ティタンネ・ゾハール
著名なドイツの学者であるエーリック・ビショツフ博士は、『ティタンネ・ゾハール』のなかに、ユダヤ儀式殺人をはっきりと是認している箇所があると指摘している。 「なおその上、野獣のごとき異邦人を殺すについて掟がある。この殺戮はユダヤ教の戒律に則った 方法で行なわなければならない。ユダヤ教の戒律に帰依しない者たちを、高き神(High God) への犠牲に捧げなければならない」 ユダヤ人によるキリスト教徒の子どもの殺害はふつう重要な祝祭の期間中に行なわれる。 たとえばユダヤ教のプリム祭や、過越祭のときである。 ユダヤの戒律は、プリム祭の非ユダヤ人犠牲者は成人でもかまわないと規定している。 また、万一にも非ユダヤ人犠牲者を一人も捕えることができない場合、以前に捕えた犠牲者の 乾燥した血液を使ってもよい、とされている。 しかし、過越祭の犠牲者は七歳以下の白人の子どもでなければならないとする点で、ユダヤ の戒律は極めて厳密である。子どもは蒼白になるまで血を流し、いばらの王冠を被せられ、 拷問を受け、打榔され、短刀で突き刺され、最後に脇腹を突き刺されて、止めを刺される。 短刀はラビの手に握られて、キリストの礫刑を忠実に再現するよう、規定されている。 キリストがユダヤ人を非難したように、ユダヤの本質に対してたとえ少数の非ユダヤ人が警戒 を抱いたとしても、その批判する者を殺すことによってユダヤ人は常に勝利を収めることを、 この復讐の儀式が再保証するのである。 この犯罪がしばしば露見する第一の理由は、非ユダヤ人の子どもの刺し傷のある全裸死体を、 生血をすっかり絞り尽くしたあとで、ゴミの山に廃棄するか埋葬しないで遺棄なければならない からである。 ユダヤのしきたりでは、犠牲者の遺体の埋葬を禁止している。埋葬すれば、犯罪の疾跡を 隠せるのに、そうしないのは、ユダヤの聖典『タルムード』は、非ユダヤ人を畜獣であると規定して おり、畜獣の埋葬は禁止しているからだ。 ゾーハル(s?pher hazZ?har, Zohar)はトーラー(五書)の註解書であり、ユダヤ教神秘思想(カバラ)において中心となっている書物で、アラム語で書かれている。一般的に『光輝の書』と訳され、『ゾハールの書』とも言われる。ユダヤ神秘思想の中に出てくる、セフィロトの木やアダム・カドモン、様々な天使、膨大な数を取り巻く多くの天国などの諸々の神秘思想などがまとめられたユダヤ神秘思想関係の重要文献である。13世紀のスペインのラビ・モーゼス・デ・レオンの著作とされ、シメオン・ベン・ヨハイとの講話記録形態をとっている。尚、セフィロトにも善悪の二つの理論体系があるとしてゾハールの書に影響をもたらした、ラビ・イツハクが参考にした『バヒルの書』には悪の起源の問題があり、他、両性具有理論やセフィロトの発生過程などの説明も記されているとされる。ゾハールの書以前の『バヒルの書』はカバラ神秘思想の道を切り開いた、カバラ神秘思想の最初期の書物といえるであろう。