気温16-23℃。なかなかの稲刈り日和。
稲刈り
とはいえ午後から油断のできない天候になる予報なので例年より早い時間帯から始めることにした。午前中早い時間帯にやるとまだ夜露が残っているので、例年昼前ぐらいから刈り始める。
まずは畑の四隅と周囲の一条を手で刈り取る。四隅を刈るのはコンバインの回転のための場所を確保するためで、周囲の一条はコンバインの横の部分が法面などに接触しないようにするために刈る。
先ほどの作業が終了しコンバインの出番。
年代モノコンバインが頑張る。操作しているのは父。
午前中に3分の1ほど終了。カッターで切られた藁の匂いがなんとなく良い。この時期うちの地域はこの匂いがほんのり漂ってくる。
うちのコンバインは旧式なのでコンバインで脱穀された籾は籾袋に少しづつ詰めて、乾燥機に運んでいく。だいたいひとつ20kgぐらい。この時点では籾もついているし乾燥もそれほど進んでいないので、全部でおおむね1.5トンぐらいか。この袋50個以上は軽トラに運ぶことになる。
稲刈りの中で、昔は刈り取るのが最もしんどい作業だったけど今はこの運搬が一番重労働。もっとも最近のコンバインならコンパクトなものでもグレンタンクとオーガ(籾をためておくタンクとその排出筒)がついているのが多いのでこの作業はない。
で、昼ごはんを食べて作業再開。1時間ほどしたときにトラブル発生。コンバインのカッターに藁が詰まってしまった。藁を取り除いている最中にカッターで父が指を負傷。30分ほど作業を中断して藁を取り除いた。
どうも藁があまり乾いていないのと、雨が降る前までに終わろうとして2条刈りの機械をぎりぎりまで使って無理やり3条ずつ刈っていたので裁断処理が追いつかなかったのが重なったようだ。
父が傷の手当てをしている間に作業再開。その後はトラブルもなかったが一時雨がぱらついてきて多少あせった。がなんとか午後3時過ぎには刈り終えた。来年のための種籾をわけ、乾燥機への籾の張り込みも全て終了。
頑張った年代モノのコンバイン君。来年まで納屋の奥でお休み。関係ないけどキャタピラのついた乗り物はとても楽しい。
乾燥機のセンサーでは水分計の表示は25%。まあこんなものか。例年は22~23%だけど。これを15%ぐらいまで乾燥させて脱ぷして玄米にする。これは委託しているので僕らの作業はここまで。
最期の写真の右は別のかたの田んぼだけど、昔ながらのハサがけ乾燥。
僕は小さなころに手刈り、ハサがけを経験している。そのころは家族総出というより近くの親戚総出で稲刈り~玄米までやってたなぁ。最初にバインダーが来て手で刈るのはほぼなくなって、コンバインでハサがけと脱穀がなくなって一日で終わる作業になった。
とにかく田んぼはこのあと藁を乾燥させたあと焼いて、そのあと石灰窒素や菌体肥料とかビール粕なんかを施してのこった藁や切り株を腐食させたりして春まで休ませることになる。
さて今年のできはどうだろう。おいしいコメになっているかなぁ。京都の作況指数は98で例年より少し不作らしいけど、うちはあまり去年と変わらない感じというか去年よりもまだましなような。
で、4時すぎには後片付けも終えて少し畑に。春化処理をしていたレタスの種を蒔いてきた。