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カテゴリ:演劇
昨日、世田谷パブリックシアターに観に行った。
傑作ミュージカル‘レント’を生み出したジョナサン・ラーソンの、 自伝的ロックミュージカルである。 彼自身は、‘レント’の大成功を知らない。 初日の前夜、わずか35歳で逝ってしまったからである。 ‘チック,チック・・・ブーン!’は、その6年前に書かれたミュージカルである。 ジョナサンは30歳を目前にして、突破口を見出せず鬱欝とした日々を送っていた。 いつか、大ヒットを出してやる!名曲を生み出してやる!と息巻きつつも、 いつまでも成功が無いまま、不安と焦りばかりが押し寄せ、なかなか作品がし上がらない。 安いソーホーのアパート暮らし、ウエイターのバイトをしながら何とか食いつないでいる。 そして、彼の頭の中では、いつも「チック、チック・・・」と時計の音が鳴り響き、 続いて「バーン!」という爆発音が炸裂するのだ。 ジョナサンの苦悩する姿を、実際に10月31日に30歳を迎える山本耕史が、 3年ぶりに熱演した。 山本耕史は日本で‘レント’を初演した時のキャストであり、 彼にとって‘レント’との出会いは転機だったという。 思い入れのある舞台だというのが、観客にも伝わってきた。 とにかく、彼は絵になるほど美しい、声量のあるハスキーな歌声も魅力的だ。 私としては、あと5年してから、また観てみたい舞台である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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