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2006.09.26
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カテゴリ:あ☆ぼたん
最近ネット接続すらしない日々が続いていて、このBlogも週刊すら間に合わなくなり、挙句の果てついには月刊になりつつあるんだけど「Blog更新してください!」みたいなメールが数日おきに何人からか着ててその類のメールを見るたびに「うるせー馬鹿」と一人でPCの画面をカチ割りたくなる衝動に駆られながらもPCが無いと世界の金髪エロサイトが見れなくなるのでギリギリで思いとどまる日々が続いております、そんなものは他人にどうこう言われても本人にやる気が無いんだからどうなるもんでもない。

だがしかし、前々記事のコメント欄で「かなちゅわん」という名前だけ見たら年の頃19歳、髪型はショートボブ、色白で、身長150cm、ピンクの縁眼鏡をかけた「ちょっとお茶目なオニャノコに決まってるべ!」と当方の長年培った妄想がフル回転して解図を導かざるを得ないほどの可愛らしいコメントが入っていたからさぁ大変、妄想しすぎて暴走気味の我が暴れん坊将軍ジャン・ピエール・ステテコビッチJrを必死に抑えながらもそんなキューティな「かなちゅわ~ん」の為に更新なんかしてみることにしたよ☆

かなちゃんと言えば、思い出すのが高校生の時の彼女。付き合った期間は多分3ヶ月くらいだったかな、なんつーかプラトニックラブリーな付き合いで、いわゆる大人の付き合いって感じではなかったように思うんだけどあんまり記憶が定かではない。もちろんコメントしてくれたキューティかなちゅわんとは100%違うと思うけど、名前を見てフッと思い出したので今日は思い出話を書いてみる。

あれは確か、かなちゃんとのデートの日。場所はディズニーランド。当時のディズニーランドで覚えているのがマイケルジャクソンの3Dアトラクションなんだけど、変な赤と青の眼鏡をかけてスクリーンに写った映画を見る。すると3Dマイケルがまるで目の前にいるように錯覚して写り、数10年前のピュアなM君はデートだって事も忘れて「OH!!!マイコー!!」と隣に座っているガキンチョ共と一緒になってどうにかして目の前のマイコーに触ろうと目イッパイ手を伸ばしていたら実は一生懸命目の前のはげ親父の頭を撫でていたという穴があったら入れたい入りたい貴重な経験もあの古き良き日のディズニーランドだった。

あの時の「ウッポゥゥ!!!イヤッハァ!!!」と言いながらムーンウォークを踊るマイコーに酷く感動した覚えがあるんだけど、数年後にまた見ようと思ってディズニーランドに行ったときにマイコーが当方の許可も得ずにいつの間にか左遷されてて、別の人の3Dになっていたのは悲しかったなぁ。でもこの話は「かなちゃん」とあまり関係の無い話なのでここらで割愛。

当時の田舎者で育ちの悪いスマスマに出てくるマー坊みたいな少年M君にとったら、ディズニーランドは正にこの世のサンクチュアリ。入場するだけでドキドキするのに、何がどう間違ったのか隣には彼女なんかが居やがる。心拍数は常時レッドゾーンへ突入していたから、どんなアトラクションで遊んだのか記憶がスッポリ抜けているんだけど、その日に起こったあの事件のことは数十年を経た今でもトラウマになっている。

あの事件・・・・ ・ ・ ・ ・ ・

飯の時間だった。今でさえあまり混まないような工夫がされているけど、当時のディズニーレストランは本当に酷かった。もちろん、混雑という意味でね。昼飯を食うのにも一番人気のアトラクションの待ち時間とと同じくらいの時間を浪費し、飯かアトラクションかというディズニーランドくんだりまで来てもこんな低レベルな選択を迫られるという訳の解らない状態。

しかし、デートのスケジュールで絶対に飯は外せない。

蟻んこのように綺麗な螺旋行列を作って少しづつ前進しながら無駄な時間だけが過ぎていく。どれくらい待ったかな、とにかく数時間待ってやっとレストランに座った。

「いやぁ疲れたね、腹も減ったよ」
「ほんと、でも私はMと一緒に居られるだけでいいんだ☆」

というバカップル的な会話の後に食べたいものを注文した。少年M君は何を注文したのか忘れたけど、かなちゃんはミックスフライ系のメニューを選んだ。そこにはエビフライや魚の白身のフライ、野菜のフライなどがのっており、タルタルソースが別の器に入って出てきた。

何をかくそう、当方は当時も今もこの世で一番の大好物が「海老フライ」でそれを目の前にするとどうも目が殺気だってしまう。海老の天ぷらじゃ駄目なのだ、あのサックリと揚がった熱々のエビフライにタルタルソースをたっぷりと付けて一緒に米をかきこむ、そうやって食べるのが何よりの至福の時間。

じゃぁお前もミックスフライ頼めよ、って話になるんだけど他の魚のフライだとか野菜のフライなどは全然欲しくない。なのでエビフライのみのランチなどなら注文するけども、そこには無かったのであえて別メニューを注文した。しかし、他人の頼んだ飯ってのはどうしても美味しそうに見えてしまうのが人間の性。しかも大好物のエビフライが最強の存在感を醸し出しながら他のフライよりも前面に一本チュドーン☆と乗っていた。

じっちゃんの名にかけてあのエビフライを我が物に。

という思考になるのにそう時間は掛からなかった。今でさえ節操や遠慮、常識の一つや二つ持ってますが、当時の当方はさっきも書いたけど非常に育ちが悪い。家の夕食でエビフライが出てくることは稀だったけど、それが夕食に出てきたら海老が揚がる前から我が愚弟とし烈なエビフライ争奪戦が繰り広げられた。それはもう争奪戦と言うよりも、もっと殺伐とした、混沌とした「食事時に腹を満たす」という人間の本来持っている本能とはまったく違う、「どっちがより多くの海老を我が物に出来るか、そしてより完全な勝利を収めることができるか」という縄張り争いに近い、平和な世の中で人類が忘れてしまった根本の闘争本能に近いものがあった。

そんな生活をしてたもんだから、目の前でかなちゃんが御しとやかに食べているエビフライをタルタルごと奪取しなきゃいけない!という思考になるのはよもや当然の成り行きといえよう。残念ながらこのときの当方には既にデートだということも、かなちゃんが自分の彼女だってことも完全に頭から消えていた。

人間という生き物は意味も解らなく好きなものは最後に食べる、という意味不明な本能が刷り込まれているもので、ミックスフライで数種類のフライの中で抜群の存在感を示すエビフライを一番最初に食べる人ってのは稀である。これは苺ショートの苺を最初に食べるか、後まで残すかといった低次元な話ではない。これに限って言えば、苺ショートの一番上に乗っかっている苺はただ邪魔なだけであって、ミックスフライのエビキングとは図らずとも一緒には出来るはずも無いわけである。

そんなかなちゃんも、やっぱりエビを最後に食べようと他のフライから手を付けていた。もしかしたら「M君、エビ食べる?」とか「M君、貴方のエビも食べたいわ☆」なんていう話になるかもしれないという期待もあったにはあった、が、皿に残っているフライがエビ単体だけになってもそんな御声は無論掛からなかった。

(お前、それ食ったら殺すぞマジで。)

という少年M君のエビフライに対する闘争心が沸き立つ。ここで片を付けなければ獲物を取られてしまう、そんな失態は許されない。

かなちゃんがエビフライをフォークで刺す。

その上から更に当方がフォークをエビに刺す。

双方向き合って「ははは」と笑う。

エビが半分に千切れる。

また「ははは」と笑う。

半分のエビを少年M君がタルタルも付けずに口に運ぶ。

かなちゃんの笑みが消える。

かなちゃんのフォークに刺さっている残り半分のエビも敵の動揺に乗じて抜群のフォークさばきで瞬時に奪い去り、尻尾ごと口に運ぶ。

見たか!と満面の笑みのM君。

タルタルソースを使うことが出来なかったという誤算もあったけど、ほぼ完全勝利。

この間約4秒。

え?

かなちゃんと?

別れましたよ。

この日のこの事が原因でね。

全く、エビの一つや二つでガタガタ言いやがって。

モラルが無いんだよ。

テヘッ☆





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Last updated  2006.09.26 22:08:07
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