賞味期限
不二家事件を皮切りに、出るわ出るわ
賞味期限切れ食品使用、発覚のニュース。
なじみのレストランや弁当店、ここもかしこも
使いまくりです。困ったものだ。
個人的は、あんまり賞味期限に神経質になりすぎるのも
いかがなものかと正直思う。
まだ十分に食べられるものを、規則だからと
ゴミ同然にバンバン廃棄していく、日本の外食産業。
年明けに聴いた、服部先生の食育講座でも触れられていた。
日本のコンビニやレストラン、ホテルなどから一日に出る
残飯の総量、ダントツで世界一なんだそうだ。
その中には、期限切れの弁当などの食品ももちろん含まれている。
とにかく作りすぎだし、作りっぱなしだし
食べ物をなんだと思っているのかという話であるよ。
ちゃんと必要量を計算して、できるだけ無駄のないように
作るという、最低限の努力を、ちゃんとやった上でのこと
なんだろうかと腹立だしい。
かといって、期限切れの食品を平気で使っていた企業に
「もったいない」の心があったとはとても思えず。
単なる杜撰なだけだろう。
一方で、うちは、期限どおりに捨ててます。安全に配慮してますって
ここぞとばかりに威張られる話でもない。
だいたい、その期限さえ本当かどうか
疑い始めればキリがない。ただの数字の羅列にすぎないし
ミスプリだって、偽造だって、ないともいえないじゃないか。
なんて言い出したら、本当にもう何をどう信じていいのやら。
そう、こうなれば自分の五感を、鍛え上げるしかない。
視覚、嗅覚、味覚…をとぎすまし、本当に食べて安全かどうか
変な味がしないか、におってなめて、たしかめる。
我が家では、うっかり賞味期限を通り越してしまった食品も
五感で判断した上でなるべく頂くようにしている。
さすがに腐らせたりしてしまったものは、素直にごめんなさいだけど
ナマモノだったら火を通したり、調理法や調味料を変えて
味わってみるのもオツなものだ。
腐る寸前の真っ黒バナナが一本、今週はあまり飲まれなかった
在庫ダブつき牛乳と、賞味期限は3週間ほどすぎているけど
まだ色も香りもフツーな使いかけの無塩バターと
いつもストックしている薄力粉。唯一の新鮮食品である卵を投入し
夕食後に、期限ギリギリバナナケーキを、久しぶりに。
このケーキは、リンゴのコンポートと並び、数少ない
私の定番手作りお菓子のひとつ。
ボールにどんどん入れて、ぐるぐる混ぜていくだけで簡単にでき
失敗なしの、小林カツ代母さんレシピで。
腐りかけたバナナがあると必ず作る。
これひとつで、朝食におやつに、しばらく楽しめ、好評だ。
自分でいうのもなんだけど、お店で買うものより
バナナの風味がきいていて、自然な甘みで本当においしい。
賞味期限なんのそのである。
ホームメイドならではの技ではあるけど、さすがに不二家がやっては
なりますまい。