ハイ!
今日、長い付き合いの得意先に打ち合せに行った。 何人かの営業マンは僕が行き来している間に入社。 仕事を少し教えていたのもあり友達感覚のため口。 そのうちのひとりと話していて、ちょっとひっかかった。 なんだか覇気がない。 返事も尻下がりの「ハイ」。 こっちまで疲れそう。 僕はつい言ってしまった。 「君の返事はなんや? しんどいんか? やる気がないんか? そんな返事聞いたら何も任せられへんわ。 こっちまでしんどくなる。」 すると彼は慌てて「やる気はありますよ。 そんなに返事悪いですか?」本人は気付いていない返事の「ハイ」は普段から一番使う言葉。 不思議です。やる気で充満してる時の「ハイ」は元気良く、音も1トーン上がる。 周りの人たちにも少しだけど、元気を与えるような気がする。 もし、疲れていても、元気な「ハイ」を、1トーン 上げて口にすると、体の中からエネルギーみたいなものがでている気がする。 すると不思議。顔は笑顔に。そのことを話して、「わかった?」と聞くと「ハイ」とさっきと変わらない返事。 彼と同期のK君が見当たらない。 「K君はいつもいい返事やで、居ったら返事聞けたのに」とそこへ、K君がトイレから出てきた。「さぁ 聞いてみよ」「K君、〇〇の現場、◇◇しておいてよ。」と言うと、K君が「ハイ」と普段より3トーンも低い返事。 おかしいなぁ と思いながら会話を続けた。やっぱり返事が暗い。 「K君、話、トイレの中で聞いてたやろ?」と聞くと 「ハーイ!」と、元気な高いトーンの返事。 事務所内は大爆笑。 「な!返事ひとつで場が和むやろ?」と言うと、彼は少し尻上がりな、ちょっと元気な返事、「ハイ」。 一番使う言葉だから、気持ちいい言葉にしたいですね?ハイ! 〈終〉