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カテゴリ:道具あれこれ
自分が住んでいる東京のとある場所にも結構な雪が降りました。そして・・・相変わらず仕事はバタバタしています。
渓流ダモの漆塗りについては5回程「拭き漆」を繰り返しました。 しかし、多湿の環境で乾燥させるせいか、どうしてもタモ枠に歪みが生じてしまうのです。 以前までは矯正冶具を使ったり、変形したまま放置していましたが、今回はある程度漆が固まった時点で「中矯め」に挑戦してみました。 歪みは写真のような状態ですが、過去の鮎ダモ作成でも同様な症状が出ています。十分に乾燥させている材を使っても多湿の環境では歪んでしまうのです。 ということで、早速中矯めをしてみましたが・・・枝の中も多湿状態のせいか「グニャグニャ・・・」曲がります。 蒸気+矯め木で力を入れてみますが、あまり効果はありません。それどころか十分に吸湿したせいか、接合部が「バキッ」と剥離してしまいました。 やはり、中矯め方式もNG。他の乾燥に湿度が必要のない塗料なら問題はないのでしょうが・・・今後の課題です。 割れたタモ枠は再度接合しましたが、節と節間の短い接合部を止め、4cm以上の接合部でやり直し・・・現在は接合部周辺の漆を塗っている状態です。 上記の対策も含め、鮎ダモの方はシッカリとした接合部を確保してから接着することに。渓流タモの失敗から学びました。 接着面積は約9cm。長いんですが、接合部が一番細い部分だけに・・・剥離対策として可能な限り長くしました。 長くすることで吸湿時の細い部分の変形も避けられるのでは?と考えた次第です。 渓流と同様にダボを仕込んで、締め付け時にズレ防止・・・その後はエポキシ接着材で固定しました。 鮎ダモの柄(シャレ)部分については写真のように切り落とし、ちょうど膨らみが柄にあるようにカット。 石突には勿論、クラウンスタッグ(鹿角の付根)部分を加工して取り付ける予定です。 取り急ぎ、鮎ダモもだいぶ加工されてきました。現状、接合した細い部分(写真右上、最小部7mm)をどう対策するか、中矯めNGだったのでどう漆を塗るかにらめっこしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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