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カテゴリ:アストラルストーリー『紫光の大地へ』
旅の末辿りついた神殿での生活はとても不思議な日々であった。
綺麗な綺麗な銀色の巫覡様 出会うと楽師が固まってしまう漆黒の黒い巫覡様 ちらっと垣間見たであろうか?『主』 ドラゴン 楽師と仲のよい、技師のデセルおじちゃん (二人が話すと、なぜか漫才になる・・・) いいんだ、不思議でも だって 楽師が居てくれるもん いつか修行が始めれば、離れなくてはいけない関係を知ってか・・・ 神殿についても少女はいつも楽師の服の端をしっかり握って 子犬の様について回っていた。 何時までも続いて欲しいと願っていた時 そんな神殿に『終わり』が来た >>>>>>>>>>>>>> 神殿に住んでいた者は徐々に転生の準備にはいったり、旅立っていった。 少女は楽師と共に人間界に戻ることになった。 最後まで神殿に残る事を決めていた銀巫女の心のせめてもの慰みになるように、楽師は自分の竪琴を彼女に贈った。 神殿が無くなれば、自分の役目は何だろうか・・・・ もう、黒巫女と銀巫女の仕事を手伝う事もない。 心の奥底に秘めたものをもつ楽師にとって、巫女方の仕事を手伝っているという事が 自分がかつて行った『罪』への償いであり言い訳でもあった。 人間の世界に戻り 少女は成長し、クリクリとした茶色の髪の巫覡となった。 神殿を離れた楽師と彼女の役割は、かつての神殿の存在を伝えることになっていた。 悪は闇ではないと言うこと 闇と光は同じであること 人に心にはその闇と光がある事 互いがあって輝き、学べること 楽器を失った楽師は歌い、人々にそれを伝える 茶巫女は人々の病を癒し、神殿の存在の証拠として楽師を支えた。 その時の世に『王』と呼ばれるものがいた 彼が欲したものは『悠久の命』 際限なく摂取し 際限なく支配し 満たされぬ思いを満たすために 彼は永遠の命を望んでいた 王にとって、2つの点で楽師と茶巫女に関心があった。 一つは、理(ことわり)を説く楽師が民衆に与える影響。 支配階級にとっては邪魔であった もう一つは茶巫女の力 彼らは殆ど歳をとらぬというではないか? 風の噂は、王の『悠久の欲』を激しく刺激した。 楽師と茶巫女は王の手を逃れるように各地を転々としていた。 一方、茶巫女には茶巫女で 楽師には楽師の憂いがあった 草原で動物や虫とひと時楽しそうに戯れ、笑う茶巫女を見つめる楽師の眼はとても優しく・・・同時に、奥底に深い憂いを秘めていた。 神殿を出てから、楽師は笑ったことがなかった。 優しく 優しく頬むだけ。 楽師の笑顔が見たくて せめて、楽師が微笑むのを見たくて ララーは時折、子供の様に羽目をはずしたりした。 そんな時、くすっと楽師の口から漏れる笑いが、ララーの心を暖かく照らし、また明日生きる強さをくれた。 いつしか女性に成長した茶巫女は楽師に寄せていたかつての子供の頃の思いが それ以上になっている事に気がついていた。 勇気を出して楽師にその思いを告げても 楽師は悲しそうな困った目で彼女を見つめ、大きな手で優しく頭を撫でてくれるだけだった。 寝るときは子供の頃同様に 大きな腕で包み込んでくれていた。 背中に感じる暖かさの幸せを思いながら 茶巫女は女性として楽師に「愛されてる」か不安になっていったのであった。 そんな時に、彼女の思いを見抜いて近寄ってきたある者達から『芝居』の計画を持ち出される。 彼女は乗ってしまった。 しかし、それは王の策略であり、結果、楽師は捕らえられ 茶巫女も拘束されて王の前に引き立てられた。 >>>>>>>>>>>>> 両手を縛られ、広場の中央に立つ楽師 目の前に一本の縄が下がっている 『罪状』を読み上げる兵士の声が響く 「このものはじんしんをたぶらかし・・・・・・・・」 広場には大勢の人々が詰め寄せていた。 其の中にはかつて、楽師が語り、茶巫女が癒したものも居る。 逃げれぬわけではなかった。 逃げれたのだ。 楽師は。 しかし、彼は逃げることを諦めていた。 楽師はすでに絶望していたのだ。 自分自身に。 「権力に勝てなかった自分」 「守りたいものを守れなかった自分」 そして 「真実から逃げ、口を閉ざしていた自分」に もう疲れた。 ここで楽になるものいいかもしれない・・・・ 深い絶望の中 しかし、一方でそれは全ての物を捨てた瞬間でもあった。 全ての囚われから脱した時、楽師の心に一筋の光がさし、 脱力した楽師に一瞬の力を与えた。 楽師は歌った 最後の歌を 片羽根をもがれた男 真の力とは何か 守りたき物を守れぬもの 真実から目をそらし 口を閉ざしていた男 最後に出来る事は この閉ざしし真実を告げること 愛している 愛している 誰よりも 貴方を愛している 人々からあがめれられる女神 しかし 私にとっては、神ではなく 真実に愛する たった一人の『女性』なのだ あいして・・・・ 楽師の足元の台が取り払われた その頚に深々と縄は食い込み 骨を折れ 楽師の命は其の肉体から離れた 楽師が命を落とした広場より遠く遠く離れた王の元で囚われていた茶巫女は、それを心の目で、心の耳で聞いた 絶叫 私が聞きたかった言葉 私が聞きたかった言葉 そのたった一言を求める余りに、私は何をしたのだ 私は 永遠に失ってしまったのだ つづく >>>>>>>>>>>> 新しい職場で入職時の説明会で『GWは出勤』って聞きショックΣ( ̄□ ̄;)。 さつきのひかりさんに『東京にいこうかと思っていたのに~~~~』とウガウガいっておりましたら「上に訴えたら?」と。 あ、なるほろ(゚Д゚ )と思い、愚痴って・・・もとい、訴えまくってみましたら なんと『新入職員はGW休みでOK』という事になりました♪♪ しかも、シフトの関係で、前日の土曜日も休みになり 夢の5連休~~~~ヽ(´ー`)ノヽ(´ー`)ノ 東京に行けそうで喜んでおります。 やっぱり、言ってみるもんですね(≧ω≦)b 次は、いい引越し場所を願ってみよ~~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.08 22:52:16
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