色について
今日は色について書きます。前にも色の道は厳しいと書きましたが、これは本当に永遠のテーマです。同じ色を作るにしても人それぞれに違います。我々が色を作る時はできるだけ朝のやわらかい光をくもりガラス越しにできれば北側で色を見てました。それが自然の光で色が安定してるからだと思います。ただ着物を購入されるときは室内ですし、お店によって蛍光灯の光の色も違いますお店で見て良い色であっても家で見ると違って見えてしまう時があると思います。光によって色の見え方がかわるので安定した光で色合わせをしなくてはなりません。職人達はそれぞれに工夫をしています。色を作る時も見本色の底色をまず見ます、たとえば赤色でも底色はネズミであったり黄色であったりします。それからその色になる様に合わせていきます。表面の色だけ見ても浅い色にしかなりません、深みのある底色のある色がだせる様に職人は各自で工夫してますね。本当に厳しい道です。写真は振袖を引き染めしているところです。