ウィーン・フィルとGo to なんちゃらと
ウィーン・フィルの2020年来日公演は、10/20目処に決行/中止を決定するそうです。 まぁ、このリンクも今時点での内容なので、後で消えちゃうかもですが。 正直言うと、現時点足下では、日本の方が余程感染者数が少ないのは確か。ドイツで10/8時点で2,972人、オーストリアは1,120人。日本は500 人くらいですからね。ドイツの人口が8,300万人、オーストリアは880万人。10万人あたりでいうと日本は0.36人、ドイツは3.58人、オーストリアは12.73人。そりゃぁ、まぁ、日本政府としては入国させたくないですわな.... 常識的に言うと、来たくないのではなくて、入れたくないのでしょうね。実際、まだ、欧州でビジネスに限っても入国制限を緩和する話にはなっていません。恐らくは、今、どうなるかという話をしているのでしょう。ウィーン・フィル来日公演は間違いなくビジネス案件ですからね。 ただ、まぁ、そんなにオープンにいろいろ出来る環境なのか、と言うと、悩ましくはありましょう。実態として、皆そう屈託なく聞きに行けるものかと。これは楽団ではなくて劇団だけれども、埼玉の劇団が恐らくは稽古で感染拡大して大変なことになってますし。どうしてもある程度生で見聞きしてもらう舞台というのは、こういう場合は危険性は何某か残ることは否定出来ないのでしょう。 いや、現実問題として考えると、危険性は非常に少ないんですよね。東京に限っても概ね1日あたり10万人に一人の感染者、として、仮に7日分が街に居る可能性があるとして、1万人に1人もいないわけです。理屈では。でも、現に感染は続いていますからね。オーストリアだと、その12倍だから、そうすると、サントリーホールに一人二人はいるだろう、ということになる。 まぁ、来日して入国するにあたって、検査もするだろうし、となれば、まぁ大丈夫じゃないの?という気はしなくはないですが、でも、入国させるにはリスクはないわけではないですよね。となると、これはどちらかというと、政治的判断、それも、いつ、どこで入れるか、の判断になるのだと思います。 正直言うと、現時点では、無理なんじゃないかなぁ、という気はします。現時点でウィーン・フィルを入れるには、あまりにいろいろ国境を開いていない。この状況で欧州向けに「開国」は難しいだろうし、といって、「特別に」ウィーン・フィルだけ入れると言うのも難しそう。前にも書いたけれど、やっぱり、この「鎖国」をどうやって開放するのか、迂闊に答えが出せない状況になってしまっているのでしょう。 なんだけれど、でも、Go toはやってるわけでして。まぁ、Go to トラベルは予算配分で揉めてるし、Go to イートは錬金術とか言う話になってるし、相変わらず詰めの甘い事ばっかりやってる訳ですが、こっちの問題としてはGo to イベント。今月下旬には始めるとかいう話ですが、どうなることやら.... 大体が、対象が広過ぎるんですよね。で、業界によって、全然インパクトが違う。映画なんて、指定席でも今精々2500円くらいだから、2割上限2,000円に対しては500円くらいしか安くならない。一方、こちとら1万円まではフルマックスで効きますからね。問題は、公演期日に制限はないのか。フルマックスで効くんだったら、来年の定期演奏会の会員券は対象になるのか。なるとして、1回MAX2,000円引きなのか、年セットに対して2,000円なのか。今時分だと、もう、来年の春から初夏にかけてのチケットは出てますからね。そこまで効くならいろいろ買おうと思うんだけれど......どーなるんでしょーねー..... 今の各Go toの騒動を見ていると、ちょっとどうなるのかな、という気はします。まぁ、それで事業者を支援する、という趣旨なのだから、それでいいっていうことならいいんでしょうけれども。でも、ねぇ....そもそも、じゃぁ行こうか、ってなるんですかねぇ......確かに関係なく行くつもりの私みたいなのにとっては、4公演くらい行くつもりが+1公演、ってことになるんでしょうけれど。でも、例えば、新国立劇場が事業者として選定されれば、放っておいても来るお客が普通に2割引されるだけですよね。或いは、ぴあが事業者として2割引きなのかクーポンやポイントで還元するとして、それって、新国立劇場にとって利益になるのかしらね。そして、だからといって、行こうかどうしようか迷ってる人の背中を押すことになるんですかね。 まぁ、Go to ってどれも生臭い話ばかりだから、こんなものと言ってしまえばそれまでなんですが、冷静に考えるとこれって誰得なんだろう、という気はしますです。ハイ。