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カテゴリ:日日是好日
ニコニコ動画でTAROさんという人の超絶演奏を見てしまってから、一気にファンになってしまったドン・ロス。うれしいことに四年ぶりに来日ツアーをやるということなので、ちょうど山から帰ってきたことだし、コンサートに行くことにする。
会場は日暮里のホテルにあるコンサートホールでキャパシティは100人と小さいところだが、音響設備を一切使わない、まさに生音のパフォーマンスが味わえるなかなかのハコである。 当日に申し込んだため、整理券番号は60番台とだいぶ後ろだったが、前から2列目が空いていたのでシートを確保。 開演時間になり、今回のツアーでDon Rossを招いた亀工房夫妻が前座として演奏。ハンマー・ダルシマーという80本以上の弦を叩く楽器とアコースティックギターのセッションでグリーンスリーブスや日本の童謡などを演奏。 30分ほどの演奏の後、お待ちかねのDon Ross登場。CDのジャケットなどから長髪に長いヒゲという仙人のようなイメージがあったけれど、ヒゲも髪も短くなっていた。 挨拶もそこそこにいきなり"Afraid to dance" そして2曲目には僕の大好きな"Thin Air" すごい!3メートル前でDon Rossがマイフェイヴァリットを演奏している。ちょっと感動。 曲名の由来などをMCで面白おかしく話しながら、どんどんと演奏していくDon Ross 3曲目は代表曲の一つでもある"Tight Trite Night"をバリトンギターで演奏。フレットが斜めになっているちょっと変わったギターで、彼によると「コレを作ったひとがちょっと酒を飲みすぎていてね」ということだった(笑)"Tight Trite Night"は絶対に聴きたい曲だったのでやっぱり嬉しい。 うろ覚えだけれど、そのあと"Head & Heart","Dracula & Friends","Elevation Music", "Michael, Michael, Michael", "Any Colour But Blue","Zarzuela"などをMCで笑いを取りながらガシガシと弾きまくる。途中に歌もあり、初めて聞いたがこれがまたいい声で上手い! 彼の曲は複雑なチューニングが多いのだけれど、MCで我々を笑わせながらパッパと音を合わせてしまうのもカッコよかった。 大きな拍手の中、最後の一曲を終えて一度楽屋にもどる彼。もちろんアンコールのための手拍子はやまない。しばらくしてヘンなTシャツを着たDon Ross登場。 亀工房の前澤さんによると、Don Rossは日本で売られている適当な英文や単語がプリントされてたTシャツがいたく気に入ったらしく、「ファッションセンターしまむら」に一時間半も居座って30年分のクリスマスプレゼントとしてヘンなロゴTシャツを買いまくったとのことだ(笑) Don Rossがオーディエンスに向かって「なにか聞きたい曲はない?」というので、すかさず"So little time"と僕の好きな曲名を大きい声で言ってみると、"So little time?,OK"とリクエストを受け付けてくれた。おっしゃあああああ!! 「この曲は長いこと"so long time"弾いてないんだよね」などと冗談を飛ばしながら、チューニングをしていく彼・・・と思ったら、本当に長いことやっていないのかずいぶん手間取っていた(笑) チューニングを終えていざ演奏開始。いや本当に長い間やってなかったのかもしれない・・と思わせるところもあったけれど、テクニックを十分に見せてくれた。いや、もうね、自分の大好きなミュージシャンが目の前でリクエストうけつけてくれて、そのためにチューニングして演奏してくれたら、もう言うことなんかないですよ、はい。 フィナーレは前澤氏と"First ride"を演奏して全演目終了。 コンサートにつきもののCDの販売もあったので、まだ持っていない"Live in your head"を購入。なんとサインもしてもらえるとのことなので、憧れのDon Rossの前に。椅子に座っていてもでっかい。手もでっかいけど、あの手で史上たった一人、全米フィンガリング・ギター・チャンピョンに2回なるという偉業を成し遂げたんだなあ、と思うとやっぱり凄く感じてしまう。 「"So little time"弾いてくれてありがとう!」と言って、古いギターの弦のようにすっかり錆付いてしまった英語でちょっとだけ話す。CDのジャケットにサインもしてもらい握手。 なんと写真もOKということなので、僕の心の師匠のひとりでもあるTAROさんをつかまえて、携帯のカメラで写真をとってもらった。ふだんカメラは持ち歩くようにしているのに、こういうときに限って持ってきていないのが残念。肩を組んでツーショット。ほかにもDonと写真を撮りたがっている人がいたのでシャッター押し係をしばらくやる。 帰り際にTAROさんとちょっとだけ話す。「"thin air"楽しみにしてますよ~」と伝えて別れた。最高の一日だった!この体験も北アルプスの天気がよければ、まだ山の上にいて出来なかったわけだし、ホント人間万事塞翁が馬ですな。 やっぱりでっかい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.26 01:18:38
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