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カテゴリ:北海道のワイン
北海道の玄関空港のある街千歳
ここ数年千歳近郊の農業は、フードマイスターの注目する旨い野菜で注目を浴びています。 北海道以外の方はご存じ無いと思われますが、蝦夷開拓前の原生林に覆われる太古から北海道の太平洋側の勇払原野に群生するハスカップという野生の植物は、アイヌ民族に於いて不老長寿の妙薬として珍重されていました。 ハスカップの実はカシスをワイルドにした感じで、山葡萄とブルーベリーを足して2で割ったような甘酸っぱい小粒の実でカルシウム、ビタミン、鉄分を多く含みます。 千歳の農協はそれを何とかワインにして欲しいと今や国際的評価の高いハイポテンシャル国産ワイン先駆者である山梨の中央葡萄酒三澤社長に相談します。中央葡萄酒→「グレイス甲州鳥居平」(甲州種の発祥の地といわれている)等で有名な日本ワイン魂の雄三澤社長率いる1923年創業の中央葡萄酒(グレイスワイン)←ワイン界のバイブルであるヒュー・ジョンソンとジャンシス・ロビンソン共著によるワインの解説ブックの【ザ・ワールド・アトラス・オブ・ワイン】で「グレイス甲州」が日本の代表的なワインとして掲載されています。 そして1988年誕生したのが中央葡萄酒の千歳ワイナリーです。 アマからプロが集まる試飲会でも千歳ワイナリーのサンメランジュグランをブラインドで出すと「飲みやすいけど何だっけこの香り?」「うーん。」と楽しい反応が見られ答えを出すと皆さん「ああやられた」という顔になります。 ハスカップワインと言えば甘口に造って女性や年配の方が喜ぶ体によいワインのお土産的なイメージがありますが、上記は其れを覆す本格的な辛口ワイン。 ここ数年、余市産葡萄ケルナーやピノ・ノワールにも力を入れていて、これからとても楽しみなワイナリーの一つでもあります。 さて、一昨日札幌市中央区の宙(そら)という、社長が北海道から唯一ソムリエ世界大会に出られている非常にジェントルマンで人間的にも尊敬する大変素晴らしい接客含めたサービスをされる社長のもとで修行勤務する優秀な若手ソムリエ(ホテル勤務の時からソムリエスピリットを感じると名高い)Tさんから千歳ワイナリーの中村さん(若くて可愛い女性の醸造士です。応援宜しく)から送って下さったケルナーがあるので飲みましょうとお誘い戴きました 千歳ワイナリーは千歳駅から車ですぐの高台という住宅街にありました。歩いても大体10分程度でしょう。 このエチケットは初めてみたかも…丁度よく冷やしていただきグラスに注ぐととても華やかな芳香。 ソーヴィニヨン・ブランとラブルスカ系のワインの香りを足して2で割った様な香り、味わいはというと…北海道万歳!! なんてすっきりしたべたつきの無い甘さなの?高畠ワイナリーのTさんっ!覚えていますか? 山本博先生の出版記念パーティーに来道され、二次会のオイスター&ワインバー・ランスさんでノリで結成した「チーム・アシッド!」を 甘口なのに切れがよく飲み飽きないのは そうです!バックにある綺麗な酸なんですよ 何故ロワールやソーテルヌの貴腐ワインが美味しいと感じますか?甘いだけではなく、酸と甘さのバランスがとても優れているからワインに骨格と趣を感じるのです。 山形、北海道のリージョンは品種によって時には強過ぎる酸が課題で苦労する部分もあり、長野、山梨のリージョンの産地が羨む様な酸が特徴でもあるのです。 青木さん!北海道の千歳だから出来るワイン!もっとやっちゃって下さい 美味しかったです、千歳ワイナリーの皆さん竹山ソムリエ(結局言ってしまった)ご馳走様でした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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