テーマ:山歩きの楽しみは・・(375)
カテゴリ:Mountain
賽ノ河原はおどろおどろしい雰囲気で アブにはずっとつきまとわれるし
人間にはひとりも会わないし どうにも辛気臭い山で ちっとも楽しくなかったと 先月(抜け駆けして)ひとりで行ったコイビトから聞いていたのだけれど 天気予報じゃいまいちだし 岩場が無くて(滑るからね) 今のうちしか登れないある程度の標高で しかもそんなに遠くない山っていうと 他に思いつかなかったため ここに決定。 折場登山口→賽ノ河原→小丸山→袈裟丸山(△1878.2)(前袈裟丸山) 彼は塔ノ沢から登ったようだが 今回は弓の手コースの往復で行くことに。 草木湖のあたりでついに小雨が降り出し やっぱ雨かあ とげんなりしたのだが まあ 覚悟してたし 仕方ない。 折場登山口までは 結構な距離の林道を走るのだが 車が数台停められるようなスペースと 案内板やトイレもあって かなりわかりやすい。 登山届のポストもちゃんとあった。 既に7:00だったが こんな天気じゃ誰もいないかと思っていたら 一台先客あり。 男性がひとりで乗っている。 我々がレインスーツを着たり 準備運動をしたりしている間に 更にもう一台やってきた。 ただし 山ノボラーかどうかは微妙。 もしそうじゃないとすると 彼らはこんなところでいったい何を?(・・・逢い引き?!) それはともかくとして 登山口からすぐは階段が続く。 ただし 結果的にはここだけなので まあ我慢。 往きは一般向き 帰りは健脚向き のコースをとった。 その後 尾根に出てしまえば 基本的には登りが続くものの ずっと雰囲気のいい道なのだ。 「なんだ。いい山じゃーん。」 天気がよければ 片側は視界が開けてさぞかし気持ちいいだろうというかんじ。 今日はガスってて なーんにも見えないんだけどね。 賽ノ河原だって そんな気味が悪いというほどでもない。 彼がとめたので写真は撮らなかったけど そこかしこに石が積んである。 さすがに崩したくはないので ぶつからないように通る。 山登りじゃなくて 森林浴だねってかんじのところもあって 立ち込める霧が尚更ミステリアスな雰囲気を漂わせ いい気持ちで歩いていたら・・・ じゃーん。つきたてほやほやの獣の足跡。 このあと はっきり熊だとわかるものもあったんですわ。ひー。 熊鈴だけでは不安だと 彼はラジオのボリュームをあげ あたしはせっかくの雰囲気を台無しにされ ちょっと不機嫌。 熊には会いたくないけど 阿部内閣の話を聞きながら山歩きしても 全然面白くない。 ついラジオの話に集中して 目の前の山がおざなりになり ペースも落ちちゃう。 だってあたしは テレビを見ながら洗濯物をたためない女なのよ。 同時にふたつのことは出来ないのよお。 と 文句を言ってるうちに 雨もあがり 徐々に視界も開けてきた。 何人か男性の単独行の方に追い抜かれつつ 11:00頃 頂上へ。 標準タイムをオーバーしているのは 絶対ラジオのせいだと確信を深める。 後袈裟へ行っている時間は無さそうなので 今回はあきらめ 少し戻って避難小屋のある場所で昼食。 もう少しで秋がやって来そう。 涼しくて アブもいなくて快適だけど 紅葉の時期はもっと素晴らしいんだろうなあ。 だんだんまた 天気が崩れてきて 視界が悪くなったところで 静かな霧の向こうで パキッ パキッ と小枝の折れる音がした。 緊張して足をとめると シカの親子がこっちを見ている。ふう。シカでよかった。 来るときに林道でも会ったし ここはシカが多いんだな~。 今回は足元が悪かったため(でもここの山の岩は滑りにくい。雨の日でも安心) いよいよスパッツが大活躍! ふつうスパッツといえば スカートの下にはいたりするアレを連想するけど 山用品のスパッツって ズボンの裾と登山靴のカバーのことなのよね。 これがでも結構お役立ち。裾がどろどろだと帰りの温泉も気がひけるもの。 帰りは国民宿舎サンレイク草木のお風呂に入ってきました。 そう。“お風呂”なんです。温泉じゃないんです。 でもま 時間もわりと遅くまで日帰り客の利用OKだし。露天風呂もあるし。 汗を流したい、あったまりたい、ということが目的であれば十分でしょう。 施設としてはちょっと古い感じはするけど 緑色の熊笹風呂も珍しいし。 今度は 郡界尾根から後袈裟丸山のコースを目論んでいるところ。 ほんと山らしい 静かないい山でしたとも。景色も変化に富んでいるし。 彼の袈裟丸山の評価も少し変わったかな。(だから抜け駆けなんかしなきゃいいのにさ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.11 01:24:16
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