上昇気流に乗って

仕事関係で、ちょっと悔しいことがあった。
でもさ、結果としてそれは当然だし、実際そうなるようにしたいと、陽ちゃんは思っていた。
けど、実際になってみると全然なんか違ってて、嫌で悲しい気持ちが増えてきた。

反応したのは陽ちゃんと貴夜美。

貴夜美のプライドが特に嫌だといいだした。
挙句の果てに陽ちゃんのせいにしようとした。

それは違うだろ、って話をしながら歩いた。

本当に貴夜美が望むなら、その陽ちゃんよりも意志が強く頑張らなくちゃいけなかったんだ。
それが出来なくて、陽ちゃんに負けたのは、やっぱり貴夜美が弱いからだよ。
陽ちゃんだけが悪い訳じゃない。

そう言ったら黙って睨んできた。

でも貴夜ちゃんがどんだけ頑張っても負けるんなら、陽ちゃんを貴夜ちゃんが説得して行くしかないよね。
貴夜ちゃんほど、どんだけ失敗しても、でも頑張ることでちょこっとづつ結果を出している子もいないんだよ。
だからそこん所をちゃんと陽ちゃんに教えてあげたらどう？
上から言うんじゃなくて、説得してみたら？
陽ちゃんがそうか、っておもってさ、一緒に頑張る気になったら、もっとすごいことが起こらないかなぁ？

と言う話をした。

貴夜ちゃんが陽ちゃんを嫌っているのは知っていた。
でもただたんに敵視だけしてたら、先に進まない。
私からだけ陽ちゃんと話をしても、駄目なんだよね。
だから、半分貴夜ちゃんに力を借りる感じになっている。

で、一方陽ちゃんは、悔しい気持ちがあって、でもそれが当然だということにはちょっと疑問が出てきてる感じ。

悔しいなら、悔しくないようにしてみたら？
そもそも何もやっていないのに、悔しいってのも変じゃない？
何もしてないのにちやほやされたり、評価されたいってのは甘えだと思うなぁ。
それが嫌なら、ちょっと頑張ってみない？

と言う話をしてみた。
さらに頑張るなら貴夜ちゃんが頑張り方を陽ちゃんよりかは知っているから、教えてもらってみたら、って話をした。

ちょっとだけ、本当にちょっとだけだけど、このままじゃ嫌だってのが出てきたみたい。
まあ、それがどれだけ続くのか分からんのが困るんだけど。

そんな感じ。

あ、怒り、は出てこん。

今出てくるのは、親に「普通じゃない、あんたはおかしい、変だ、だから人から好かれないんだ」と言われ続けた悲しみだな。

親の言う「普通」からハミ出る子だった私は、親からそう言われ続けてた。
それが劣等感にも入っている。

この辺りが掘り下げれればいいのだけど。