ウニパスタ
今年度は、週一の補習クラス、少し人数が増えた。ペアで見守るので、相方は先生。昨年度から変わった。ので、初対面だった。一人の少年のことを書きたい。彼とは初対面で、2回目のお出会いだ。とにかく、書く字が、大きい。大迫力である。そもそも、、小学校では最初、日本語の文字をマスに書き入れることを学ぶので、大体がマスを認識し、その線の中に字を書くように指導されるのだが、彼は、マスは認識するが、気持ちが勝り、字が大きくなり、はみ出がち、(そう、マスのことはわかっている)、になるのだ。学校側はその事を心配しておられる。→保護者も、、だと思う。あたしは、初めて見たそのプリントが、元気いっぱいなので、喜んだ。彼は、あたしの、輝いた眼を、見逃さなかった。言葉でも、表現したからね。すごい!すばらしい!とか、言ったと思う。乱暴なのはこれから説明して是正して頂くとして、この、マスからはみ出そうな、あふれそうな、字を書く事は、あたしにとっては、合格なんである。決まりの時間を過ごし、今日はこれで。、となり、お迎えの方々がドアの外に来られていた。彼は、、ワッと泣き出して、ばあばの胸に飛び込んだ。「この子、すぐ泣きますねん」と、おばあちゃま。あたしは、繋がった!と思った。彼は嬉しくて(それがいいのだ、と言った人がいる、ということ)感極まったのだ。教える側はどうしても、「逸脱」に敏感である。パチンコの玉じゃあるまいし。逸脱しないように、というのが大前提となっている昨今の初等教育。先生から始めないとだな・・。でも、本当に彼らはよくこなしているし、忙しいし、真面目に取り組む。御気の毒。さて、2回目のお出会い。プリント学習をしましょう、そして宿題もしましょうと、ファイルを持たされている児童たちだが、彼は、音読の宿題を見て欲しい、と言ってきた。いいよ。と、応える。ヤドカリとイソギンチャクのお話。国語の課題だが、理科的でもあり、優れた教材と思った。結構長い文章で、共生関係の実験結果も含まれており、かなり高度だと思われた。一言の間違いもなく、標準語で(ってのは最近、、そうなんだ・・)スラスラ読んでくれた。実はあたしは、、途中でウルッと来た。升目に決まり通り書かない、書けない、という、ただそれだけのことで彼の表現力をつぶしてはならぬ。そう思った。ちゃんと、あまりまだ知らない大人に、その結構長い文章を読んで理解させられるだけの力があるのだ。感動した。微力ながら、支えたい、と思った。きっと、他の子供たちもそういう経験をさせてくれるに違いない。放送部、はあるの?もしあるなら、、入ってみたら?くらいしか、言えなかったが、。。夕食は、ウニパスタ。かさんと。今度のコーラスのステージの並び順を決めなくてわ!と会談。決まっているのは、椅子席(立っては歌えない方用)のみ。おこがましいが、歌唱力や、人間関係や、その他考慮すべき要件があって、結構、細心の注意がいるのだ。指揮者が決める、そういう声重視の団体ではないので、。。席順は、サクサク。ウニパスタをモグモグ。娘がウニ、突然送って来たのでこういう展開となった。さて、かさんとは、パスタ後、ボイトレである。食べながらの話題は、「フリー・ライダー」について。おほほ。