ゆく人、来る人
まぁ、あれです。ちょっとした与太話みたいなもんで。 地震&津波&原発からこっち、クラシック関係も誰が来るの来ないのと大騒ぎであります。 公平に言って、渡航自粛勧告が出るような所にホイホイ行くようなものではないのは確かでして。だからまぁ、来ないからってヒドイじゃない、と言えるものかというのはあります。実際、我々は最初から首都圏で生活しているから、今更はいそうですかと動けるものではないし。そのへんはどうしても温度差はあるとは思うんですが。 早々に来ないとなって評判が下がったのが新日フィル音楽監督のアルミンク。3月の一部公演から新国立劇場の檜舞台までキャンセルしちゃったもんだから、期待されてた分だけ失望感もひとしおというところでしょう。 同様に、都響のインバル、東響のスダーンも来なかった。何処ぞで、これを評して、「やはり日本のオーケストラなのに日本人を起用しないことの意味を云々」みたいなことを書いてる所がありましたが、そりゃ話が違うのであって、正直、日本人でそんなに才能のある人がいるわけではないからこうなってる訳で。本末転倒であります。音楽家というのは芸能であって、芸が上手いから起用されるのであって、国籍で起用される訳ではないのですよ。 とはいえ、アルミンクの陰に隠れてあまり強くは言われないけれど、スダーンあたりが来ないというのは、新日と並ぶガッカリ加減。 団体では、直近で中止になったのがウィーン少年合唱団。まぁ、子供だしね。無理して来ることはない、と言えばその通りなんだけど。 一方、新日で穴埋めとばかりにチャリティコンサートの指揮を喧伝されたのが、ダニエル・ハーディング。いや、この人、オケ事務局の判断もどうなの?という話ながら、11日の地震当日にコンサートやったそうですから。それも凄いけど、今の時点で6月の来日に合わせて、会員向けの代替公演をやり(平日だけど)、チャリティー公演もやる(平日だけど)という話。このまま新日やってくれます?.....そう甘くはないか。 普通に「よく来るな!」というのが、ダン・エッティンガー。残念ながら定期公演は法事なので行けそうにないのですが、今月17日の公演から来るそうです。 クレーメルは10日ほど遅れて来る格好なのか、ピアニストが、アルゲリッチ肝煎りのピアニストからアファナシェフに変わったそうで。お陰で公演が日曜夜に変わったので、これは行ってみることにしました。まぁ、そんなこともあります。