鳥の子という襖紙の種類
襖紙の種類に「鳥の子」というのがあります。由来は、紙質が鶏卵に質感が似ているからだそうです。その「鳥の子」もさらに種類があって、1, 本鳥の子・・・・・・・・・手漉きの和紙2, 鳥の子・・・・・・・・・・機械漉きの和紙3, 上新鳥の子・・・・・・・・機械漉きの和紙。鳥の子の普及品バージョン4, 新鳥の子・・・・・・・・・パルプ製。アパートなどによく使用される。で、うちでは、新鳥の子以外は定番に入れていなかったのですが、ぜひ鳥の子でお願いしますというお客さんから注文いただきまして、今回「上新鳥の子」で貼り、今日納品しました。この鳥の子、本当に施工がシビアです。下地の状態がそのまんま出ますし、ちょっとでも手とか作業台が汚れてたりすると、ばっちり紙が汚くなります。言ってみれば障子紙のような感じです。そういうわけで昨日は、この鳥の子の襖を貼るのに、全身をセンサー化してやりました。こんな感じに納まりました。写真で見るとあんまり分からないけど、糸入りの襖と違って、繊細で優しい感じに仕上がって悪くなかったので、定番にしようかと思います。問屋が休みなので、失敗は絶対許されない現場だったので、結構なプレッシャーでしたがうまくいってホッとしてます(頼りない襖屋だ…)。