テーマ:山登りは楽しい(12213)
カテゴリ:Mountain
秋は行事が目白押しで ここのところせっかくの連休もちっとも山には行けず
少々欲求不満気味だったあたし。なんと3週間ぶりにザックを背負った計算になる。 となれば 翌日は 案の定ばっちり筋肉痛なわけで。 でも 天気予報を裏切るかのように良いお天気に恵まれ 岩場も景色も堪能して これでこそ休日! この山にしてよかった! と かなり満喫できましたとも。 7号橋→屏風岩→獅子岩(大黒岩)→子持山(△1296.4)→浅間→5号橋→6号橋→7号橋 赤城インターでおりてから 子持神社まではわりとすぐ。 奥へのびている林道は 細いながらも舗装され 沢を渡るたびに橋の号数が増えていく。 7時を過ぎているというのに まだどこにも停まっている車は見当たらない。 1番乗りってこと?それとももしかして あんまり人気ないとか? 工事現場のようなトイレもある7号橋に車を停めて歩き出すと 登山ポストもあった。 結構寒い。標高だってそんなにないのに 長袖Tシャツの上に上着を一枚着てもまだ寒い。 身体があたたまるまでしばらく時間がかかった。やっぱり秋なんだなあ。 歩き出してすぐ 屏風岩がどーんと待ち構えている。 見上げると 結構な迫力。 スズメバチの巣らしきものも いくつか まるで提灯のようにぶらさがっている。 沢沿いをすすんでいくと どうやらこの屏風岩に登れるらしく コースから外れて道がある。 当然行くでしょ、時間はたっぷり。と やけにはりきって上を目指した。 あんまりはりきりすぎて 稜線に飛び出たところを右折して(ほんとは左折) 彼が 全然違う岩に張り付いた挙句 無理だと撤退する羽目になったりして。 結局ホンモノの屏風岩の方も 先端まで行く勇気は無かったんだけれど。 ザックを降ろして 鎖と梯子をよじのぼり・・・あたしは そこまで、ですわ。限界。 目の前に立ちふさがる身長ほどの岩を またいで乗り越える勇気はなく (だいたいその岩に張り付いてるだけでも ここいらで一番自分が高い存在なわけで怖い) さらに先へと進んで すっかり視界から消えた彼に 「どーなってんの~?」「なんか見える~?」と尋ねるばかり。 だって あたし 高所恐怖症なんだもんね。実は。 マンションだって 怖くて3階までしか住めないぐらいだし。えっへん。 それで山にのぼる資格があるのかって聞かれると 非常に困るんだけど。 まあ 必要以上に頑張らないことにして それでもそこそこの(いやかなりの)スリル感を味わって 少々興奮気味にコースに戻った。 ここは 土に細かい岩が混じっているようで 乾いていても滑ってしまうため 登りでも そんなに急登じゃないのに足に力が入る。 少しずつ岩も増えてきたのだが ここの岩のかたちは まるで水晶のようで面白い。 お次は獅子岩。これもコースからはずれてしばらく登った先にあるが 勿論行くでしょ。 ザックを降ろして 鎖のはしごを登っていく。安定していて これはちっとも怖くない。 さらに新旧の鎖で上方へよじ登り てっぺんへ行くと そこいらの岩にたくさん落書きがしてあった。無数の名前が彫ってある。 はて。ガードレール下の落書きよりましかどうか。 上から見下ろすと 万里の長城よろしく 塀のように細い岩が伸びている。面白い。 360度独り占め。すんごい気持ちいい。 これが天気悪くて(ガスってて)真っ白だったら つまんないよなあ。 夏の暑い日ざしの下だったとしてもまいっちゃうと思う。 十分に堪能して 梯子の下まで降りると巻き道があることに気がついたので ザックをそこに置いたまま(ひとがいないっていうことはこれが出来るから楽ちん) 行ってみると ひえ~。こっち側からも登ったりしてたわけですか。 鎖やロープの跡が残っている。どう考えても無理な場所に。 そもそも獅子岩って こーゆーかたちなんですけど。じゃーん。 振り返って さっきまであのてっぺんに あそこに 自分が存在していたんだと思うと なんていうか 妙な自信が湧くっていうか。 一言で言えば「信じられない。」 コースに合流したあたりで 賑やかな声がした。 団体さんぽいが 子供から大人までの年齢構成のようだ。獅子岩はパスしちゃったのかしら。 途中の偽ピークで彼らを抜かしたあと 我々はカモシカ(だよね?)に遭遇し 後から来る子供たちに見せてあげたかったと しきりに彼が残念がっていた。 保護色でわかりづらいやね。 颯爽と駆け抜けて行こうとするカモシカを呼び止めるのに つい「ハロー!」って言ってしまったあたしってば。どういうこと? (ちゃんと足を止めて振り返ったのよ) 子持山の山頂で 早めのお昼をとっていると単独の男性が走ってのぼってきた。 その場をぐるぐるまわって また駆け下りていく。すごいなあ。 さすがにくだりは途中で何組か出会った。 彼らの話によると どうやら今日はたまたま少ないらしい。 なあんだ やっぱり 人気が無いわけじゃなかったのね。いい山だもの。 尾根沿いは少しずつ色づいている。 浅間(せんげん、と読むらしい)の頂上にはベンチも岩もなく 地面に座って蜜柑を食べた。 水分を含んだ果物は 山で食べるととてもおいしい。 パンだって あんぱんよりクリームぱんの方がおいしく感じるというのは そういうことなのだろう。 これからの季節 蜜柑は山登りにきっと欠かせなくなるなあ。 5号橋まで降りる頃には あたしの膝は結構悲鳴をあげていて 3週間走りこんでさえいなかったことのツケを感じる。 ここにも数台。てくてく林道を歩き7号橋まで戻るとそこにも数台。車が増えていた。 8号橋や6号橋からも登山口があるようだから いろんなコースがとれそうだ。 早めに降りたせいか温泉もすいていて 改めて感じる。 ああ やっぱりあたしは山が好き。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.10.17 15:16:45
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