がんと免疫力
自然治癒力とがんについてのお話です。がん細胞は、巧みに免疫の攻撃を交すのだそうです。前回から引き続き(・・・といっても9月25日にアップ(汗))『免疫力がアップする50の方法』松下祥監修から。がんは、どのようにしておきるか?そもそも・・・・がんとは何なのか・・・・?がんは、がんが発病した時に突然作られたものではなく・・・実のところ毎日わたし達の身体の中で作られているのだそうです。その数なんと3000個。けれど、実際にがんになるわけでもなく、人間が備えている免疫力のおかげにより、多くの人は、健康に暮らしています。がんは、化学物質、紫外線、放射線、ウィルスなど何らかの原因により、遺伝子が傷つくことにより発生。通常細胞は、増えたり、不必要な場合は増やさないようにしたり、一定のルールに従っているのですが、がんは、遺伝子が変形してしまっているので、上手くコントロールする事ができず、際限なく増えてつづけてしまう、からだの中の異物・・・それが、がん細胞の正体のようです。がんは、いくら免疫が正常に働いても、それをすり抜ける手段を持っていることが厄介です。人間の細胞は全て名札のようなものを持ち、「私です」などと、自分自身を表現しています。そして、「私ではないもの」=異物とされ、白血球など免疫細胞が攻撃対象と判断して攻撃。日々の健康は安全に守られています。がんは、本来なら「私ではない(がんです)」と名札をつけていないといけないのですが、その名札を隠してしまします。多くの免疫細胞の攻撃対象は、「私ではないもの」なので、名札がないだけでは、攻撃対象にならず、まんまとごまかしてしまいます。そして、名札のないものを攻撃する免疫細胞である、NK(ナチュラルキラー細胞)に見つかったとしても、その働きを抑える物質を放出。。。免疫システムが攻撃して排除するものは、「外敵」というより「自分ではないもの」がん細胞は、まるで自分であるかのように、栄養(エネルギー)を貰い増殖していきます。なんとも、手強い相手です。。。けれど、私たちはかつて似たようなシステムで巧みに守られていた存在でもあるのです。それは、まだ・・・お母さんのお腹の中にいた頃のことです。お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんは、お母さん半分とお父さん半分から出来ているのですから異物「自分ではない」と云うことになります。お母さんと赤ちゃんの名札は違います。このままでは、免疫細胞の攻撃対象となってしまいます。でも、赤ちゃんは攻撃されません。実は・・・赤ちゃんは、仮の名札をつけて、自分の正体を偽っています。生まれるその日まで。そして時には、赤ちゃんの細胞は、お母さんの免疫細胞を邪魔する物質も放出。お母さんも免疫細胞の働きを抑える働きをする細胞(サプレッサーT細胞)を作り出し、胎盤に多く含まれる女性ホルモンなどには、キラーT細胞の働きを抑える作用もあるそうでうす。身を挺して守るなんて、お母さんは慈悲に溢れていますね。こうして赤ちゃんは、安全に守られお母さんから充分な栄養も貰い、誕生します。なんとも、人間の身体は不思議です。小宇宙と称される人間の体内の営みは果てしないようです。