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ユダヤが解ると真実が見えてくる

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2012年04月19日
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カテゴリ:ユダヤ史
↓(注)以下、ユダヤ擁護の視点で解釈された史観だが藪蛇になっている

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血の中傷は、ユダヤ人に対する憎悪によって生み出された迷信である。特にキリスト教社会において、ユダヤ人の迫害、追放、虐殺といった差別行為の口実として用いられてきた。血の中傷はディアスポラ時代のユダヤ人が経験した過酷な運命を象徴している。

当初は宗教的な対立を背景に広まったが、やがては狂信をもたらし、ユダヤ人から土地の所有権や各種債権、さらには人権をも剥奪するにまでエスカレートした。現代においても経済格差や人種差別による対立感情から誘発される、ユダヤ人に関するデマは後を絶たない。

血の中傷の起源は古代にまで遡ることができる。それがキリスト教社会固有の潮流としてヨーロッパ地方の各地で爆発的に拡散したのは中世末期のことである。ただし、時の権力者、及び教会の上層部が必ずしもその迷信に加担していたとは限らない。なお、この迷信は今日まで一度としてその事実が証明されたことがない。

ユダヤ人についての事実無根の噂がでっち上げられた例は各時代、各地方において確認され、それは膨大な数に上る。中でも有名なのが、過越しのパン(マッツァー)の中にキリスト教徒の子供の血を混ぜるという噂であった。これが「血の中傷」という言葉のそもそもの由来である。だが、この噂が広範囲に流布されるに及んで、ユダヤ人に対する中傷一般を指す概念として用いられるようになった。血の中傷はユダヤ人差別の象徴として、彼らに対する憎悪を一層掻き立てる機能を果たした。特に過越祭の期間にその機運が高まったが、それは過越祭そのものが他の祭に比べて民族主義色が濃く、ユダヤ教の起源、習慣、信仰といったアイデンティティをより具体的に表現していたことも関係している。

ユダヤ教には殺人についての厳格な禁止事項があった。また古来より、肉食には細心の注意を払っており、タルムードでは人肉食についての警告を発してもいる。にもかかわらず、ユダヤ教徒は特別な儀式において祭具に滴らせるキリスト教徒の血を必要とし、そのために密かにキリスト教徒の子供たちを殺害し、その遺体から血を絞り出しているといった噂が公然と囁かれていた。

ユダヤ人によるキリスト教徒殺害という観念はイエスの受難を連想させ、その再現とさえ見なされていた。その種の噂は以前からあり、単純にキリスト教徒に対するユダヤ教徒の復讐であると説明されていたが、その後、反ユダヤ主義者にとって都合の良い別の説が定着するようになる。それが上述の、過越のパンにキリスト教徒の子供の血を混ぜるというものであった。さらには、過越の晩餐に供されるワインにも血が注がれているといったと尾ひれが付くようになり、年を追う毎に、過越し祭が繰り返される度に話が膨らんでいった。

血の中傷にまつわる流言は、中世以降の800年間におよそ200のバリエーションが数えられているが、そのいずれもが核心部分にはほとんど手が付けられていなかった。よって、世代を通じて固定観念が形成されるようになり、血の中傷についてのおおよそのストーリーが完成するに至った。それによると、

過越祭の数日前になると突然、キリスト教徒の子供が行方不明になる。
祭が終わった頃になると子供の遺体がユダヤ人の家の近辺で発見される。
その遺体には血を抜き取られた形跡がある。
ここまでくれば結論は明らかであるが、亡くなった子供はユダヤ人の過越しの生贄として犠牲になったという話の流れである。

当時のキリスト教徒は、自分たちのことをユダヤ人よりも啓蒙され、より文明的であると考えていた。よって、キリスト教社会では穢れた職業として禁忌されていた金融業にユダヤ人が携わっているのならば、儀式においても人肉を食したり血をすすったりするような野蛮な信仰、習慣を保持しているに違いないと当然視していたのである。

血の中傷は、当初はイギリスとフランス国内でのみ、まことしやかに囁かれていたが、この両国を中心に各国へと伝えられ、やがてはヨーロッパ全土を席巻するに至った。






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最終更新日  2012年04月27日 06時40分37秒
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