未来へのステップ
今日は、癌になってしまった友人の話の続きです。前回のブログにも書いたように年末年始に渡って受けた検査の状況は新たに転移が見つかるなどあまり良いものではありませんでした。肺に溜まった水を抜くため入院となり体力の低下についても心配がありました。自身を変えると話してくれた彼女でしたが、彼女から来るメールは、量子ヒーリングと病院へ提出する保証人の依頼など相変わらず無機質で、機械的なものでした。心配になり入院中の状況や一日の生活をメールしてもらうことにしました。短いメールが彼女から届きます。最初は、夜10時ごろ届いたメールが、夜11、夜中3時・・・と、だんだん遅くなりとうとう翌日となってしまいました。やはり不規則な生活が続いているようです。その都度、色々な問題点を改善するよう具体的な実行方法を話しました。一日だけは守れるのですが、またすぐに元に戻ってしまいます。これでは、体力を回復するどころではありません。退院した後、彼女はヒーリングルームにやってきました。前の日も夜遅くまで起きていたらしく朝起きる事ができず、カウンセリングルームにやってきたのは、約束の時間を大幅に遅れた夜6時過ぎでした。携帯酸素はできるだけ使わないように当初から話していましたが、一日中付けていた事実もわかりました。苦しく、しんどい思いをすると体も今の状態が異常だと感じこの事態に対応するため自然治癒力も高まるのですが、これでは、肺は甘やかされてしまって自ら治ろうとする必要性を感じなくなり、とても危険です。肺の機能を回復させて、直していくことがとても重要なのにとても嫌な予感がしました。彼女は自身に都合が悪い事は私に隠してしまうようです。その後、再度入院。携帯酸素量を調節して3日ほどで退院と言われていました。もう後がありません。けれど、どんな時も希望を捨てない。極限に追い込まれた時、人は生きている意味を考え私はそこからが彼女が本当に変わる時だと考えていました。その翌日事態は、急変。彼女の肺の機能は、極度に衰えもう二酸化炭素を吐き出す力さへ残されておらず自発呼吸さえできなくなってしまっていました。眠るような穏やかな最後でした。苦しく、辛い事を何よりも恐れていた彼女は、最後まで自身のペースで1月の末、あっけなく天へ旅立って行きました。最後だけは、がんばってヒーリングルームに来てくれたのかな。。。つい3日前まで会って話をしていた彼女がもうこの世には存在しない事実。突然の展開にぽっかり穴が空いたような悔しさが残りました。お通夜には少し早めに出かけました。彼女の魂はまだ自身が死んだ事に気がついていないように感じました。その日は、カウンセリングの予定が入っているため早々にその場を後にして、カウンセリングを行いましたが、そのことが気になっていました。彼女のように、眠るように亡くなっていると、死への自覚がもてない場合も多くあるようです。翌日の告別式もリコネクションの予約と時間が重なり、申し訳なく思いつつもクライアントさんに日程調節をお願いして告別式に参列しました。このような場合スケジュールは調節しなくても自然と上手くいくことが多いのですが・・・・最後の最後まで上手くいかないのが、妙に彼女らしいように感じます。私が告別式に出席した印象では、彼女の魂も自身のお葬式を目の当たりにして、自身の死を悟ったようです。天へ旅立つ人、この世に残る人それぞれにとってお葬式は、大切な儀式だと感じます。生きている人の未来は決定されていません。たくさんの可能性に満ち溢れています。私は彼女が癌になる前から霊視していましたが、その時点で彼女の未来は、輝かしい未来が幾通りもありました。その中で自身がどのように選択し生きていくかで人生は決定されていきます。私はいくつか具体的なアドバイスをしていましたが、彼女は実行に移しませんでした。その間に彼女の魂は、元気を無くしていきました。もし彼女が勇気をもって、自身の人生を一歩踏み出すよう選択していたら全く違った未来が待っていたと感じます。結果的にこのような事になりましたが、この若さで癌にかかることも無かったように感じます。どこかで彼女が、気がつくことができていたら。刻一刻と悪化していく状況の中でも挽回できるチャンスは、たくさん巡ってきました。チャンスを掴まないでいるうちに選択肢はどんどん狭まり、状況は、よりいっそう厳しいものとなっていきました。残念な気持ちは残りますが、これで終わりではありません。魂は永遠です。近い未来、彼女の魂はまた新しい体を借りてこの世に生まれ、生きる意味に気がつき、今度は勇気をもって行動することでしょう。その時、一見残念に思える出来事は、未来へのステップだったと思うことができます。そして・・・・またその先の新たなステップへ。ずっと、ずっと、続いていきます。人はみな輝かしい未来が常に待っています。最後に・・・心より応援してくださったみなさん、本当にありがとうございました。