GARMIN Forerunner405 現役復帰!
ほんの2年前まで、私が使っていたGPSウォッチは「 GARMIN Forerunner405」(FR405)でした。(画像はメーカーサイトから拝借。)当時のGPSウォッチとしては、最高レベルの機能を持ち、初めて時計として使えた最初のモデルです。日々の練習やフルマラソンまでの大会は、全てこれを使っていました。しかし、充電池の寿命が来ました。購入時は、フル充電して約8時間使用可能でしたが、最後に使用した時は1時間19分でホワイトアウト。ハーフマラソンも、日々の練習でも使えない…。残念ですが、引退させることにしました。【大会用GPSウォッチ】現在、私が大会で使用するGPSウォッチは「EPSON SF-510T」です。(画像はメーカーサイトのもの)GPS使用時の最大使用可能時間が30時間もあり、短い距離から24時間走まで計測が可能で、シリーズ中、最も軽量で薄いことが購入の決め手でした。デザインは可もなく不可もなく普通ですが、機能についてはとても満足です。購入当初は、不満な点もありましたが、ファームウェアの更新で、全て解消されました。さすがは、日本製!日本人エンジニアの魂、意地を感じます。しかし、これも他のGPSウォッチ同様に充電するたびに劣化します。使われているリチウムイオン電池の有効充電回数は500回が目安らしく、その回数を迎えるころには、容量が50~60%くらいに落ちてしまうそうです。毎日のように使用したら、2~3年後に24時間走では使えません!でも、元が30時間ですから、消耗しても100kmの大会なら十分に使えるか?実際には使用環境や充電のタイミングによっても差が出るので、使ってみないと分かりません。ならば…、大会だけで使用するなら、5年くらいは使えるよね?そうしましょう!理由は…、日本製だからです。何!?日本の技術者の人件費はとても高いです!当然、作業工賃も高い…。私の機種の充電池交換費用は、17,000円+送料。充電池交換は非現実的です!では、日々の練習ではGPSウォッチは使わないのか?いえ、毎回、使っています。別の物ですが…。↓↓【日々の練習用GPSウォッチ】日々の練習や週末のドカ練では「Pianta GPS-22HRW+II」を使用しています。(画像はメーカーサイトのもの)マイナーなブランドですが、必要十分な機能を持ち、GPS使用時間は最大16時間と長く、一般的なウルトラマラソン大会でも使えます。最大の武器は値段です!私が購入した時は、心拍計とセットで19,800円でした。さらに凄いのは、消耗品の充電池の交換費用が往復の送料を入れても5,000円未満と他社よりも割安なことです!!充電池の消耗を気にすることなく酷使し、ダメになったら気軽に交換できます。でも、心拍計は、厚みがあり重たく、ストレスが大きい…。残念ながらANT+仕様ではないため、GARMINのものを流用出来ません。また、デザインや質感は…、語りたくないです。でも、コストパフォーマンスは最高~!!日々の練習用に最適です!ただ、日々、酷使していると些細なマイナス点が気になるものです。[マイナス面]●自動でラップを取るオートラップ機能はあるのですが、オートストップ機能がない。 信号待ちや給水休憩で止めるを忘れてしまうので、欲しい機能です。●ラップが99ラップまでしか取れない。 使用可能時間が長い分、もっと欲しい。●立ち木や高層ビルの近くだとGPSの電波をロストしやすい。 うっそうとした杉並木街道や峠越えでは時々、ロストしている。 奥武蔵ウルトラマラソンで使用した際には、途中で何回かロストしていた。●5分30秒以上電波をロストした場合、以降はGPSオフモードになってしまう。 電波を捕捉できる条件下に移動しても、GPSオフモードのままなので、手動でGPSをオンにする必要がある。辛口コメントになってしまいましたが、私の場合は、日々のロード練習用途が主な目的なので、問題はなく満足していますよ。そこで…、引退させたFR405の充電池交換について調べました。そもそも、FR405は英語バージョンモデルで、日本国内では、ForeAthlete405(FA405)が、正規販売モデルです。でも、FA405の値段とても高いため、輸入業者からFR405を購入しました。当時の購入金額は、心拍計と合わせて40,800円でした。FA405は、単体でもこれより高かったです。FR405を正規ルートで充電池の交換をする場合、購入業者経由か直接GARMINの修理窓口へ送り、修理してもらうことになります。購入先の会社を調べたら、営業していませんでした。他社から購入したモノも受け付ける輸入販売業者を見つけましたが、送料と手数料を合わせると2万円前後だそうです。その金額なら同等かそれ以上の高性能なモノが買えます。これも非現実的です!【自力で充電池交換】充電池が手に入るなら自分で交換できないか?デリケートな電子回路へのはんだ付けの経験はあるし、温度調整式のはんだゴテもあります。ネットで調べたら、既に同じことをやった人のブログを見つけ、充電池の仕様や型番が分かりました。さらには、取り扱っている会社も見つけました。しかし、電子機器メーカーが取引対象で、販売単位はロット単位!諦めました。調べたのは数ヶ月前のことです。2月になって少し時間にゆとりができたので、再びその会社のHPを見たところ「取扱い数量が少なく、在庫分のみの販売となります。」と書かれていました。現状なら、個人への単品販売もしてくれるかも?問合せしたら、保護回路つきならOKという事でした。欲しがっている理由や使用目的がバレていました。同じ目的での問合せが数件あったそうです。で、ご厚意に甘えて1個だけ購入させてもらいました。数日後に請求書や技術資料と一緒に充電池が届きました。充電池の価格は、3,780円(税込)。請求金額に送料は含まれていませんでした。無料です。で、早速、作業開始!(蓋をあけ、充電池に貼られたシュート防止のシール等を剥がした状態。)既存の充電池には保護回路が付いているので、当初は、それを使用済み充電池から外して、新しい保護回路なしの充電池に取り付けるつもりでした。(本体から保護回路に繋がるリード線を取り外す前の充電池の状態。)でも、充電池は熱に大変弱く、直接ハンダ付けをすると電池を弱らせてしまったり爆発させる危険があります。1、2秒で取り付けるには、熟練技術が必要です。危険行為をさせないため、保護回路なしは販売しないと言われ、保護回路付のモノを購入しました。保護回路には既にリード線が付いていたので、簡単に、かつ、安全に充電池交換が出来ました。メーカーならこの後、パッキンの交換もするでしょう。でも、パッキンは手に入りません。時計ケースを綺麗に拭き、エアーダスターで埃とチリを拭き飛ばし、パッキンをシリコングリースで絡めて取り付け直しました。でも、パッキンの経年劣化は否めません。ただでさえ、防水性能が低いと言われていたモデルです。雨の日は使用禁止ですね!作業は無事に終了!早速、使ってみたかったですが、新しい充電池は、長い在庫期間の間に放電してしまったのか、ショート防止のためか、空でした。まずはフル充電。ピピっと反応し、久しぶりに液晶画面にチャージングのバーが表示されました。0%…。あれ?ショートさせて使用不能にしてしまったのか?心配しましたが、しばらくして、1%と表示され、数字が上がっていきました。(ゴムベルトはすり減って切れそうなので、布ベルトを使用。)3時間ほどで100%となり、Completeと表示されました。これで、8時間は使用可能になったはず!試しに、8時間走りたいところですが、そんな時間はありません。足慣らし?に平日練習コースの18kmで使ってみました。バーチャルパートナーのペースをキロ5分にセットしスタート!ウォーミングアップ中に先行されましたが、折り返し点以降で追い付き、突き放してゴーーール♪日々の練習も少し楽しくなりそう!?さて、PiantaのGPSは…、悪天候時と週末のドカ練の時に活躍してもらいましょう!だいぶ充電池がヘタってきましたが、まだ12時間くらい使えますので…。さぁ、FR405の現役復帰です。新しい充電池の寿命まで頑張れ~!