語りと筆しごと～書家香玉のうずまき帖

[手仕事、料理] カテゴリの記事

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  レトロな久留米絣の浴衣リメイク

  亡父が若かりし独身の頃、ばあちゃんが仕立てたらしい久留米絣の年代物の浴衣。母が見つけて下を裁断し、作務衣風に紐をつけてリメイクし、私にくれた。しゃりっとしていて、本当に心地よい肌触りで、微かに赤い点模様が入った柄がまたまた粋で、いかにも古き良き日本の書生さんみたい。私に書を教えてくれた亡父はきりっとしていて和服がよく似合う人だった。あまりにも素敵だったから、切った下の生地をもらい、私も何か作ろうと針と糸🧵実はお裁縫が好きだ。小学生の夏休みといえば妹とひたすらフェルト人形をたくさん作って遊んでいたよ。平面が立体になっていくのが面白かったもの。夏休みの自由研究もぬいぐるみ量産展示だったりしたこともある。懐かしいな。あれこれ考えて、まずは少し切ってターバンを作り、その端っこでポケットティッシュケースを作り、、あとの残りをとにかく目一杯つなげ、上に軽くゴムを入れ両端に別布で紐を作ってつけた。うーん満足。エプロンにも暖簾にも、ミニミニ巻きスカート？は無理があるけど、肩にかければケープ風だし、頭に巻けば、空襲警報で駆け出す少女の防空頭巾か、口まで覆って目出しのアフガンでもいけそうだ。台風が過ぎ去るまで、チクチクと千人針の気持ちで過ごした1日が終わった。終戦記念日も近い。8月はやはりそんな気分になる。#久留米絣 #浴衣リメイク #甚平 #作務衣 #お裁縫 #和風 #和服 #大島紬 #和柄 #木綿 #浴衣 #終戦記念日 #手仕事 #針仕事 #千人針#ハンドメイド

  2023年08月10日

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  千切りキャベツとケチャップと

  カフェで海辺やお祭り会場のキッチンカーでたまに無性に食べたくなるホットドッグ。 私はよく朝ごはんに手作りします。 誰に教わったわけでもないけど、20代の一人暮らしの頃から自分ならではの親しんだ作り方があるのです。 タイトルにもあるように、生の千切りキャベツがこだわり。 市販のものには、ケチャップで煮たキャベツが入っていたりするけれど、私のは、まず切り込みを入れたパンにしゃきしゃき感が楽しめる生キャベツをたっぷり挟みます。 サラダとして食べる千切りキャベツには、ケチャップなんて絶対かけないけど、ホットドッグの場合のみ、一筋のケチャップを。 一筋がポイントです。 ケチャップ味が強くなるのが嫌なので、ほんのり利かせます。 ところで、肝心のパンはというと、長細いドッグパンでなく、いつでも気軽に買えるロールパンを使います。　 福岡発のフランソワ、豆乳入リッチロール6個入りが好きです。 スーパーで150円くらいで買えます。安くて美味しい。 ウインナーにこだわりはなく、切れ目はいれずフライパンで軽く焼いたものを、一筋ケチャップの上に載せ、上からトロけるチーズをふりかけて焼く。 たったこれだけ。焼き過ぎに注意！ チーズがほどよく溶けて切れ目に蓋をしてくれたところに、彩りにパセリ粉をかけて出来上がり！ パセリ粉はいつも常備してるアイテム。100均にもある、エスビーとかの瓶スパイスシリーズ。料理って彩りや見た目で食欲が変わるから、特に洋食にはパパっと緑の粉がかかってるとプロっぽいし、美味しそうに見えるから。 シンプルで飽きが来ない、いくつも食べたくなる自慢の手作りホットドッグです。 子供達も大好きで、朝ごはんがこれの時は取り合いになるから、ロールパンは２袋は買わないと。 おいしいねー！と食べながら、例えばお祭り会場でキッチンカー出したら一個いくらで売れるかな？とか話します。 100円かな？ 私は仕事柄、パン屋さんをされている知り合いが多く、こだわりのパン作りを心を込めてされている方に聞かれたら恥ずかしいけど。。市販のものを自分らしく生かして楽しむのが好きです。

  2021年01月09日

• マイブームその２

  日々の台所仕事で今やなくてはならない存在なのが巷で話題のシリコンスチーマー。大小あわせて４つ所有。最初、何かの記念品としてもらったけど使いこなせないからと母にもらった小さなルクエ風なものを何気なく使い始めたんだけれど、そのあまりの便利さに感激。シリコンの安全性がちょっと気になり、いろいろ調べて、二つ目に、安心の日本製が売りの蓋付きシャルルを買ってみたら、これがまたさらに便利。大容量だし、お鍋がわりにも保存容器にもなるしでさらに追加。しまいには本家本元のルクエも手に入れ、御満悦です。何がよいかって、まずラップの使用量が格段に減る。私は料理というよりは主に下ごしらえによく使うのだけど、たとえば、じゃがいもや、にんじんや、ほうれん草など、野菜の下茹でにさっと入れて、レンジでチンとするだけ。次の作業が早いし、今の季節はひたすらに枝豆をこれで蒸して楽しんでいる。中ですごいスチームが発生し、ほんとうに効率よくあっという間に野菜に火が入るのだ。今年はトウモロコシもずいぶんとこれで蒸して食べた。肉まんなどもほかほかに蒸し直せるし、これ自体に生地を流し入れて、蒸しパンもできる。鶏のムネ肉をどーんと一枚入れて、酒と塩とオリーブオイルを少々入れてチンするだけで、それは美味しい蒸し鶏に。もっといろいろ工夫すれば本格的な料理もできるに違いない。ブームというより、もう手放せない、相棒だ。

  2011年07月07日

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  マイブームその1

  雨ばかりで気分が滅入りがちな日々、少しでもなにか自分の楽しみを見つけようと。それを誰かと共有できればなお。というわけで、マイブームのこと書いてみます。まずひとつには水切りヨーグルトをひたすら食べる！500グラムのプレーンヨーグルトのパックを一度に食べるという贅沢？満足感？これをやり始めてからは、ホント、ケーキも欲しくなくなったかなキッチンペーパーをしいたざるにヨーグルトを全部流して、１日２日おくと…下に水が落ちて、濃厚なクリーム状のヨーグルトの出来上がり。私は写真のように、コーヒーのドリッパーでやったりもします。マグカップいっぱい以上水が出るから、あふれないように時々見ながら楽しみに待ちます。ほぼ半量になります。まるでクリームチーズみたいに固くナイフで切れるくらいになるから、そのままジャムなどかけて、ケーキみたいにパクパク食べますおいしくて、しあわせ。１歳と取り合いで(笑)あっという間になくなります。ヨーグルトは私は恵が好き。近所のスーパーで週に一度、百円になるので、そのときにまとめ買いしてまーす！もういくつ食べたことか。下に落ちる水は乳清といって、栄養たっぷりなので捨てずにとっておいて、ホットケーキに使います。この間天ぷら粉をこれでといたらサクサクの天ぷらできておいしかった。

  2011年07月06日

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  鉄分補給

  こどもの成長には欠かせない鉄分とカルシウム。育児を主とする生活のなかで、やっぱり食事には一番気をつかっている…つもり。こどもが食べやすくて体にもいいものをと、常にいろいろ考えてはいる。もちろんたまにはサボってマックのポテトとか食べに行ったりもするけど。なんにもやりたくなってしまうと、即席ラーメンでも別に、野菜を多少載せればいいかくらいで、徹底されないのが私のいけないところなんだけど。いったんやるとなると、けっこうやるのもまた私。きょうは、やる！日であり、鉄分補給の代表ともいわれる鶏レバーをたくさん買ってきて、鍋いっぱいにレバーペーストを作ってみた。レバーは好きだけど、だいたいがピーマンなどと甘辛く炒め煮にするワンパターン。今回は１歳児でもサンドイッチでぱくぱく食べられるようにと、ネットで見たいろんな人の作り方をごちゃ混ぜにして、自分なりに作ってみた。これがもう！すごーくおいしくできた！子どもたちも願いどおりにぱくぱくで、良かった！自分が作ったものを、美味しそうに食べてくれると本当にそれだけで疲れも吹っ飛ぶ。スライスチーズと一緒にロールサンドにすると可愛いうずまきになった。

  2011年06月15日

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  本日の手作りランチ

  長男にはお弁当。社会科見学で浄水場とゴミ処理施設に行くそうです。おかずには、週末に夫が釣ってきたキスの小さいのを選んで開いて天ぷらに。あとはフライドポテトとなすのゴマ酢和え、卵焼き。プチトマト。次男と私で食べる用には、前々から試してみたかったケークサレ風なものを焼いてみました。雑誌でちらっと読んだ作り方。といっても私が覚えてるのは、いつものように、あれとあれを混ぜるとか、あれを入れるとか、その程度のこと。あとは勘！ケークサレとは、塩ケーキ？おかずパンみたいなやつです。ホットケーキミックスでアレンジできるそうですよ。百グラムほど余っていたホットケーキミックスに卵とたっぷりの粉チーズと、冷蔵庫に余っていた使いかけのバジルペーストも投入。適当に水をいれて、加減を見ながら混ぜて…フライパンで炒めたウインナーと玉ねぎを投入してさらに混ぜたあと、再びフライパンに流し込む。あとは、刻んだベビーチーズとスライスしたプチトマトを散らして、蓋をして、じっくりと焼いてみました。なかなかの味！バジルがきいて、イタリアンな感じになって新鮮でした。次男もパクパク食べました。なんやらかんやら、適当に作って食べて、毎日生きておりまする台所仕事に終わりなし。明日は何をつくりましょうかね

  2011年05月24日

• 石炭ブラウニー

  あまり美味しそうに見えないかもしれませんが、チョコ系の甘いものが食べたくて思いつきで適当に作ってみた、ココアブラウニー？しっとりチョコクッキー？ガトーショコラ風？なんと呼べばいいのかわかりませんが、決して石炭の塊ではございません。しかし味と香りはかなりのものですよ！バナナ入りですちまたでは、しっとり食感がブームです。生キャラメルが火付け役？生カステラに、生どら焼き。つい最近、生ラムネというのも食べました。おせんべいにも、しっとりやわらかなぬれおかきというのもあります。これは…さながら生ブラウニーでしょうか。外はかりっと中はもっちりしっとりできました。私のスィーツは本当に材料ははからないし、目分量手分量です。おいしくできたらラッキーっていう感じ。今回は大成功でした。ココアの粉を生クリームと牛乳で練って、適当に砂糖加えて、適当にホットケーキミックスを加えてさっくりまぜて、最後にバナナを散らしてオープンで焼いただけですよ。こんないい加減な説明のレシピ本が売られてたら、嫌ですねぇ勘頼りな料理趣味の範囲では楽しいです

  2011年05月22日

• 本日のランチ

  高菜チャーハン作りました。残りご飯がうれしいご馳走になるチャーハンがこどもの頃から大好きです。いかに美味しく、ラーメンやさんで食べるチャーハンのように香り高くパラパラに仕上げるか、自分なりに研究してるつもり。うん、なかなか美味しくできました！コツは炒める前に冷やご飯をしっかりレンジで温めることご飯に生卵を絡ませてよく混ぜておくことそしてフライパンに油を気持ち多めにしいて、しっかり熱しておくことかなきょうは冷蔵庫にあったハムと高菜漬けをメインにちりめんじゃこ、大根葉、刻みネギを入れましたチャーハンに入れるものもいろいろ常備してます鮭のほぐしも便利だし、ツナ缶、ベーコンにハムは定番。大根葉の乾燥を買っておくとは青みに便利。ネギも刻んで冷凍してるからいつでもぱらりと取り出せます。冷凍コーンを混ぜ込んだり最後に焼き海苔をちぎってのせることもあります。一品でいろいろ栄養とれるチャーハンはランチにぴったりです。

  2010年05月12日

• うちめし

  このところ一日中、台所に立っている気がする。食べ盛りの長男はすぐ腹へった腹へった言うし、せめてひとりのランチくらいは気分転換に外食したいなと思うけど赤ちゃん連れだとなかなか億劫。近所に出来た新しい店、気になるんだけどな。たまにはあそこのカフェでのんびりケーキに珈琲に…なんて想像だけで、結局、自分で珈琲いれる。仕方ないからケーキやデザートも作ってみたりする。ホットケーキミックスで簡単にできるおやつの本にはまっていたりする。授乳中ってすぐにお腹すくし、これ！というものが無性に食べたくなるものなのです。でもなかなか食べにいけないから、私はいま、ひたすらに、うちめしブーム。本日のランチは、トマトソースのパスタがどうしても食べたくなって、イタリアンなちゃんとしたやつを作ってやろうじゃないかと、ひとりでムキになって、冷蔵庫にあったトマト三個を煮詰めて、いろんなスパイス入れて、白ワインやハーブなんかも入れて我流トマトソースを手作りしました。新たまねぎにアスパラにたけのこ、エビとイカをオリーブオイルとニンニクで炒めて、ソースとパスタをからめたら…あら、おいしい！！ちょっとそこらへんのカフェランチに負けてないんじゃないと、よだれをぶくぶく垂らしながら微笑む赤子に話しかけながら、自画自賛のランチタイムでした。

  2010年04月22日

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  干し柿づくり

  学校から帰った息子と一緒に干し柿づくりをしました。先日遊びに行った夫の実家よりお土産に持たせてもらった渋柿二十個あまりを私は包丁で、息子はピーラーで丁寧に皮を剥き、ビニール紐にくくりつけて、はい出来上がり。義父がちゃんとTの字に枝を残して切ってくれていたので簡単です。息子も面白がって皮むきを楽しみ、自分の剥いた分をひとまとめにして嬉しそうにベランダの物干しに下げていました。日当たりのよいベランダには洗濯物のほか、釣りが趣味の夫が持ち帰った魚を干していることも多いのですが、柿を干すのは初めて。さて、うまく出来るかな。

  2009年11月05日

• じゃこおにぎり

  カルシウム豊富なちりめんじゃこ。今までおにぎりにそのまま混ぜこんでいましたが、フライパンで空炒りしてかりっとさせてから入れると風味が増しておいしいですねぇ。たまたま見たお料理の本に書いてありました。ちょっとしたコツを知るとなんだかとても嬉しい。さらに空炒りしたゴマと乾燥塩ワカメを投入して、完成。きょうはこのおにぎりをお昼ご飯にして、午後から仕事に出かけます。雨が上がってよかった！朝はたっぷりウォーキングもしたし、いい調子です。

  2009年07月02日

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  あさりづくし

  有明海の春の味覚、アサリがたっぷり3キロ届きました！義父が先日、掘ってきたそうです。去年は一緒についていきましたが慣れない私たちのそばで、義父の手つきの鮮やかなこと。根気よくアサリの集まる場所を探り、すごい集中力で掘り出して、あっという間に軽く10キロ。しかしここ数年、赤潮のせいでしょうか全体的に小ぶりで身もやせていました。さて、今年。義父の汗の結晶をありがたく受け取り・・・さっそく調理開始。きれいに洗って砂だしまでされていました。感謝！まずは手始めに貝汁。そして定番のバター焼き。次に白ワインで蒸して、むき身にして・・・クラムチャウダーを作りました。あとは、ショウガと砂糖醤油で、しぐれ煮も作る予定。ご飯のお供にぴったりなのです。でも、薄口醤油で上品にあさりご飯もいいな。春キャベツと一緒にボンゴレスパゲティも食べたい！あぁ～旨味たっぷりのアサリ、大好きです。今年は大当たりでした。身がふっくら大きく詰まっていました。春の海の恵み、ありがたく、いただきまぁす。

  2009年04月10日

• 自家製

  夫の趣味は釣り。2年くらい前から海釣りに目覚め、いまでは暇さえあれば、釣り竿片手に博多湾に玄海灘に・・・潮がよいという日はたとえ雪でも雨でも極寒ふきっさらしの堤防にたち、ひたすらに海と対峙している模様。寒がりな私はいつも呆れていますが、好きで没頭できることがあるというのは、精神衛生上、とてもいいことだと思うのです。携帯で毎日、情報チェック。在宅の際は常に釣りチャンネル。休日に、彼が提案する行ってみようかリストには必ず、釣りショップ。去年暮れ頃までは、高級とされる大型のアオリイカなど、わぁぁ～♪と叫ぶお土産があったりもしましたが、いまは・・・これ。狙うは大型のメバル、チヌ？だけど最近は小型アジばかり。一応これみな全て、地道な一本釣り！なんですよ。せっかくだから・・・魚干し網買いました。三段かごでファスナーつきで、ベランダなどに吊しておけるやつ。丁寧に開き、塩水に浸けたあと、水気をきれいに拭いてから一晩二晩外へ。自家製干しアジの完成。塩水に浸けた身は、きれいなピンク色にしまって、干すことで表面にぴかっと艶が出て、小さいけどおいしそうでしょ南蛮漬も何度も作りましたが、最近はこれが美味しいです。

  2009年01月21日

• 栗ごはん談義

  大好きです。今年はまだ二回しか作っていませんが。最近新しく出会ったママ友の中に5回目というツワモノを発見しました。やっぱり秋は栗ゴハンに限る！剥き栗なんてもってのほか！面倒でも一からせっせと皮剥きをこなしたからこその香りと味ですべてが決まる、見た目つやつや大きな栗が美味しいとは限らない。ダシはなに？やっぱり塩味？いや私はちょっとミリンを・・・なんて会うたびに、栗ごはん談義に燃えています。彼女いわく、この季節はいつも、ただひたすらおいしい栗に出会うため、目を光らせているのだとか。たまたま私は、実家の母が持参した栗が当たりで、それはもう、ほくほくに甘い美味しい栗ゴハンが食べられたので、とりあえず満ち足りているのですが、彼女はなかなか、これ！という味をまだ作れてないらしく・・・最近は「ねーぇ おいしい栗はどこに行ったら買える？」が合言葉になっています。

  2008年10月10日

• 秋茄子は・・・

  嫁に食わすなとは言われますが、もぎたてツヤツヤの茄子がお義母さまより山盛りと届きました。ほかにも、オクラ、ゴーヤ里芋、さつま芋・・・畑で採れた秋の実りがどっさりと大きな段ボールに詰まっていました。箱を開けた瞬間、なんともいえない土とお日様の匂いがふわり。おかーさん曰く、玄関前に「ご自由におとりください」と書いて置いておいたら？いっぱいすぎて困るやろうけど、ごめんね～とのこと。いやいや有難いことです。心していただきます。でも近所の方にも少しおすそわけさせていただこうかな。きっとみんな喜んでくれるだろうから。さてさて茄子レシピ、研究しなくちゃ。茄子はダイエットにも最適なんだそうです。

  2008年09月20日

• しみじみ、ぐつぐつ。

  秋ですね。きょうの晩御飯は「煮しめ」です。博多では、がめ煮または筑前煮ともいわれ、伝統的なおふくろの味。しみじみと味わい深い郷土料理のひとつです。スーパーにいったら、いつもは高めの里芋やら蓮根やらがオール100円。すべて九州産！これは、やっぱり作るしかないなと、せっせと皮むき、だし汁とって、わりと丁寧に作っています。初めてのひとり暮らしをした学生の頃、久しぶりに母のもとに帰る日は必ず、リクエストしていました。帰ると家中にあったかい匂いが漂っていたな。里芋を剥くと手が痒くなるとブツブツいいながらも、母はいつも鍋いっぱいに作ってくれていました。ねっとりと味がしみた茶色の里芋が一番すき。次に柔らかく煮えた鶏肉に、こんにゃく、ごぼう、しいたけ、れんこん、にんじん。母のはしっかり醤油味。でも辛すぎず甘すぎずで、食べ飽きない味です。聞くとやっぱり夫も、故郷の煮しめが大好きのよう。夫の家のは、とにかく豊富な自家製野菜によって、さらに甘みのきいた、じんわり優しい味。大きめに切った具材ごろごろで食べごたえ満点。夫曰く、「煮しめがあれば他のオカズは何もいらない」のだとか。好きなことは知ってるけど、実は普段、あまり自分では作らない。たくさんの野菜の皮剥き、面倒だし、なかなか母のような味にならないからだ。煮しめは田舎で食べるに限る！ときめこんでいるわけではないけれど。無性にしみじみと、あの味が食べたくなったのだから、これは作るしかない。それぞれの母から聞いたコツを融合させて・・・尚且つ、いつぞやにケンタロウさんが言ってたことも応用しつつ。息子がいつかふと思い出してくれるような、私の味をそろそろ作らなくては。

  2008年09月09日

• 鯵

  10センチ弱のコアジ約100匹。徹夜明けで仕事を終えた夫が嬉々として釣りにいき、持ち帰りました。どうして眠くないんだろう・・・いつも不思議。夜も更けてきましたが、これから気合を入れて、さばきます。明日は帰省中の短大時代の友人たちがそれぞれ子供を連れて我が家に遊びにやってきます。こどもだけで総勢9人！！コアジの唐揚げは、そこいらのスナック菓子より断然うまいということ、わかってもらえるかな。はたまた大人のビールのつまみに？喜んでもらえたらいいな。

  2008年08月07日

• ラーメンつながり

  夫が夕飯いらないっていう日はとたんに手抜き料理っていう・・・けっこう多いですよね。私もまさにそれ。小さな子供ひとりぶんプラス私の腹が適当に満たされればとりあえず。働き盛りの大の男の腹を満たすのはなかなか大変であります。ということで本日はラーメン！夏野菜の塩漬けを混ぜ込んだおにぎり付。ラーメンは、先日、出席した結婚式の引出物でいただいたカタログからやっとのことで選び出した、全国ご当地ラーメンの詰め合わせセットより。わーい！しかし、カタログって貰えば嬉しいけど、結局、なかなか選びきれないもの。見てるうちにあれもいいけど、これも・・・なんて迷いに迷い最後には締め切り迫ってストレスに。こんなことなら最初から有無をいわせずに、これといただいた方がすっきりするのに！なんて。とにもかくにも本日は和歌山のとんこつしょうゆ味をセレクトしました。生麺とスープがついています。冷蔵庫にあるものから適当に具材を載せ・・・うん、おいしそう！ラーメン好きな息子、しっかり一人前食べます。偶然ですが、おととい見た新作映画、崖の上のポニョでも、お母さんが子供たちに即席ラーメンを作るシーンが出てきます。これがまたおいしそう！なんとなく昨日の日記とつながったようで。そうそう、ポニョのことを書いてから、ある読者の方から大変考えさせられるメールをいただきました。折りをみて、そのこともまた書かせていただきたいと思っています。

  2008年07月09日

• 君にズッキーニ

  冷蔵庫に頂き物の大きなズッキーニが一本あって、ここ数日、どう料理しようか気になっていた。ズッキーニといえば、ナスなどと一緒にトマト煮込みくらいしか思い浮かばない。普段はあんまり馴染みのない野菜。何かと話題の宮崎県が全国一の生産量を誇るらしく、タイトルの「君にズッキーニ」はおなじみH丸知事のオリジナルキャッチから拝借。息子を学校に出して一息いれてテレビをつけたら、ちょうど、平野レミさんのお料理コーナー。なんときょうの食材はズッキーニだそう。これはグッドタイミングと興味津々で見る。平野レミさんって、細かいこと気にせず、ちゃっちゃっと、ちょっと雑？ってくらいな感じで、実に自然に楽しげに料理を作るから見ていて、愉快。きょうのポイントは炒めても煮てもグッドなズッキーニを、あえてゴシゴシとすりおろすことから始まった。同じくすりおろしの玉ねぎを加え、オリーブオイルで少量の小麦粉と一緒に炒めて、牛乳でのばし、塩こしょうて味付けするだけで、おいしいズッキーニのポタージュが完成。さっそく試したら、あっという間に、本当においしくて色のきれいなポタージュできました。ズッキーニの甘味と食感が牛乳とよくあって、とても優しい味です。ぜひお試しを！

  2008年06月17日

• そらまめ続報

  昨日はエビと一緒にかき揚げ！ほくほくしてジャガイモみたいな食感でなかなかグーでした。そして、きょうはベーコンと玉ねぎと一緒にじっくりバターで炒めて、コンソメ入れて牛乳でコトコト煮込んだあと、ががが～っとハンドミキサーかけて、ポタージュに♪仕上げに生クリームも入れました。こどもにも好評！空豆食わず嫌い克服！バンザーイ！教訓面倒でも下準備はきっちりと。

  2008年05月22日

• そらまめくん

  枝豆は好きだけど全体的に豆料理は苦手。高たんぱくでヘルシー食材だからパクパク積極的に食べたいものだけれど、どうも舌が喜ばない。春のグリーンピースごはんなんて、見るからに美味しそうなのに、あの独特の豆の匂いと皮の残るべちゃっと感がどうにも・・・ぷちっとさらっとした枝豆だったらいくらでもいけるのに・・・残念なことだ。おまけに豆腐も食べられない。美味しそうなのに、口に入れると、やっぱりムズッとしてしまう豆つながり。恥ずかしいことだ。夫の実家からいつも多種多様に届く旬の自家製野菜の中に大量の空豆発見。そらまめ、そらまめ・・・繰り返しつぶやくほどに語感がかわいい。ふわふわの鞘に包まれて見た目もかわいい。よくよく考えてみたら、そらまめを食べたこと、いまの一度もないような・・・どうやって料理するんだっけ？義母が言うには、鞘ごと塩ゆでにして、ビールのつまみに最高？それってまるで枝豆！美味しそう！さっそくやってみたけど、茹で時間も塩加減もイマイチで、すごくエグミが残って大失敗。しばらく袋に入ったまま台所のすみにあったのだが、本日再チャレンジ。今度は本を見てやってみる。鞘から豆を外し、黒い継ぎ目に、包丁でひとつずつ切れ目を入れた上で、熱湯で二分ほどさっと下茹で。その後、それぞれ皮を剥いて・・・あら、つるりとコートを脱ぐみたいで、おもしろーい！と息子もお手伝い。独特な豆の匂い・・・はやはり強いけど、ぱくりと食べてみたら、ほくっとしてなかなか美味しかった。息子なんぞは、いい匂い！コンソメスープみたいな匂い！なんて言ってます。下準備を終えた、つるぴかのそらまめくん。きれいです。かき揚げなんかどう？それともポタージュにしようかな 息子には豆好きになってほしいな

  2008年05月20日

• おめかし

  頂ききもののたくさんのリンゴ、食べきれず腐らせてしまう前に・・・一気にコンポートにしました。今回は半量をさらに煮詰めて、ハチミツを足してつぶして・・・ジャムも作ってみました。甘さ控えめで、ワインの風味がきいた大人の味かな。友人にも食べてもらおうと、手作りのラベルでおめかし。リンゴは青森産。ワインはカリフォルニア産。きびざとうとハチミツは国産を使用のはず。あらためて人の口に入るものを作る責任について考える。それらしいおめかしに騙されないようにしなくちゃ

  2008年02月05日

• やっぱこれでしょう！

  アイスが美味しい季節。我が家のヒット商品がこちら。手作りバナナアイスです。作り方はいたって簡単。この時期、すぐに黒くなってしまう、甘味が最高潮に増したバナナを三本、ぐちゅぐちゅにフォークでつぶして、ヨーグルトと牛乳を適量加えて、よーく混ぜるだけ。甘めがおいしいので今回はハチミツもプラスしてみました。こうして出来たドロドロバナナを、型に流して、丸1日冷やし固めれば、出来上がり。まだかまだかと何度も冷凍庫をのぞいていた息子。いよいよお待ちかねの瞬間ですバナナの風味たっぷりでほど良い甘さ、シャキシャキな食感。絶妙なおいしさです。売り歩きたいくらい！スグレモノの棒アイス製造器！実は100円ショップのもの。もう3年くらい使ってますが、これはいいです。毎回、型から抜くとき、ワクワクしてしまいます。夏のヒトコマにぜひ！そういえば今夜は、大濠公園の花火大会。息子に甚平さん着せて、ぶらりと出かけようかな。

  2007年08月01日

• コロコロコロッケ

  田舎のおばあちゃんが作ったおいしいミニカボチャを使って、夕飯にコロッケを作りました。スーパーのお惣菜売り場などでも、手作りコロッケが手軽に買えますが、やっぱり自分でてまひまかけて作る味には、かないません。とはいえ、衣をつけるのはけっこう面倒・・・粉が飛び散ったりと片付けも大変なのですが、きょうはそんなの気にしなーい！で、ひたすら一生懸命に動く、小さな手の登場です。ひとり遊びに飽きた様子の息子を時々、キッチンに招きます。キュウリや人参をスライスさせることもあるし、餃子を包んだり、卵をまぜたり・・・きょうは初めて、コロッケに挑戦。さらに片付けが大変になることを覚悟の上で。でも、やらせてみると、案外、丁寧に、忠実に仕事をこなしました。夕飯用の大きいのは私が作り、残りはお弁当用にと一口サイズの○を均等に丸め、上手に衣をつけました。小さな手ならではの仕事ぶりに、本人はもちろん、私も感動。原料偽装の冷凍コロッケが問題となっていますが、できる限り、口に入るまでの過程に心を配れる人になってほしいなぁと思います。

  2007年07月04日

• ついに入手！

  書店で何気なく手にとった一冊、『パパッと！幼稚園べんとう』ぱらぱらとめくってびっくり！いるではないか、目玉のおやじ！ただしメインは鬼太郎である。いやはや、おそれいりました。さすがはプロのなせる技。ほほう、ハンバーグで土台をつくり、スライスチーズで顔を？なるほど、この発想の転換はなかなかできるものではない。ご丁寧に、たくわんにキュウリの鼻緒をつけたゲタまで添えてある。なんという芸の細かさ！しかししかし！目玉のおやじの黒目のまわりは・・・黄色ではないか！卵ではないか！こ、これはまさしく、肝臓患いバージョン！ですよね？よつ葉のボイスさん！ちらりと覗き見をしてきた息子がまたしても憤慨している。「だからぁ～目玉のおやじの目は赤なんだって！」あぁもう、うるさいうるさい。こうなったら明日、梅干しを使用し、これぞというものを作ってやろうではないか。意地である。なにをそんなにムキになっているのか。だんだんわからなくなってきた。弁当があるだけ幸せと思え！私はそんなにヒマではないのだ。といいたいところだけど、まぁ、やってみるとしよう。問題はおやじの体。写真の人参の型ぬき、凄すぎやしないか？

  2007年06月20日

• グラタンです

  きょうの晩御飯。久しぶりに小さいコドモのいるうちらしいメニューでちょっと嬉しくて写真を撮った。もちろんホワイトソースから手作りざます。ハンバーグにカレーにスパゲティに・・・いかにもコドモが好きそうなメニューが普段はあまり登場しない我が家。結局はいつも自分が食べたいものを作ってしまうのだ。そういうものなんだろうと息子も黙って食べている。きのうの豚とコンニャクと大根の煮物はおいしくできたなぁ。おとといの山芋のバター焼も箸がとまらず、とりあいになった。あぁ私の食卓はやはり赤ちょうちんが似合ってしまう。たまには、わーい！と言われるものを作らねばと思いたった金曜日。

  2007年03月16日

• まだ間に合う！手作りチョコ

  きょうはバレンタイン。最近やたらと私の手作りを喜んでくれるかわいらしい息子ちゃんのために、手作り風なものをと思い立つ。思い立つのが遅すぎるのがたまに傷。いつもギリギリにならないとやる気がでない。きのう、テレビで平野レミさんが超簡単なのにおいしくって、本格的に見える！と紹介していたレシピを採用することに。作り方はほんとうにかんたーん。市販のマリービスケットを砕いて、生クリームとほんの少しのラム酒そして、ココアパウダーを混ぜ込んで練って丸めて…さらに、ココアをまぶすだけ。テレビでは、ココアだけを使っていたけど、ちょっと濃厚な感じにしたかったので、家にあったガーナの板チョコを一枚溶かして入れる。入れ物は…と、ゴソゴソと戸棚を探し。あった！この間、親戚の結婚式でもらった、引き菓子の箱。ハート型だし、雰囲気出るねぇ。珍しく、私の捨てられないコレクションが、ここぞとばかりに活躍した瞬間であった。包み紙や空き箱、空き瓶、ショップの紙袋、リボンなどなどついついため込んでしまうタチの私。そのくせ、いざという時ちょうどよいものがなかなか出てこないのが、また悔しい。うん、きょうは合格。いかにも、バレンタイン用に用意した感じが出てる。箱に入りきれない分は、しっかり試食。これがしっとりさっくり、とっても美味しい。そんなこんなしていたら、東京の輸入食品会社につとめている妹からも、会社で扱っているドゥバイヨルの本格チョコレートの包みが届いた。毎日、忙しい日々を送っているだろうに、ちゃんとバレンタイン当日に兄と甥に、リボンをかけたチョコを贈ってきてくれる、健気でやさしい妹の心遣いに感動する。ん？もう一つ、小さな包みを発見。「男の人だけずるいよね。リボンなしでどうぞ」とのメッセージ付。これは、私が堂々と食べていいチョコなんだそうだ。なんとなんと。うれしいなぁ。ありがとう！その場で、ぱくり。私のなんちゃってトリュフも、まあまあだけど本場の味はありがたみが違いますな。たった一粒で、いつまでも旨みが、口の中にひろがり続ける。味わい深い味。しあわせな気分。みなさんはどんなバレンタインを？早くも、昨夜、こちらでは春一番が吹いたそうです。ハッピーな春になりますように。

  2007年02月14日

• 牛すじ続報

  迷ったあげく、親父の居酒屋風を断念し、こどもも大好きなカレーに決定。ストーブ作戦ですでにトロトロに煮えた牛すじとそのスープに、カレー粉をどさり。玉ねぎでなく、田舎の畑から貰ってきた白菜まるごと使いきり作戦も続行中ゆえに、根元を中心に細ぎりにして放りこむ。あとはじゃがいも少々。そして、かくし味はいつものように、ジャムをたっぷり。カレーにジャムは我が家の定番である。中辛のルーをフルーツの甘みでまあるくする。わざわざこどもカレーを作ることなく、これでみんなが喜ぶ味になる。しかも本日は肉のエキスたっぷりトロトロの牛すじ仕立てだ。うまくないはずがない。午後三時より、カレーの匂いにあふれる我が家。園から戻った息子が、匂いにやられた～！と味見をねだる。すっかりいい具合になっていて、一杯だけの約束でふたりで匙を入れる。ゴハンはまだ炊けないので、バゲットをちぎって浸す。・・・なんということでしょう！実は牛すじカレーは初めての試みだったのだが、すじ肉がルーと溶け合い、ものすごく口あたりのいいコクとまろやかさを生んでいた。こ、これは・・・といかにも美味しんぼ調に心の中で感激していたら、すかさず息子が、「お、おいしーい！これは・・・夢のような味」と叫ぶ。夢の味？現実にはあまり美味しいものはないってこと？ま、いいか。おいしいんだし。

  2007年01月25日

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  牛すじを煮込みまくる

  「牛すじ大根」ときけば、居酒屋が恋しい。しばらく行ってないなぁ居酒屋。あつかんに、牛すじ大根。まるで親父である。子持ちだと、なかなかそういうわけにはいかないので、時々、居酒屋メニューも自分で作る。きょうは、なんとしてでも「牛すじ」で攻めたい。さっそく朝から、お鍋でコトコト。とろとろになぁれ～冷えるので、昔ながらの石油ストーブをたき途中から、その上に鍋をのせてみる。おぉ！これぞ母なる姿。寒い冬の日、学校から帰ると必ずストーブの上に、母が何かをのせていた。焼き芋、かきもち、そして甘いぜんざいのお鍋。楽しみだった冬のあったかおやつ。ちょうどいい火加減をキープしながらお鍋をことこと、体をぽかぽかあたためてくれるストーブと一緒の昼下がり。そろそろ息子を迎えにいかなきゃ。今晩、牛すじカレーでもいいな

  2007年01月25日

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  新春デザート

  年明けから、「食育」の講演を聴いたこともあり、今年は家族の毎日の食事のことを、もっとちゃんとやろうと思っている。とりあえず一番の目標である食事中のテレビ禁止は、なんとか守り通しているがマンネリ気味の夕飯の献立のバリエーションを増やしていかねばとひそかに誓いを立てている。料理をするのは嫌いではないが、外食の楽しさも捨てがたい。洒落たレストランや、落ち着いた雰囲気の居酒屋でお品書きを眺めあれもこれもと注文する幸せは格別である。お、この味いいね。この組み合わせ、なるほどね。普段の夕飯づくりでは、すっかりパターン化してしまっている私の味。今年はひとつ、毎日の夕飯にも「お！」というものを登場させてみたい。しかも普段使っている食材や調味料で。なにも料理本とにらめっこして複雑な味の、世にも珍しいものを作ろうというのではない。要はちょっとした頭の切り替えであろう。たとえば、大根一本。普段だったら、豚肉と一緒に甘辛く炊くのが私。だってご飯がすすむんですもの。やめられないとまらない濃厚味の豚大根。だけれど、今夜はすりおろして、みぞれ鍋。とか、薄くスライスして梅ダレと鰹節をかけて、さっぱりサラダとか。いろんなパターンをぞろぞろと出せる頭を作りたい。そんな感じでありながら、新春ということで、やっぱりとりあえずは定番デザートに走る。年末から我が家にいっぱい残っていたリンゴでおなじみのコンポートを丁寧につくりました。これだけはもう、幾度となく作ってきたので味はバシッと。 身のかたいサンふじリンゴを適当な大きさに切ってさとうと蜂蜜と赤ワインで煮詰めていく。今回はバターを使わずに作った。そして、今回、ついに、このコンポートに一番合うと思われる赤ワインを決定することにする。これまでいろんな赤ワインを試してきたけれど（あくまでも私が入手できる範囲で）、ワインによって、妙に赤黒い色になったり、なんとなく渋みが強くなったりと、その時々で味がかわってしまう。結局は、一番最初に、コンビニで出会った一本６００円のカリフォルニア産「リバークレスト」で決まり。見てください。このうっとりするようなルビー色。完璧です。 このワイン、実は箱買いしています。 楽天市場で見つけた、３リットル入り。なんと蛇口付で、ちょっとしたバーのよう。お料理にも気軽に使えて、本当に便利。しょっちゅう寝酒にもなっています。安いワインだけど、なかなかおいしい。ワイン通がきいたら邪道だと笑われるかもしれないけれど、私はおいしいと思う。何より、大好きなコンポートがこんなにきれいにできるのだから。いいでしょう。 あれ？食育の話はどこへ行った？このコンポート、実は息子も大好きで、ばくばくとそれは幸せそうに食べるのです。これも手作りの母の味ということで…

  2007年01月16日

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  今年もやっぱり栗ごはん！

  今年もスーパーに艶やかな栗が並び始めた。うっとりと眺める。ようこそ秋、愛しのマロンちゃん。相変わらずいい艶、そしてかわいらしい佇まい。ついに本日の晩ごはんに登場しました。９月２０日、今年初の栗ごはんデー。秋の栗ごはんに、思いいれの深い私。硬い皮をむくのは一苦労だけれど、やめられない。食卓には、できるだけ季節のものを…そんな理想のお母さんにちょっとでも近づけるように。いえいえ、それ以前に、なんといっても大好物なんです。栗ごはん！ちなみに、去年は９月１５日、おととしは１０月７日が初栗ごはんデーとなっている模様。ちゃんと嬉々として、日記に記しておりました。去年の日記 ３歳の息子の反応 おととしの日記 私の栗ごはんはいたってシンプル普通にといだお米にちょっと多めのお水それに適量の昆布と塩としょうゆをたらして皮をむいて小さめに切った栗と一緒に炊き上げるだけ。もち米を混ぜこむとさらに美味だけど、栗のでんぷん質と、昆布の粘りで、じゅうぶんもちもちの香りのよい、栗ご飯ができあがります。塩味のなかに、ほんのりと甘い栗の風味がたまりません。本日は、潰したレンコンを混ぜ込んだ鶏ひきハンバーグ（おろしソース）と大根とわかめのサラダをおかずにつけて栗ご飯定食といたしました。明日の息子のお弁当にも登場予定です。4歳の反応やいかに？

  2006年09月20日

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  ミシン日和。手作り白玉。

  涼しくなってきたので久しぶりにミシンを動かした。わたしの周りにはミシン上手な友達が多くて自分が気に入ったデザインの小物や洋服をすいすい縫って、さりげなく、おしゃれに使いこなしている姿をよく見かける。そんな友達に触発されて、数年前、私もミシンを手に入れた。一時期は、初心者のくせにいきなり立体制作に目覚めてしまい、帽子ばかり作り続けたこともある。技術はないくせに、なぜか思い切りがよい私。気に入った布をざくざく切って、だだだだ～っとミシンをかける爽快さ。多少、乱雑であっても、目に見えて形になっていくのが面白くて、やりはじめるとなかなかやめられない。帽子の次は、小さな息子のために小さなものを作る楽しさにはまった。手提げにリュック。ズボンにタンクトップ、スモッグに甚平さん出来上がるたびに、息子が喜んでくれるのがただ嬉しくて。そして、ついに大物にもチャレンジ。結婚当初に買った布張りの真っ赤なソファ。いかに浮かれ気分だったかを象徴する赤。苦笑いである。すっかりくたびれて、なんだか色あせてみえるそのソファを去年の夏、涼しげな麻布ですっかりくるんだ。角の部分を折ったり切ったりしてカタチづくり、その状態のまま、がしがし手縫いでしつけをしたあと、すっぽりと外す。そして、うまくそのカタチを保った状態で、ががが～っとミシン。見事に立体的なソファカバーのできあがりだった。ミシン上手な友達が「すごい！これどうやったの？」と目を丸くしていたのが嬉しかったなぁ。そんな私の働き者のミシン。久しぶりの出番である。本日のミッションは…そう、息子の通う幼稚園への提出品だ。今月の園だよりによると、来月の運動会で使う玉いれの玉を各自ひとつ作って持ってくるようにとある。息子は白組なので、白い布を用意し、指定のサイズの長方形に切り二つ折にして脇を縫い、上下を縫い絞って玉を作れとのこと。中に入れるものは、小豆やそば殻などで、決して投げて危険なものは入れない（例　石など）といったごもっともな注意書き付。おぉ！なんだか面白そう。さっそくスーパーに豆を買いにいった。小豆が予想以上に高価だったので白いいんげん豆にする。昔の人は、いざというときに食べられるように非常食としてお手玉の中に小豆を入れていたという話を聞いたことがある。でもきっと、このいんげん豆は食料として食べられることはないだろう。なんだか申し訳ない気がしてきたが、仕方ない。白い布は、夫の古びたYシャツから調達。二つ折した長方形の端をしっかりとミシンでとじて、太くて強い麻糸で、下部を手縫いで絞る。そして、豆をつめて、上も絞る。なんだ、あっという間に完成！得意気に夫に見せると、「なんか大きいし、ものすごく重いよ。とても園児が投げられる重さじゃないよ。豆つめすぎだって」と呆れられる。一瞬むっとしたのだが、たしかに、言われてみれば…重い。豆ぎっしりずっしり、はりきって詰め込みすぎたみたい。気を取り直しすぐにほどいて、豆をじゃらじゃらと出し、もう一度。うん、今度はいい感じ。かわいいねぇ♪なんか肉まんみたいねぇ♪手作りの白玉に頬ずりしながら、息子、来月の運動会が楽しみになってきたみたい。

  2006年09月07日

• 鶏おにぎり

  おしょうゆ味の炊き込みご飯がむしょうに食べたくなりきゅうきょ今晩のメニューに決定。目指すは、山あいの里の産直市場などで買う、あの味。地元のおかあさんたちが大釜で炊いて握ったであろう「地鶏おにぎり」に、はずれなしである。これ、どうやって作るのだろうと、頬張るたびに考えていた。私がたまに作るしょうゆ色の炊き込みご飯よりもこくがあって食べ出したらとまらない味わい深さ。あれって、地鶏を油で十分炒めて、野菜と一緒にさらに炒めてしょうゆとさとうの甘辛味を十分からめてからご飯と一緒に炊き込むらしいことをある日、生協のカタログに載っていたあるお母さんのレシピから知った。これまでの私の炊き込みご飯には油を入れたことはなく生のお肉と野菜と味付けしたタレと米を一緒に炊くやり方しか知らなかった。残念ながら、地鶏は常備していなかったので、普通の若鶏のもも肉を細かくきってじゅうじゅう炒める。よしきょうはこれでいこう。ささがきごぼうとにんじんとキノコも一緒に炒める。しょうゆと砂糖をからめながらしっかり煮詰める。といで２０分くらい水に浸した米の入ったジャーのスイッチを先に入れてしまう。ふつふつと沸騰する音がしてきたら、ジャーの蓋をあけ、炒め煮した鶏と野菜を煮汁ごとどさっといれてすばやく蓋を閉める。あとは炊きあがるのを待つだけ。できたら、底のほうからよーく混ぜて味をなじませる。できあがり！炊きたてをはふはふいって食べたが、たしかに鶏のこくがでて、つやつやご飯が美味しかった。でも、少し味が薄い感じ。何かが足りない感じ。残りをおにぎりにしておいたのだがさきほど小腹がすいたので夜食と称して再び食べる。なんと、道の駅のおばちゃんの味に近づいていた。これ、冷めたほうが断然うまい。油がなじんで、味もしまり、しっとりつやつやの鶏おにぎりに大満足の秋の夜長。

  2005年11月12日

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  食事を楽しくするテーブルクロス

  息子の夏休みもあと一週間。思い出をたくさん作ってやろうと毎日顔をつきあわせているのだが、ちょっと息切れ気味。きょうは朝から弁当を作ってやり、園の仲良し組に参加させることにした。わーい！久しぶりの自分だけの時間。なんか生産的なことをしようと、ミシンを出す。部屋を糸くずだらけにして、テーブルクロスを縫い上げた。茶色の食卓が古くなってきて、傷が目立ち拭いても拭いてもなんだか埃っぽい感じがずっと気になっていたのだ。私にしてはちょっと丁寧に、３枚の布を合わせてみた。真ん中のお花模様は、前に友人が素敵なバッグを作っていてそのはぎれをねだって頂いたもの。北欧チックな感じが真ん中に生きたかな？枠をつけるのは思いのほか大変だった。ちょっと歪んでしまったが、まぁ満足。食卓が明るくなりそう。きょうの夕飯何にしよう？クロスを作った後、調子に乗って、前々から息子にリクエストされていた、ウルトラマン柄のリュックを作ってみた。子供が背負うリュックは、巾着にループをつけると簡単に出来る。喜んでくれるかな。

  2005年08月17日

• バナナケーキレポート

  きのうの夜、思い立ってバナナケーキを焼いた。料理はまあまあ好きだけど、お菓子作りは滅多にしない。はっきり「苦手」である。粉を計るのが面倒、溶かしバターも同じく。狭い台所でガチャガチャとやっていると、必ず粉が飛び散るし。粉ふるいだの泡立て器だの洗い物も一気に増えるし…。などとブツブツ言いながら。とはいえ誰に頼まれたわけでもない。暑さで黒く変色したバナナが気になったから。最近、はまっている小林カツ代さんの料理エッセイで簡単にできるバナナケーキの作り方を知ったから。小林さんが教えてくれるレシピはどれも気負いがなくていい。料理本によくある完成の写真もなく、小林さんの楽しげなおしゃべりの中に、レシピが織り交ぜられているスタイルだ。小麦粉はだいたいこのくらい、私が言う順番どおりにどんどんボウルにほうりこんで、がっがっとしっかり混ぜていけばだいじょーぶ…という感じ。ホームメイドケーキはそもそも、忙しいからこそちょこちょこっと合間に作れるものであってほしいというのが小林さんの持論。ケーキ作りは失敗を重ねてこそうまくなると言われるけど、大量の小麦粉や卵をそのたびに無駄にするとはなんともったいない。ぜったいに失敗しない、そして何度でも気軽に作りたくなるレシピ。そう聞けば、なんだか無性に試してみたくなった。昨夜、夕飯の後かたづけもすっかり済んで息子とそろそろお風呂に入ろうかといいながらボウルに材料を集めて、ヘラでかき混ぜる。「なにつくってるの～？」真っ先に反応したのは夫。「バナナケーキよ」とさりげなく言うと「おぉっ！！なんでまた」甘いもの好きの夫がおおげさな声をあげる。「ちゃんとできると？」知らん顔して、混ぜ続けていると「バナナケーキ？手伝う～」今度は息子が台所によじのぼってくる。勝手にヘラをぐるぐる回して、粉が少し飛び散ったがぐっと我慢しバナナつぶし係に任命してやる。１０分もせずに生地ができ、型に流してオーブンへ。２００℃で４０分とある。息子はオーブンの前に立ち「焼けたかな～まだかな～」と即興オリジナルソングで踊り始めるが、無理矢理お風呂に入れる。お風呂からあがると、部屋中に甘い匂いが立ちこめていた。息子と急いでオーブンをのぞくと、いい具合にふくらみこんがりきつね色。ばっちり完成。焼きたてを一切れ切って、さっそく食べる。外はかりっと、中はしっとりふんわり。甘みもちょうどよく、いける。寝る前だというのに息子は「おいひい、おいひい」といって食べ夫は「焼きたてより一晩おいたほうが美味しいはず」などとえらそうな口をきき、それでもなんだか幸せな夜だった。今朝の朝食も、もんくなしのバナナケーキ。

  2005年07月11日

• 甚平さん

  こどもが甚平さんを着てる姿は本当に愛らしい。息子が１歳の夏、縫い物が得意な母が手縫いでちくちくと２着、あっという間に作ってくれた。お風呂あがりのほてった体にさらっと着せられるし甚平姿の息子はいかにも素朴であどけない童子そのものでその夏は甚平ばかり着せていた。去年の夏も、父が子供の頃に着ていたという濃紺の渋い紬の浴衣をほどいて１着作ってくれた。息子は甚平持ちである。でもすぐに小さくなってしまい、今年はもう着られそうにない。来月は幼稚園で夏祭りがあるらしく、女の子は浴衣、男の子は甚平姿で風流にというのが伝統らしい。また母に頼もうかと思ったが、よし今年は自分で作ってみるかと一念発起し、昨夜から作業を開始した。実は型紙と布は去年から購入済みである。そう、昨年の夏も、母のように甚平を作れるようになりたいとこっそりお店で、型紙つきの本と、とんぼ模様の涼しげな生地を買い求めていたのだった。母に習えば早いのだろうが、自分の力で基本から作ってみたかった。息子と一緒にお店に行き、「とんぼの甚平さんを作ってあげるからね」と布を見せ、やる気十分だったのだが、結局ちらっと本をめくっただけで、その複雑な行程にやる気が失せ夏はあっけなく終わった。さぁ今年。またまた息子に「幼稚園のお祭りで着る甚平さんを作ってあげるからね」と宣言。なんと息子「まえに買った、とんぼのじんべいさんはまだ出来ないの？」しっかり覚えていた。おそろしや。事情を説明し、去年、一緒に買ったとんぼの生地をひっぱり出して「これこれ。こんどは絶対ね」と。本とにらめっこし、ややこしいところは自分流にごまかしてそれでもアイロンでしっかり縫い代つくって…なるべく忠実に誠実に…。ミシンをひたすら動かして。ついに完成した。ひどい肩凝り、目はしばしば。でも、ものすごい充実感。やればできるこの私（勝手に自画自賛）早く息子に見せたい。

  2005年06月21日

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  たこやき

  そろそろ夕飯の準備をしようかと思ってる時息子が突然「たこやきが食べた～い！」と叫ぶ。「え～？たこやきなんてないよ。今からご飯だから」となだめても、食いしん坊の息子はなかなか納得しない。「たこやき！たこやき！」と部屋中を走り回りだだをこねて、うるさくて仕方ない。うーむと悩んでいて、ふとピン！と来た。漫画でいえば、頭上に電球マークだ。そういえば、ずいぶん前１００円ショップで、たこやき用の鉄板を買った覚えがある。ほんとに使うのか？と思いつついつかは使うかも…１００円だしとしゃれで買ってみて、やっぱりもう何年もタグもビニールもとらずに引き出しの奥に眠らせたままだったのだ。なんといっても、焼きたてのたこやきは美味しい。しかし、九州人としては、たこやきは外で買うものと思いこんでいるふしがある。実際、関西のお宅には一家に一台、家庭用のたこやき器が常備してあると聞いたことがある。我が家にあるのは、なんのことはないほんとに焼けるかもわからない一応、丸い穴がいくつもあいた１００円の鉄板。しかししかし、そんなに「たこやき」を欲するなら今こそ、使ってみようではないか。私はさも自慢気に、息子に鉄板を見せびらかし途端に目を輝かせ始めた息子をキッチンのイスに座らせ、さっそく調理を開始した。気分はすっかり、たこ焼き屋の親父だ。「さぁ～！今からたこやき焼くよ～」作り方？適当に。こんなことを言ったら、ほんとのたこやき職人が怒るだろうが、要するにお好み焼きの丸形でいいんじゃないかととっさに考える。卵と小麦粉と水と和風だしを少々たこはないので！刻んだキャベツをいっぱい入れて生地を作り、よーく熱した鉄板に油をしいて一気に流し入れる。そのうちにまわりがぷくぷくと膨れはじめおじさんがやるように、鉄串でつつきまわりを浮かして…うん。なんだかしらないけど、いい感じである。できたできた。たこは入ってないけど、どこからみても立派な？たこ焼きができたではないか！すごいすごい。息子以上に感嘆の声を上げた私。なんでもやればできるもんだなぁと妙にうれしかった。しかも、味もなかなかのものだった。息子の口に一口で入る小さめな○ができたのもよかった。必要は発明？の母ちょっと大袈裟だけど。 完成図 意外に使えた１００円鉄板

  2005年01月15日

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  クリスマスケーキの行方。

  1人暮らしで会社勤めしていた独身の頃クリスマスの夜にケーキの箱を提げて家路へと急ぐお父さんの姿を見つけると、ほんわかした気分になった。疲れたスーツ姿に似つかわしくない、真新しくデリケートな四角い箱。つぶさないようにくずさないように雑踏の中を慎重にかきわけ、電車に揺られお父さんは帰っていく。ケーキを抱えたいつもと違うお父さんを子供たちはどんな顔で迎えるんだろう。ケーキを囲んだあったかい家庭の食卓を勝手に想像し、独り身の心あたため気分はまるでマッチ売りの少女だった。私もいつか家庭を持ったらみんなでケーキを囲みたい。ひそかな願いを胸に迎えたクリスマス。子供が生まれて３度目のクリスマス。息子はそろそろ、クリスマスやサンタクロースの物語を楽しめる年齢になってきた。有名店で予約もいいけれど、今年はひとつ頑張って手作りケーキを囲んでみたい…そう思って、材料を買いに行き息子にも「一緒に作るぞ～」宣言しエプロンまでつけさせて、いざ台所に立つ。初心者なんだから、ノーマルなスポンジケーキにすればいいのに、シフォンケーキを選択。レシピを手に入れ、粉を量ってふるい核となる、卵を割ろうとしてはたと気づく。レシピには６個必要とあるのに、冷蔵庫には５個しかない。卵はたくさんあると思っていたが勘違いだった。今更、買いに行くのも面倒なので、お隣さんに助けを求める。普段から顔なじみなので、難なく卵をひとつ恵んでもらえた。一応「たまご一個貸して～今度返すから」と言ってみたが、案の定返さなくてもよいと笑われる。ははは。やはり頼りになるのは近くの隣人だ。しかししかし、シフォンケーキで一番大切な、卵白でメレンゲを作るというところでつまづいてしまう。いくらやっても一向にツノがたたない。泡だて器はおろか、自慢のバーミックスでも全然ダメ。30分くらい悪戦苦闘して埒が明かなくなり今度はケーキ作りが得意な友人に電話。窮状を訴えると、「油が入ったんじゃない？」と。油分が少しでも入るとどんなにやってもメレンゲができないという。確かに、シフォンケーキには、卵黄にサラダ油を加えるという過程がある。メレンゲにとりかかる前に、同じ泡だて器を使って卵黄をまぜた。どうせ後から一緒になるんだからと泡だて器を丁寧に洗わなかった気がする。油は軽い水洗いではとれないはずだから…間違いなく、泡だて器を介して油は混入されたとみていい。あぁ、メレンゲができなければシフォンケーキはできない。しかも卵はもうない。ジエンドである。息子に失敗したことを謝って仕事中の夫にあわててメール。かくして夫は、その昔、私が街頭で微笑ましく眺めていたお父さんの姿そのままにケーキをぶらさげて帰ってくる。どこのケーキ屋さんも予約品が中心で当日のかけこみケーキはなかなか売っていなかったという。しかもすごく高かった。と苦笑いであった。一方、なんでもよかった息子はロウソクを灯したケーキを前に「ハッピーバースディ」を大声で唄って手をたたき、口のまわりを真っ白にしてケーキをほおぼっていた。笑顔であればそれでよし。すっかり気落ちした私は仕方がないので、十八番料理のちらし寿司を作り「和風ケーキだ」と言い訳をした。これが私のクリスマスケーキでございます。

  2004年12月24日

• ゴマサバ

  久しぶりに生協直営のスーパーに寄ったら「今が旬！」「刺身用」のシールが貼られたいかにも新鮮そうな鯖の切り身が売られていた。鯖が刺身で食べられるのは九州ならではなのだと聞いたことがある。特に長崎、五島列島で獲れるものは身がしまって臭みもなく、抜群に美味しいと食通の友人がいつも口癖のように言っていた。店に並ぶのも、まさに「長崎産」との表示。間違いないだろうと迷わず購入し本日の夕飯の一品にすることにした。居酒屋などでも、よく出てくる、ゴマサバ。たっぷりのゴマをすり、しょうゆと砂糖と少量のみそにあわせてよくまぜ、甘辛のゴマダレを作る。それに、細切りにした生の鯖を混ぜ込むのだ。酒の肴にも最高、温かいご飯の上にもよく合う。そのままお茶漬けにしてもいい。台所でゴマをすっていると、れいのごとく息子が駆け寄ってきた。息子はすり鉢でゴリゴリやるのが好きで、音を聞きつけると必ず「やりた～い」とやってくるのである。息子を背の高い椅子に座らせ、台所に二人で並んでゴマサバを作った。ゴマダレが完成するまで、息子は何度も味見をし「うん、おいしい、おいしい」などどいい、サバと混ぜ合わせた後も、食べたいとせがむので大丈夫かなと思いながら口に入れてやると「うん、さいこう」とにっこり。遅い帰宅の夫を待たずに、二人でゴマサバで夕飯。食通の友人と昔食べたサバに比べると、ちょっと生臭さが気にはなったが、タレが最高によくできうまくカバーしてくれたように思えそれなりに美味しかった。息子はゴマサバがすっかり気に入った様子で「おいしい」を連発、いつもよりご飯もすすんでいた。ところが、帰宅した夫は一口食べるなり「これ、どこで買ったサバ？」「切り身？」などと渋い顔。タレはいいけど、どうしても生臭さが気になるという。海育ちの夫は魚にはめっぽううるさい。確かに夫の実家にいくと、いつも食べ切れんばかりの新鮮な刺身が山盛りなのだ。ちょっとがっかり。おそらく、この暖冬で味が落ちてるのかな。魚は寒ければ寒いほど、おいしくなるものだ。しかし、せっかく張り切って作り、息子とおいしいおいしいといって食べた料理をダメだしされ、ショックを隠しきれない。息子も小さな胸を痛めてくれたのか寝かしつけている時にふと「おとうさん、サバのごはん、すかんやったのかな」「でもね、ぼくはすごーくすきやったよ　おいしかったよ、サバのごはん」と言った。泣けてくる。２歳の息子に慰められている私いつも、うるさいと叱ってばかりの私まだまだ修行が足りません…

  2004年12月16日

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  りんごがおいしい季節

  お菓子づくりへの憧れはあるが、普段はなかなか手が出ない私。粉はかったりするのがどうも面倒で…でも、おいしいリンゴが出回るこの季節になるとどうしても作りたくなるお菓子がある。おしゃれにいえば「リンゴのコンポート」つまり赤ワイン煮だ。５年くらい前ににとあるカフェで初めて食べた味が忘れられず、あるとき見よう見まねで作ってみた。とにかく舌だけが頼り。りんごと砂糖と赤ワインを味を見ながら焦がさないようにひたすら煮詰めていったらなかなかおいしくできた。以来、唯一の私の得意デザートとなる。友人や家族にもなかなか好評でどうやって作るの？と聞いてくれるのだがいい加減な私。レシピと呼べるようなものがない。自分なりにやってみていいなと思えるのは最初に切ったリンゴをバターで炒めることとワインは高級なものよりカリフォルニアとかチリとかの安価なものの方が合う。ちなみにいつも私が使ってるのは近所のコンビニで買えるカリフォルニアのリヴァークレスト。リンゴの甘酸っぱさをひきたてつつワインの香りもほどほどに残りいつもなかなかの好相性だとにんまりしてしまう。

  2004年11月26日

• もてなしレシピ

  暇にしていた日曜日の午後、妹夫婦から遊びにいこうかなと連絡があった。ふたつ返事で了解し、せっかくだから夕飯はうちでどお？と誘うと、今度は向こうがふたつ返事。お互い小さい子供の育児に追われる毎日で滅多に外食できない身。たまには雰囲気を変えて食事をしたいものだ。こちらとしても、ゲストがいる食卓の方が料理を作る気も断然盛り上がるしそれがたとえ、いつもの自分の手料理であってもなんだかちょっと美味しく感じられたりするものだ。というわけですぐにでも準備にかかりたかったが昼すぎに来て、すぐに子供たちを連れて皆で近くの動物園に遊びに行ったりしたので、同時帰宅。帰りに近所のスーパーで生だこと鯛の刺身を買い帰宅と同時に台所へ立つ。まぁ妹夫婦なので気兼ねはないのだが時計は１８時を回っていたし、そんなに待たせるわけにもいかない。最近のお気に入りの簡単でちょっと豪華に見える料理を手早く並べる。生だこと鯛はレタスやトマトなどの生野菜と一緒にオリーブオイルと塩とバジルとレモン汁で合える。これ最高に旨いし、見た目もおしゃれ。生協でいつも買ってストックしている衣つきのイカリングを揚げ冷凍のえだまめを解凍子持ちししゃもをグリルパンで焼くこれで一気にビールのつまみ3品。小さな子供用に里芋と鶏そぼろを甘辛く煮付ける。ちょっと面倒くさいが味付けしてしまうとあとは煮込むだけだし。きわめつけは誰もがあっと喜ぶ、お決まりのサフランライス。ルクルーゼの鍋さえあれば…という私の定番もてなしメニュー。サフランってなんでこんなに食欲をそそる香りなんだろう。作り方はいたってシンプルオリーブオイルで刻んだタマネギと小さく切った鶏肉、それに生米をいためて水でふやかしたサフランとブイヨンを入れて強火で炊き込むだけ。好みで魚介類や野菜をプラスするとさらに美味だし華やか。きょうは赤ピーマンがあったのでいい具合だった。魚介はシーフードミックスで。いつ作っても何度作っても失敗なしで、みんな大喜びで食べてくれる。子供受けもいい。自分の作ったものを喜んで食べてもらえる幸せ。これだから料理は楽しい。

  2004年08月29日

• バナナケーキに挑戦

  このところ暴れん坊の息子に翻弄されっぱなしの生活。この際、散らかり部屋でもいいや。私は私で、何か生産的なことをしようと思い立ち朝から、がらにもなく、ケーキを焼いてみた。面倒くさがりなので、お菓子づくりなんてまったくといっていいほど、したことがない。だけど、リビングに転がっていた雑誌をぱらぱらめくっていたら、レシピが載っていてちょうど、朝食に食べるパンを切らしていたし甘みが最高潮に達した、今にも腐りそうなバナナが気になっていたので、「バナナのパウンドケーキ」それもいいかもと、急にやる気がわいてきたのだった。無塩バターはないけど、有塩バターならある。薄力粉は２５０グラム必要らしいが２００グラムしかなかった。そのくせ、ベーキングパウダーだけはたっぷりある。「いつか作りたくなるかも」と思って前に買っておいたのだった。わーい。ちゃんと出番がやってきたぞ～そんなこんなでいい加減な材料を揃えてボウルに、小麦粉や卵やつぶしたバナナをぐちゃぐちゃ混ぜ込んだ。叱っても叱っても絵本やブロックを部屋中に投げ回って一人遊びに興じていた息子が「何してるの～」と近寄ってきたので「ジャムおじさんみたいに　バナナのパンを作ってるの～」と得意気に言ってみると案の定、「まきもしたい」と目を輝かせてきた。床に新聞紙を広げ、材料の入ったボウルを置き一緒に混ぜる。小麦粉が周りに飛び散るが、気にしない。型に入れて、オーブンへ。３年前、けっこういいオーブンレンジを買ったはずなのに、レパートリーが少ないゆえ普段は、ほとんどレンジでチンのみ。オーブンよ。今こそ、本領発揮ですぞ～と祈る気持ちで４５分。開けてびっくり。ものすごく、ふんわりしっとり自分でいうのも何ですけどとっても美味しいバナナケーキができてしまった。おそらくビギナーズラックだろう。あれだけいい加減な作り方であったのに神様は、育児疲れの母にそっと花を持たせてくれたのだった。息子は「おいしーい。すごーい」を連発。夜、仕事から帰ってきた父に「まきと！おかあさんで作った。バナナと卵を　入れたよ。食べてみて～」と自慢していた。ハンドメイドな暮らしはなかなか気分がいい。新発見だった。

  2004年06月11日

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