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月夜に夢を  

月夜に夢を  

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2007.11.04
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カテゴリ:Mountain
武尊山を“ほたかさん”と読めるのは かなり山好きな証拠だろう。
(もしくは 群馬の地元の方だとか)
ぜひ行ってみたいと思いつつ 水上からさらに車を走らせるのかと思うと
日帰り登山組の我々には時間的に結構きついため なかなか思い切れずにいた。
だが もう11月。今行かねば 来年ということになる。さあ いざ 行かん。

結論としては ・・・日曜日に行く山じゃあないな。

温泉に入ってから帰って来ると かなり遅くなってしまった。
おまけに月曜は 雑居ビルの3階にある関与先と約束してあった。
ここの階段は 昔の団地のように段差が大きく、手すりも無く、かなり音が響く。
思うように膝が曲がらないあたしは ただでさえ響くヒールだというのに
「ガゴーン ガゴーン」と おまえは超合金ロボットかという無様さで上り下りすることに。
そのときはまったく平気なのに 後から来るのよねえ。筋肉痛って。
ちゃんとストレッチやったのになあ。

武尊神社→手小屋沢避難小屋→武尊山(△2158.3)→剣ヶ峰(△2020)→武尊神社

ばりばり小型車の我々は 林道終点まで車で乗り入れるつもりだったのだが
ゲートが立ちはだかっていたためあきらめて 綺麗なトイレのある武尊神社の駐車場へ置く。
7時すぎに到着したのだけれど もう半分以上は埋まっていたかんじ。
(でも帰りに林道終点に置いている車を2台見た。あれってどかしてよかったのかしら?)
駐車場脇の登山ポストに届を入れてから 林道歩きをてくてくと。散歩気分。

IMG_0793.jpg

紅葉きれいだねー。とのんびり歩いていたら 分岐を過ぎたあたりで彼が大ボケをかます。
「これって ちょっと顔っぽくね?」

IMG_0768.jpg

あのね。どう考えてもこれは 人間の手が入ってるから。加工品だから。
それにしても なんておちゃめな山ノボラー。うきうき楽しい気分にさせられる。

あたしの嫌いな あの単調な同じ斜面のジグザグ登りもないし
汗をかくほどの急登でもないし なんていい山なんでしょ ここは。
針葉樹の落ち葉が埋め尽くす様も幻想的だし 言ってみれば“樹木の山”という印象。
自己主張の激しい木の根っこも 何箇所か登山道を遮っている倒れた大木も然り。
紅葉も見事である上 自然林ならではの明るさも気持ちがいい。

そう。ただひとつ。足元がドロドロであることさえ除けば。

一瞬迷ったときに 最初のドロドロに出会ったときに あのときに
ちゃんとスパッツをはいていればよかったのだ。
だが 前の日は天気よかったはずだし ザックから出すのめんどくさいし 
ちょっともう汚れちゃったから今更かな と思ったのが運のつき。
結局 頂上で履いたときには ちょっとどころの汚れでは無くなっていた。ひー。

IMG_0771.jpg

岩場にかかった梯子とロープのあたりで(当然これもドロドロ。難しくないけど、滑る)
足元に氷を発見して感動していると 上から冷たいものが降ってきた。
お天気いいって言ってたのに雨?と思って見上げると なんと青空をバックに木々に氷が。

IMG_0777.jpg

樹氷が風に吹かれて落ちてきたのだ。
もう ここらへんは とうに紅葉など通り越して 冬なのか。

IMG_0774.jpg

早朝の高速のSAでは みなダウンを着込み 毛糸の帽子をかぶっていた。
水上で寄ったコンビにでは モンベルの厚手のフリースが売っていて 驚いた。
少し軽装過ぎたかと そのときは不安になったのだが
結局 タンクトップ+長袖T+裏地付きのウインドブレーカーであたしはちょうどよかった。
念のためザックに入れてあったフリースも使わず終い。
それでもやはり 岩も鎖も冷たい。

IMG_0781.jpg
 
先にひょいひょい登って行った彼の声が あたしを急かす。
「そんなとこでちんたらしてないで 早く上がってきてここで撮りなよ~。」
あたしは別に てっぺんから見下ろす景色だけが常に素晴らしいとは思わんぞ。
と心で思っても決して口には出さず 彼の言う絶景にも感動してみせる、あたしって大人。

いや 確かに素晴らしいんですけどね。

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頂上には思いのほか多くの山ノボラー。さすがは百名山。単独のひとがわりと少ないかな。
スキー場からのルートなどいくつかあるようだし 11時半だもの、時間的にそりゃ混むわな。
いそいそと 今回いよいよデビューのガスストーブでラーメンを作ってみた。

昼食をとったあとは 剣ヶ峰へとガレた道を少々くだり あとは気持ちのよい尾根道。

IMG_0788.jpg

日陰はやはりどろどろなものの さっきスパッツはいたし 
なんといっても 広がる青空の下 眺望は素晴らしく んー快適。

IMG_0790.jpg

剣ヶ峰山のてっぺんは ヤセ尾根で道幅も狭く あまり長居できるかんじではない。
少し向こう側へ降りたあたりで岩に腰掛け 紅茶を飲んだ。
ここらでちょっとトイレが心配になる。さっき ラーメンの汁飲んじゃったし。
(どうしたって汁だけ捨てるわけにはいかないから
カロリー高いの百も承知で飲んじゃったけど やはりみんなそうしてるのかしら?)

そんなわけで少々急ぎ目に下ることにしたのだが
半端じゃなくドロドロな上に急坂で 思ったようにスピードがあがらない。
ここでは絶対滑って転びたくない(洗濯大変になるし)と思うと 腰が引け 慎重になり
次々と後から降りてくる人たちに追い抜かれていく。

こりゃ らちがあがらんと ついにストックを使うことにした。
だってあたしたちを追い抜いていった人たちはみんなストック使ってたもんねえ と
言ってるそばから 後ろから若者の声が近づいてくる。
・・・使ってない。
「若いっていいね。」と 隣で彼がつぶやく。

そう若くもない我々は 焦らずゆっくり行くことにして
沢を渡り いつしかドロドロが乾いた落ち葉の道になって なんとか日が暮れる前に下山。

IMG_0795.jpg

まずトイレに入り 後片付けをして ストレッチして どの温泉にしようか検討して・・・
とやっていたら まだ数台あった車がいつしか あと1台になってしまっていた。
そして寒い。山の夕暮れは 急速に冷え込んでくる。
慌てて 我々も武尊山を後にする。

帰り道では 猿が飛び出してきた。猫かと思ったら。

それと ここらへんの集落の古い家屋の屋根が目をひいた。
青い色も印象的だが 両端が切れ落ち そして軒下に厚みがある。どっしり存在感。
いわゆるフツウの三角屋根じゃないのだ。
彼曰く 茅葺屋根をトタンで覆ったものなのだと。へー。なるほど。


温泉は 上牧 風和の湯。
http://spa.s5.xrea.com/broom/gunma/fuwaf.htm
いくら小さいとは言っても はっきりいって貸切状態。大丈夫なのか?ここの経営は?
と心配になるぐらい お客がいない。
でも お客がいない状態でないと あの露天風呂の大きさでは無理だし。うーん。

お湯は しっとりすべすべ 肌にはいい。(ただ筋肉痛には効かなかったということか?)
でもドライヤーはあかん。冷風しか出なかったら風邪引くよ?!


高速は30キロの渋滞だっていうんで そのまま下で帰ることにした。
みんな紅葉狩りかなー。
あ。ちなみに この間ラジオで言っていたのだが
平安時代は紅葉した枝を手折って持ち帰ってきたそうな。
それで“狩り”って言うらしい。なるほどねー。












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Last updated  2007.11.11 00:25:11
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