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テーマ:◆子どもと向き合う◆(22)
カテゴリ:★私的教育改革★
出逢いはその少女が小4の時だった
屈託の無い、元気なお子だった 受験コースでなく、補習コースに居た彼女は宿題を「しなくてはならないもの」だとは思っていなかった 宿題を忘れる事が激しく、どうし様も無いクラスだと聞かされながら、その校に着任した、ある女教師がそのクラスの「算数」を受け持ってから2年目、同じ学年の受験コースとのパイプを円滑にする為に担任を任された 前任者は都合で退職し、その混乱も多少ある中、その女教師が担任になった途端に授業のあった日の夜はクレームの電話だらけになった 前任者は宿題忘れをすると椅子の上で正座をさせ授業を受けさせていた 新担任はそれがずっと嫌いだった 「正座をさせる」というのに抵抗があった それこそ「体罰」だと感じていた 新担任の彼女は宿題点検をわざわざしなかった 直感のみ(態度や視線の気になる子)で数人にノートを提出させ、宿題をしていない事を確認すると外に放り出した どうするのかを自分で考え、結論が出たら入って来いと、それ以外の指示は出さなかった 先の指示ばかり受けていたお子たちはもうどうしていいのか分からなかったのだろう… 「月謝を払っているのに、何故授業を受けさせないのか?」 「何故遅くまで残すのか?」 「何故全員の宿題チェックをしないのか?」 「宿題が多すぎるのではないか?」 などなど… 同じ様なクレームに対応する日々… (月謝を貰ってるからって、宿題もして来ない、宿題をしなければ!という気持ちが無いから授業も「聞いてる」スタイルを作ってるお子たち… 宿題するより、正座がいいと思いだしている空気… さぼればどうするかを全部大人が指示し、何も考えられなくなってる… 悪循環です!) (だからこそ、放り出した間にした授業内容を「補習」として行っている こちらだってボランティアなのだ でも、自分で考え、自分で動ける子にしたい…) (お子はどんなに頑張っても正直者です 全員のチェックを掛けなくても、さぼって来た子は解る 実際、その日、その日、呼ばれた子は全員宿題をきちんとしてきていない!) 言い分はいくらでもあったが、新担任は「私の方針でやっていきます これは私とお子様たちとの問題です 考えがあっての事ですので、しばらく見ていていただけませんでしょうか?」とだけ伝えていた 3人相手に授業… それ以外の十数人は「補習」という時期もあった クレームの数、内容に疲れていた彼女は、その世界に入って初めて、「辞めたい」と思い続けていた 宿題忘れなど、お子らしい♪誤魔化せると思ってんだよな~♪と思いながら怒る事は彼女にはキツイ作業だった しかし… 宿題を忘れて来、怒られてもその後ケロっと引っ付いて来るお子たちが彼女は可愛くて仕方無かった 1年も経つ頃には、校別の生徒の成績推移を見た、数校の担当者から、どう指導してるのかの問い合わせがある程、勢いのあるクラスになっていた その中で一番勉強嫌いな元気っ子がA子だった すべき事はきちんとする、遊ぶときは遊ぶ、騒ぐときは騒ぐといったスタイルが暗黙の了解になっていた中、いつも場違いな事を言って、担任に怒られていたのがA子だった とても元気な男勝りのお子だった そのA子が高学年になるにつれ、様子がおかしくなっていた とにかく「嘘」ばかり口にするのだ 担任もそれに気付いていたが、様子を見ていた 何故か… 彼女の「嘘」は不要なものばかりだったのである… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年01月26日 02時22分12秒
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