今日は、すごく楽しみにしてい友達とのランチが、友達の体調が優れず無しになってしまった。
ここのところ私は心身ともに疲れ気味で、
仲のよい友達とおしゃべりしてエネルギーを充電しようと思っていただけに、
それが出来なくなり、自分でも信じられないくらい落ち込んでしまった。
心にポッカリ穴があいた・・・という言葉はこういうときに使うのだと分かった。
このまま1日ぼんやり過ごすと、とんでもなく自分がダメになりそうな気がした。
何か、有意義に過ごそう!
かといって、読書はしたくない。
あれほど読んでいた本も、最近はさっぱり読む気がしない。
そうだ、映画だ!
映画を観に行こう!
そう思い立つとワクワクしてきた。
インターネットで、今何が上演されているか調べてみた。
観たいのは、今流行のハリウッド映画でも話題の邦画でもない。
出来るだけ地味で、ほのぼのとした人間ドラマだ。
出来ればヨーロッパ映画がよい。
すると、目に付いた映画が、‘明日へのチケット’・・・いいタイトルだ!
しかもイギリス・イタリア合作映画。
これしかない!
1人で映画館に足を運ぶのは10数年ぶりだった。
それだけで、新鮮な気持になり、解き放たれた気がした。
映画は・・・正に私の求めていたものだった。
特にすごい事件が起こるわけでもないが、人間の心の機微が丁寧に描かれている。
監督はエルマンノ・オルミ(イタリア)、アッバス・キアロスタミ(イラン)、
ケン・ローチ(イギリス)の3巨匠で、
3つのエピソードがそれぞれの監督によって手がけられている。
その3つの物語が巧みにつながっており、1つの人間ドラマとなっている。
舞台は、ローマに向う国際列車の中。
登場人物は、さまざまな人種、さまざまな階級の人々。
映画の中でいろいろな人の心に触れることができ、終わる頃には胸が熱くなった。
映画館から出ると、なぜか景色がいつもと違って見えるのは不思議だ。
そして、当然のことながら映画を観て英気を養われた私は、大満足なのである。
明日から、また元気を出して頑張ろう!
友達にも、早く元気になってもらいたいな。