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月夜に夢を  

月夜に夢を  

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2008.08.09
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カテゴリ:Impression
結局朝の5時までかかった。
カーテンの隙間から差し込む光を感じながら 本を閉じ そのままベッドにもぐりこむ。
これを幸せと呼ばずになんと言おう。

夫は 離れて住む娘たちと自分の実家へ泊まりに行っていて留守。
リンは 夜中までオリンピックを観ていたようだし たぶん起きてきやしない。
家族の食事の支度の心配も不要な 久しぶりの自堕落な休日の朝。

こういう冒険モノを 誰にも邪魔されず 一気に読み通せる幸せを
大人になったら失ってしまうなんて 子供の頃は思いもしなかった。
寝食を忘れ好きなことに没頭するということが難しくなって どれくらい経つだろう。


    




ハリーポッターは リンの読書嫌いを心配したあたしの両親が
話題になっていた最初の巻を これなら読むかも、と彼女に買い与えたのだった。
小さい頃 本の虫だったあたしが はまらないはずがない。

しかも こういう話は 先日の映画たちと違って
現実の世界では起こりえないこと、として読み進められる安心感がある。
もちろん登場人物たちの心理的な状態なんぞは 嫉妬だとか猜疑心だとか
現実の世界でも経験するはずのことが たくさん盛り込まれてはいるとはいえ
前提条件が違うと こうも穏やかにスリリングな場面でも楽しめるものなのだろうか。


一番興味を魅かれたのは ゴブリンの話かな。
その剣を作ったゴブリンから それを買い求めた魔法使いが死んだら
その剣の所有権は 創作者であるゴブリンに帰属するはずだと 彼らは考える、という。
しかし魔法使いたちは 権利は当然相続され、ゴブリンには戻らない と考えるわけで
その違いが面白いと思った。

モノを生み出す力の優位性 というのかな。
もしそれが保たれていたとすれば あたしたちの世界はもっと違うものになっていただろう。



とにかく娘がこれを読んで(受験生だというのに勉強そっちのけで読んだからには)
なにかひとつでも自分の人生の肥やしにしてくれれば・・・と
ついつい親であるあたしは 欲を出してしまうのだが
自分自身を振り返ってみても
あんなに夢中になってむさぼった トム・ソーヤシリーズだとか十五少年漂流記が 
人生の肥やしになっているとは とても思えないし。

ま。暇つぶし でしょう。極上の。





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Last updated  2008.08.17 01:24:08
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