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南トルコ・アンタルヤの12ヶ月*** 地中海は今日も青し

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2006/07/11
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テーマ:海外生活(7773)

まさか。その3を書くことになろうとは。。。


月曜日。
忘れちゃあいけない。今日は県青少年スポーツ局に出向き、支局長に直談判すること。そして、明日火曜日のレッスンには必ずコーチを派遣するよう約束してもらうこと。

子供たちは家に残し、銀行に行く前に県青少年スポーツ局に立ち寄る。
サマースクールの担当になるスポーツサービス課の扉を開けると、すでに何度も見たことのある女性職員がふたり。
「支局長にお会いしたいんですが」と用を告げると、
「今日はまだヨズガット(アンカラの東200kmに位置するヨズガット県の県庁所在地)で、いないんですよ」とのこと。
「もう大会は終わったんじゃあないんですか?」と訊くと、
「大会は終わって皆帰ってきたんですが、支局長はまだ残ってるんですよ。
何ですか?バドミントンのことですか?」と問い返された。きっと、木曜日のあの電話の後、「怒りっぽい日本人」のことはこの部屋で話題になったことだろう。
支局長と会うことは諦めた私は、「ええ。明日は必ずコーチに来てもらいたいので、直接お話したいのですが・・・・コーチの電話番号はこちらにはないとかおっしゃってましたよね?」

女性職員は薄いファイルを取り出して2~3枚ページをめくり、
「コーチの名前は、セライ・ババジャンというんですけどね。本人の番号はないんですが、ここにご主人のムラット・ババジャンのがありますから、こちらをお教えしますよ」
そういって、サラサラッとコーチとそのご主人の名前、ご主人の携帯番号をメモ用紙に書いて、手渡してくれた。
私は少しホッとしていた。ここトルコでは、直接押しかけると電話とでは、対応がしばしば違うのである。コーチの番号さえ手に入れば、あとはレッスンに来るにしても来ないにしても、電話でその都度確認することができる。とかくドタキャン件数の多いトルコでは、相手の携帯の番号を知らないのは致命傷。番号があって、それが正しいものなら、そのうち必ず連絡がつく。

銀行から自宅に戻って落ち着いた私は、コーチのご主人ムラット氏に電話してセライ夫人の携帯番号を教えてもらった。
早速セライ・コーチにかける。
私は県青少年スポーツ局主催のバドミントン・スクールに登録した娘の親だと名乗った上で、単刀直入に訊いてみた。
「先週は、大会があったそうでいらっしゃいませんでしたが、明日の火曜日にはいらっしゃるんですよね?」
彼女は
「ええ、ほら。火曜日に子供たちを教えたでしょう?その後で、ヨズガットに向けて出発したのよ。
でも私はもうコーチは降りました。代わりにバシャックという友達にお願いしてありますから、明日は彼女が来ますよ」
私は、意外な発言に混乱しながらも、忘れまいと訊き返した。
「そのバシャックさんの携帯の番号をいただけませんか?」
彼女は教えるつもりがないらしく、「私からちゃんと言ってありますから、明日は来るはずです」
それ以上粘ることも出来ず仕方なく携帯を切った後で、私は落ち着いて頭を整理することにした。


では、先週火曜日に偶然来たような素振りで娘たちにレッスンを授けて帰っていった夫婦のうち、奥さんが、娘たちの本来のコーチだった というわけ?びっくり

でも、ご主人は「僕たちはコーチじゃない。本当はスポーツ局の方がコーチを送ってこなくちゃいけない」と言ってなかった?
そうだよ!あの会話になにか不自然なものを感じたのは、それだったんだ。
スポーツ局なんて言葉が出るところが、裏を知っている証拠だ。
あの火曜日の時点では、彼女はもうコーチを辞退していたということになる。

そうだよね。支局長に電話した時、支局長は「コーチに連絡するのを忘れた」と言っていた。彼女が大会に出るからコーチを受けられないのを支局長は知りながら、代わりのコーチを手配するのを忘れてしまったに違いない。
そりゃあ、そうだよね。大会のスケジュールなんて、随分前から分かってるはずなんだから!

それにしても、あの夫婦!単なるボランティアだと思って、感謝して損した。
もともと私がコーチだったんですが、大会があって教えられないので、支局長に頼んで他の人をコーチとして派遣してもらうようになってるはず」
くらいの説明、どうしてできないんだろう!?
元々コーチの予定で支局長とは顔見知りなんだから、支局長にその場で電話して、確認するくらいのことはできたはず。
私が支局長にクレームの電話をした後、「何だって?」と知らん顔して私に訊いてくる程度の無関心ぶりだった。。。

ネイセ(とにかく)。終わりよければ全てよし、というではないか。
明日、代わりのコーチがちゃんと来さえすればいいのだから。


****

そして、本日火曜日。
今日も見学のオズレムと一緒に、アイギュル夫人の車でサバンジュ・スポル・サロンへ。
今日は、果たしてコーチは来てるだろうか・・・?

サロンにいたのは、先週2回とも参加していた小学生のムスタファ。それと、初参加の小学生の女の子。この子は第1回目のレッスンの時に参加していた高校生の男の子の妹らしい。
と思ったら、高校生の男の子はセリムという名で、実はこの6月に大学も卒業したばかりという成人だと分かった! (トルコ人も、時々は実年齢より若く見えるんだね・・・)
そして、今日来るはずのコーチ、バシャックとも友達同士だという。(と言うことは、バシャックも、この青年セリムと同じくらい若いのか?もしや、第1回目の時に来ていた女の子のうちの一人?)

その後、中学生のトゥーバも、従姉妹だという若い娘ベットゥルと一緒に到着した。
が、9時半を過ぎても、バシャック「コーチ」は姿を見せない。
この青年は、子供たちに柔軟体操やゲームを始めさせていたが、バシャックの番号を持っているというので、電話して訊いてもらうことにした。
すると、
「父親と喧嘩したから来れない」と言ったとか。

なんだ!それはっ!?ムカッムカッムカッムカッ
親子喧嘩がレッスンと何の関係があるのよ~っ!?来たくないがための、ただの言い訳!?
そんな娘に、コーチの資格なんかないぞっ!

自らも陸上競技を続けてきたというスポーツウーマンの従姉妹ベットゥルは、トゥーバから過去2回の困った状況を聞かされていたらしく、それを聞いてすぐに立ち上がり、青少年スポーツ局に行こう!あなたも一緒に、と言い出した。(さすが、スターティングが早い!)
確かに。「3度目の正直」にも裏切られたのである。もうこうなったら、殴り込み乗り込んでいくしかないじゃないか!炎

私たちは、子供たちのレッスンをセリム青年に託し、べットゥルの車で5分ほど離れた県青少年スポーツ局へ駆け込んだ。
まずは勝手知ったスポーツサービス課に顔を出し、かくかくしかじかと説明すると、それならムドゥル(県局長)に直接話した方がいいでしょうという。ベットゥルは私の子供といってもいいくらいの若い娘であるが、身長も高くて押しがあるし、テキパキして切れ目なく話す。やはり、ヤバンジュ(ガイジン)の私が何度顔を出して文句を垂れたところで効果は薄いが、トルコ人と一緒に乗り込むと、物事は意外とすんなり展開するものである。

ムドゥルの秘書室に入り、簡単に事情を説明し、ムドゥルと会いたい旨を告げて待たせてもらう。
座ってすぐ職員たちの仕事振りが目に付いた。やっぱりメームル(公務員)、暇そうである。2人が新聞を読みふけり、1人は新聞のクロスワードパズルに集中している。
およそ30分ほど待っただろうか。前の来客が退出し、私たちは中に招き入れられた。

ベットゥルは、私の方をちらっと見て、先に口火を切り、私が時々補足説明をする。
・サマースクール開始以来、コーチが来ていないこと。
・バドミントンの腕を伸ばしたくて申し込んだはずなのに、こういう状態が続いて子供たちがすっかりやる気を失ってきていること。
・1回目はコーチの手配を忘れたと言われ、2回目は遊ばせとけと言われ、今日コーチとして来るはずのバシャックは喧嘩したから来れないという。とりあえず今日はセリムが子供たちに練習させているが、もともと正規のコーチでないバシャックやセリムでは、コーチとして十分でないこと。プロのコーチ不在で、バドミントンの上達は無理というもの。
・2ヶ月間、きちんとレッスンを授けてくれる正規のコーチを望んでいるということ。

ムドゥルはすぐに支局長に電話して問い質してくれた。「バドミントンのコーチは誰なんだ?今日は誰が来ることになってるんだ?怒ってる
電話のやり取りの中で、「ムラット」という名前が出てくる。セライ・コーチのご主人だ。
ムドゥルは支局長とスポーツサービス課の職員を部屋に呼び、横にかけさせた。
私とベットゥルはもう一度、簡単に事情を説明し、不満を訴えた。
「どうしてそういうことになるんだ。大会があるのは確かだが、代わりの者はいなかったのか?」とムドゥルが彼らを問い詰める。
職員は、ムドゥルの前ではぐうの音も出ない。支局長も、大人しく座っているだけ。
セライ・コーチが開始早々辞任していることは、どうやらムドゥルには全く伝わっていなかったらしい。青少年スポーツ局に登録してある人間でなければコーチの資格はないそうで、セライ・コーチが勝手に自分の判断で他の人間をアレンジしようとしたことにも、ムドゥルは腹を立てていた。

「とにかく、大至急バドミントンのコーチを手配し、レッスンさせること!」パンチパンチパンチ

ムドゥルが最後にこう厳命したことによって、ようやく片が付いた格好になった。
私とベットゥルはムドゥルの部屋を出、ムドゥルに叱責された職員に「気を悪くしないでね」と声をかけた。
「いいえ、あなたたちの言い分は正しいですよ」と、女性職員も返す。
局の建物を出た私たちは互いに顔を見合わせて、「良かったね、上手くいったみたい」と喜んだ。

さすがにムドゥルの命令では、今度こそ彼らも無視できまい。
果たして。次回木曜日には正規のコーチが登場するのだろうか!?








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最終更新日  2006/07/12 10:16:54 PM


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