし。
ペースが速いと思えば ただ引き離されるだけだし(決して無理に合わせない)
彼のとった道を行くとは限らないし(つまりそれぞれがルートファインディング要)
しんがりを務めることで不快なことは何一つ無いんだもの。
あえて言うなら 到達の感動を先に味わえないってなぐらいで。
それもこれも 
彼がちゃんと 後ろのあたしを配慮する優しさをみせてくれるからなんだけどね。


さて 七滝沢道と分かれる会所を過ぎると しばらく沢沿いを行ったり来たりする道になる。
なかなか高度があがらないためか ひたすら暑い。沢沿いってフツウ涼しいはずなのに。
(この日熊谷は最高気温を記録したと後から知る。そりゃ暑かったはずだわ)
070815_0609~0001.jpg

ようやく沢から離れると ずーっとだらだらとした登り。
暑い 暑い 言いながらようやくたどりついた水場(弘法ノ井戸)の水の冷たさよ!!
冷たい水ってすぐ膀胱に落ちるから常温がいいって話(特に美容関係で)きくけど
膀胱に落ちる暇もないほど汗で吹き出す山登りにおいては 冷たくて結構。おいし~。

その先にある清滝小屋は ほとんど人の気配なし。
スルーして小屋の裏をじぐざぐに急登。下半身が重たい。
ようやく尾根に出たところで おにぎりをほおばりエネルギー補充。

ここからが面白い。岩山の本領発揮というかんじ。
でもまあ どこに足をかけたらよいのやらというほどの鎖場ではないし
それよりも 問題は アブとハチ。
彼の足元に一匹まとわりついていただけのはずが 
気がつくと 休憩を入れるたび即座に数匹やってくる。しかも大きい。
汗に反応するらしいのだが やだもう。ほんとに。

残念ながら頂上にもぶんぶんいて ほとんど休憩をとれなかった。(写真も撮れなかった。)
日あたり抜群の岩場なので 暑くて暑くてまあそんな長居したくも無いんだけれど。
眺望はといえば 尾根が手前から遠くへとずっと伸びていく様がなんとも美しい。

さすがに山頂なだけあって スズメバチだけではなく 本日初めて人間にも遭遇する。
その男性は八丁尾根からお越しだとのこと。
コイビトが目を輝かせて話を聞いている。行く気満々なのが手に取るようにわかる。
鎖場連続ってどの程度なんだろうなあ。いいなあ。行きたいなあ。
あたしがそこに行けるようになるためには 何をどう鍛えればいいんだろうなあ。うーん。

しかし その男性もここに40分居るけどまだ他の誰にも会っていない と言う。
もしや両神山 人気無いってこと?
そりゃ うじゃうじゃ混んでる山より 空いてる山の方がいいに決まってるけど
なんかこう はずれくじ引いたような気持ちになるのはどうしてだろう。
この程度の高さの山は 夏は皆敬遠するのだろうか。
紅葉とか ツツジとか そういう季節向なんだろうなあ。やっぱし。
失敗したなあ もっと高い山にするんだったなあ。
当の山に居る間に そんな失礼なこと言っているあたしたち。
さすがに下りでは 2人×3組、単独×3人 とすれ違った もしくは追い抜かれた けれど
鎖場で順番を待つことも無く 快適に下山。

さて清滝小屋まで来て 予定通りここでトイレを拝借と思ったら 暗い。真っ暗。
何にも見えない。どうしよう。こんな中ではとても無理。慌てて時計を見る。
本日あたしは 使用は8時間までというウルトラマン状態なのだ。
ここで借りるつもりだったために 登りに時間をかけすぎた。いかん。
登山口まで標準タイムで降りたとして 残された時間はぎりぎり。

こうなると気持ちに余裕を失っているため 
登ってくる人達とすれ違う度のんきに会話を楽しむ彼が恨めしくさえ思える。イライラ。
後から思えば ヘッドランプを使って入るという手もあったのになあ。
おまけに がしがし歩いていたら どうやら手を振りすぎてハチか何か刺激したらしい。
左手の指にちくっと痛みが走ったと思ったら みるみるうちに腫れてきた。

もう 踏んだり蹴ったりだよ。
とムヒを塗りつつ よっぽど泣きそうな顔でもしていたのだろう。
彼があたしのザックも持ってくれた。うひゃー 荷物なしってすんごい楽チン。
少しの間 その解放感を味わったわけだけれども
さすがにあたしも大人だし。何かに刺されたぐらいでザック持たせるってどうよ?
特に同じ山ノボラーに見られるわけにはいかない。恥ずかしすぎる。
とわずかなプライドが頭をもたげ ちゃんと持ちましたとも。自分で。えっへん。

まあそんなこんなで 無事登山口までたどり着き この日は
国民宿舎 両神荘へお泊りでした。
本館の和室(トイレ付)の部屋だったのですが 広くてよかったですよー。
ザックとその荷物を広げても 部屋中にコインランドリーで洗った山ウエアを干しても
まったく気にならない広さでした。洗面所も二つもついてるし。 

いやあ 夕食のビールの美味しかったこと。
もうこれ以上一口も入らない どころか 動けない ってところまで平らげ
消費したカロリーはすべてチャラですわ。いや それ以上に摂取ですわ。

これで明日も山だなんて。あー ほんとシアワセ。
盆踊りをBGMに あたしってば8時半就寝。よい子の時間に寝ちゃいました。





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Last updated  2007.08.19 10:58:54
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