book「コンビニ人間」
コンビニは、ほとんど毎日利用しています。コンビニの店員は、学生や主婦のアルバイト、フリーターの若者や中高年などが居ます。
コンビ店員は、挨拶と最低限なマニュアル、レジの仕事をこなせば、それほど難しい仕事ではないと思っていたのは過去の話です。今は、宅配便の受付、チケットの発券、その他様々な商品の問い合わせなど、業務が多岐に及んでいるように思います。
2016年芥川賞を取った村田沙耶香の「コンビニ人間」を読みました。
実は村田さんもコンビニで働いているので、リアルな内容の小説が書けたのだと思います。
コンビニ店員という仮の仮面を付けることで、自分ではないコンビニ店員が出来上がり、それがとても楽であった主人公の古倉さん。
しかし、外から見たら、コンビニで働いていることが軽く見られたり、社会の冷たい眼を注がれることもありました。
それでもコンビニ店員でいることで、平静を保ちつつも、ある時、変なアルバイトが来て辞めた後に、彼女の生活も変わらざるを得なくなりました。
コンビニは何処の店も大して変わらないと思いがちですが、やっぱり最後はそこで働く人が重要になって来ます。
マニュアル通りにやっても、人によって行動が変わってくるし、そこで働く他の人の影響も受けることになります。
まるで小さな会社の如くです。
コンビニ人間 [ 村田沙耶香 ]