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テーマ:障害児と生きる日常(4432)
カテゴリ:仕事のこと4
ありのままの子どもを受け止められること。
簡単なようですごく難しいことだと思う。 自分の子どもにはどんな子どもであれ、 親はいろいろな期待をする。 こうなって欲しいという思いがある。 誰かより少しでも前を行って欲しいし、 友だちとも仲良くなれる子になって欲しい。 あげればキリがない。 就学先を決める時も、 子どもが一番安心して力を発揮できる場所がどこなのか、 単純に子どもの姿だけを見て、決められることはまずない。 今までの友だちとの様子。 家庭や地域での立場。 こうなって欲しいという希望。 特にこうなって欲しいという希望が高ければ高いほど、 当事者である子どもの今の姿から離れていくような気がする。 その分子どもに無理することになったり、 親が必死になりすぎて、 歯車が合わなくなってしまう。 3歳児健診。 遊び教室やことばの教室で、既に知っている親子も何組か来た。 子どもとの歯車が合わないと、 子どもも違う方を向いてしまうように思う。 結果、落ち着きがなかったり、 聞く気持ちが育たず、ことばが極端に少なかったり・・・。 お兄ちゃんから関わっていて、 今は年子の兄弟でことばの教室に来ている親子。 出合った当初は、まさに歯車が合わなかった。 お母さんにも余裕がなく、 ひとりを見れば、ひとりが見られない。 ちょっと一緒に動くと疲れてしまう。 そのお母さんがありのままの我が子を受け止めるようになってから変わった。 小学校を飛び越えて、成人してまでのことを考えるようになった。 将来どんなことができるのか、そのために今何をすればいいのか。 ほとんどの親がまず目の前の就学に向けて一生懸命なのに…。 でも、養護学校の中学部にいた私としては、 とてもとても大切なことだと思う。 ついこの間入学した・・・と思っていたら、 あっという間に高等部を卒業して社会に出て行く。 先を見るということは、 つまり今やるべきことが見えるということなのかもしれない。 今教室でやっていることが、 どんなことにつながっているのか、見通しが持てたお母さんは、 今まで以上にがんばり出した。 なんかすっかり頼もしいお母さんになってしまった。 こうやって2人に子どもを受け止めているお母さんが、 素直に「すごいなあ」と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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