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カテゴリ:あ☆ぼたん
「MさんのBLOG、見つけちゃったかも・・」
***************** 最近、一人で酒を飲む事が多い。もちろんそれは自分の部屋でサキイカ片手に・・・ではなくて和食料理屋だったり、近くのBARだったり、行動範囲は何気に広い。 そんなある日、アレはそう・・5日くらい前の出来事。 普段通い慣れたBARで一人でグラスを傾けていた。話し相手なんか居ない。ワイワイガヤガヤ酒を飲むのが嫌いな当方は、この日のように少人数の範囲内での最少単位である1人で酒を飲んでいた。 そんな矢先、突然当方の下へ19年もののバーボン・ロックが運ばれてきた。「あの、、頼んでないんですけど・・」とウェイターに告げると、「いえ、あちらのお客様からです」と、羨望を含んだ、はにかんだ様な顔でウェイターが指を指した先には一人の赤いドレスを着た金髪女性が居た。 なるほど、ウェイターが羨むわけも解るような気がする。周りで酒を飲んでいる数人のやさくれ共の羨望視をかわしながら、美人な金髪ちゃんに向かってチラチラと横目でEYE・愛・アクションを起こしていると、向こうもコチラに気付き、口元が軽く微笑んだのが見えた。 攻め落とすなら今だ。 何回か目があって、それから当方から席を移動した。もちろんその金髪ちゃんの席の隣だ。近寄ると、程なくいい匂いがした。片言のスペイン語で笑いを誘いながら場を盛り上げる。そう、コレが本当の大和魂。 名前を聞くと「アンジェリカ」と名乗った。イタリア、スペイン系の響きの無い名前だ。でもそれが良かった。顔立ちを見ると、どこかしらオランダ系にも見えたけど、アンジェリカがどこの国の女性であってもコレは運命の「縁」。神様が一生懸命やっている当方に与えてくれた「ご褒美」。 程なく、アンジェリカと当方が男女の関係になるのにそうは時間が掛からなかった。ベットの上では正にお互いの国と国をかけたある種の対決が起こり、オランダ軍の「速射砲」を日本帝国軍の「スパイシーミサイル」が迎撃する。 そんな国際対決が終わり、当方とアンジェリカは結婚を決めた。 ・・・ 「ふぅ・・」 溜息を1つつき、自分の「脳内妄想恋愛シュミレーター」に終了の命令を出す。ここんとこ、この脳内シュミレーターの性能が落ちていかん。もっとリアリティのある恋愛シュミレーションをせねば・・ そんな妄想を抱きながら、椅子に座って自分で作ったバーボンロックの3杯目ほどを飲みおわり「さて、そろそろ帰ろうか・・」などと考えていた矢先、入り口のドアに付いている鈴がコロンコロン♪と鳴り、数人の日本人が入ってきた。 一番先頭に居た年のころ50歳ほどの男性(以下Aさん)が当方のことを見つけると、当方の方へ真っすぐ近寄ってきて、 「Mさん、お疲れ様です」 そう声をかけてきた。この人は日本企業のどこかの企業の重役さん。重役と言ってもどのくらい偉いのかは解らないけど、物腰が静かで腰も低く、自分の息子ほどの年齢の当方みたいな若造にも友人のように接してくれる人。アルゼンチンのワインの事が大好きで、定期的に仲のいい連中で開催している"アルゼンチンワインの試飲会"のメンバーでもある。 「あ、どうもAさん、最近良いワイン見つかりました?」 当方は話が長くならないように当たり障り無く、そう返事を返した。相手も他のお客さんを連れていたので、この会話は「最近良いワイン見つかりました?」と当方が質問した後、次の相手の返事で終わるはずだった。 しかし、返事は予想に反してこの後に返ってこないまま、質問を質問で返された。 「違ったらスイマセン、MさんってWEB上にもしかして自分のサイトとか持ってます? いえね、実は会社でネットをしている時に、偶然あるサイトを見つけてしまったんですけど、トップページに貼ってある写真がMさんソックリなんですよ。そのサイトも同じアルゼンチンの料理人のBLOGだったんですけどね、話し言葉とか言い回しもMさんソックリなもんで、今度会ったら聞いてみようとずっと思ってたんですよ」 「!!!!!!???????」ドキドキ リアルの世界でこんな事を言われたのは初めてだ。まさか、まさか・・この広い地球上でトップに貼った本人とギリギリで解る位の写真と、文体だけでMという管理人を見つけられるはずが無い!と高を括っていた所も少なからずあった。 しかし、現にこうしてアルゼンチン国内10万人の日本人の中からピンポイントに・・・ いやまて、まだそのBLOGの内容を聞いていないから、もしかしたら別の人かもしれない。ここで色んな事を喋ると自らドツボに嵌る可能性もある。気が早いと墓穴を掘るものだ。 事の真意を確かめるべく、満を持してどんな内容の記事が書いてあったか聞いてみた。 「面白いサイトだったら、俺にも教えてくださいよ。で、どんな内容の記事が書いてあったんですか?」 「えっと、確か、ゴルゴ13のようなスナイパーになった夢の話が書いてありましたよ。読みながら会社で笑っちゃいました。大統領を狙う暗殺者になって・・そして夢が覚めたら一緒に働いてた部下だったと言うオチでした」 (・・・・完璧俺じゃん。。。。) 「写真が似てるんだよなぁ、Mさんに。確か、ハンドルネームを【M】と名乗っていたんですけど、Mさんの下の名前って何ていうんですか?」 当方の苗字のイニシャルは【S】。なので【M】には当てはまっていない。 しかし・・・このままでは・・・・ 背水の陣を敷きながら、話題を押し戻して徐々に話をそらす事を決行。 「いやだなぁ、俺がそういう日記とか書くような人間に見えます?」 「そうそう、それなんですよ。だからねぇ、確信が持てなかったんですよね。。」 「あ、ほら、一緒に来たお客さんがお待ちですよ、俺ももう帰りますので・・」 「あ、そうでした、それではまたワイン試飲会のときは誘ってくださいね」 「はい、では」 と、何とか当方本人だと言う事を回避したわけですが、会話の最中は非常に緊張しました。 え?? ココにこんな事を書いたら今度こそは当方だと確信されてしまうって? 幸いな事に、見つかったのはココではないんですよ。 実はココの前にも現在も未だ閉鎖していない放置プレイBLOGをチョロッとやってまして、ここの記事をそちらへコピーするという、何とも訳の解らない更新をしている場所をもう1つ持ってるんですが、そこをどうやら見つけられてしまったようです。 もし、もう一回突っ込まれたら本当のことを言おうっと。 やっぱアレだな・・アルゼンチン国内だと料理人やってる人なんかほんの一握りの数しか居ないから、2,3個のヒントだけで探そうと思えば簡単に見つかってしまうかもしれない。 昔っから"かくれんぼ"苦手だったからなぁ~ アンジェリカになら見つけてもらっても一向に構わないんだけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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