心が震えた植松努さんの講演会
で(前回のブログの続きになります)、その「読書のすすめ」のプチぷち講演会で植松努さんという方の講演記録の本を紹介してもらった。植松努さん……子供のころから紙飛行機が大好きで将来の夢を「ロケットとつくること」と言っていた。が、周りの先生や大人は「どーせ無理」と一言。しかし、植松さんは、その「どーせ無理」をなくす為、夢を実現し続ける。今、北海道の町工場の専務。その町工場で行なわれていることは自宅のとなりでロケットエンジンの燃焼実験をしたり、アメリカ民間宇宙開発企業との共同事業。そう、宇宙開発。「どーせ無理」はもう植松さんには通じない。諦めないことについて刺激を受けたい私はプチぷち講演会後、その本を手にしていた。すると、若い店員さんが「あの~、ちょうど植松さんの本を 手にしていらっしゃるので…よかったらこれどうぞ」そう言って、植松さんの講演会のチラシを渡してくれた。日時:8/29、10~12時。これまた私はツイている。土曜日だけど、ちょうど子供は保育園。大井町まで行っても14:30のお迎えに間に合う!!もう流れに乗るしかない。『心が震える』とは、この講演のことを言うのだろう。本当に人を突き動かすというか、感動という言葉では足りない思い。ロケットをつくる夢。「東大に出ないと無理」「たとえ東大に出たって無理だよ」そう学校で言われつづけた植松さん。しかし、伝記が大好きだった植松少年はあることに気付く。「ライト兄弟は東大を出ていない……」人が死ぬとどうして悲しいのか。それはその人とのこれからの思い出を断たれてしまうから。未来をなくしてしまったから。だったら「どーせ無理」と夢を諦めさせることは殺人と同じ行為ではないだろうか。もし、周りに「どーせ無理」と言われてしまったら「あなたとは、違うんです!」そう言ってやってください!!(このセリフと同時にモニターに福田元総理の顔が)もう爆笑。笑いあり、涙あり、素晴らしい講演だった。最後に質問コーナー、会場から手があがる。私、今日は質問しないといけない。どうしても聞きたいことがある。ちょうど私の隣の女子大生が挙手をした。その質疑応答の間に自分の質問を頭でテキトーにまとめ係のお姉さんがマイクを引き取りに来た瞬間、「あの~」とお姉さんに声を掛け、マイクをもらった。「今日はステキなお話ありがとうございました……」と言った瞬間、マイクを通した自分の声がいつも自分で聞こえている声とあまりにも違うことに今更ながら、ぶっ飛ぶほど驚いて、質問が飛んでしまった。しまった……。慌てて話を続けたが、もうシドロモドロ。会場はシーンとしているし。でもなんとか質問できた。「私は昨年、ひょんな事から起業してしまいました。 ワクワクしていることもあるのですが、 時々、猛烈な不安に襲われます。 そんな時、心の持ち方はどうしていればよいでしょうか」植松さんは優しい言葉でボクだったら、子供たちから「どーせ無理」という思いをなくして欲しいからという思いがあるから頑張れるんだと思うんです。だから、そういうときは何のために、誰のために、ということを思い出すといいと思います。そう話してくれた。植松さん、本当に有り難う御座いました。(心で号泣)私が最後の質問者だったようで、講演会は終わった。植松さんの出版物が並ぶテーブルに立ち寄ると、サインを求める列が出来始めていたので、当然並んだ。「先ほどは質問に答えてくださってありがとうございました」そう言うと、「なんか、答えになってなかったようで……すいません」と謙虚なお話。「で、どんな事業なんですか?」と質問されたので、自分の進もうとしている仕事内容を話すと「それなら喜ぶ人、多いんじゃないですか?」「だといいんですけど……」と私。「あとはね、クチコミですよ。 お客さんつかもうと、ヘンに戦略に凝るとヘンな人に ひっかかるから。ウチもそれで失敗しました。 お互い頑張りましょうね、ボクも頑張ります。」そう言って、私にお名刺をくださった。その名刺には『想い描くことができれば、それは実現できる。』とあった。