|
テーマ:生き方上手(685)
カテゴリ:自分のこと好きですか?
「想像力を養おう」
…とは言ってもそう簡単ではないのは周知のとおりです。 ではどうしたらいいのでしょう。 とにかくまず自分で色々な経験をするのが一番手っ取り早いことは確かです。 特に誰かに何かをされる経験ほど他者への置き換えがしやすいものです。 そうは言っても時間や立場やその他諸々の事情で何から何まで経験するのはっきり申し上げて無理があります。 それを補うためにはシミュレーションが一番良い方法です。 映画やドラマや漫画で主人公、または他の登場人物に感情移入をしながら見たりする事をお勧めします。 さらにいいのは小説を読む事をお勧めします。 ちなみに本はいわゆる「文学」でなくても問題ありません。 取っ掛かりには最近流行のライトノベルズでも自分が好きで読めるなら何でも構わないのです。 でも出来るなら登場人物の心象描写に優れているものの方をお勧めします。 (ですからいわゆる『文学』にそういうものが多いから読めという話になるんですよね) そうして登場人物に起こることを追体験すると、どういう場面でどう動くとどんな気持ちになるかが知識として蓄積されます。 そういったものが想像力の種になるのです。 例えば「古池や 蛙飛び込む 水の音」という歌があります。 私たちはこれを静かな寂れた山間(出なくてもいいのですがとにかく人のいない場所)の池に蛙が一匹ポチョンと飛び込み、またその音が聞こえるくらい他に何の音もない静けさを感じます。 それは実際にそんなシーンを見たり聞いたり解説されたことが在るから想像できるのです。 しかいそんな経験のない人がこの歌を見て蛙が池に次から次へドバドバ入っていく様子を考えたところでそれは仕方がないのです。 ちなみに「国家の品格」という本の中で海外の人は日本の情緒に対して理解が少ないために、あまり情緒が優れていないようなことが書いてありましたが、それははっきり言ってただの偏見です。 経験が足らないので想像の種がないため想像力が働かないだけなのです。 閑話休題。 また同時に自主的に考えることも必要になってきます。 目の前の事象から自主的に想像の種から必要となるものを引っ張り出して、パーツをつなげて考えることが「力」になります。 それが出来ずに種だけ抱え込んでいても「想像力」にはならないのです。 ですから想像力を養うにはまず「経験(追体験)」という種を集めることと「自主的に考える」クセをつけることが必要なのです。 どちらかが欠けていても想像力は養われないのです。 もし貴方が今どちらか一方しかしていないならもう片方を意識的にしてはいかがでしょうか。 また不幸にも今まで両方とも出来ていないというならば、まず「経験」という種を集めることから始めましょう。 種がなければ自主的に考えても同じところをぐるぐるするだけです。 種を集めてからそれを寄せ集めて考えることをすればいいのです。 想像力がある自分は好きになれませんか。 次回は「手に入れること、手を離すこと」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.12 23:07:35
コメント(0) | コメントを書く
[自分のこと好きですか?] カテゴリの最新記事
|