インド人・裁判を受ける-その2-
ダウンタウンの裁判所。同じ場所の地下1階が今回の舞台。ちなみに1階にてスピーディーさんは婚姻登録をした。少し遅くなったが、裁判所で何があったかを書こうと思う。2月末に裁判所に出向いたとき、わかどりは(1)おとなしく罰金を払うか、(2)異議申し立てのために証拠や承認を用意して裁判を受けるかの選択をするように言われたのだ。その時、おとなしく罰金を払ってしまえばとっても楽なのだ。もう裁判所に来なくていいし、裁判のための書類を用意する必要もない。しかし、車が走行中の反則切符をもらうと、わかどりの運転免許のレコードにはずっと危険運転の記録が残ってしまうのだ。それに、そもそもわかどりは安全運転していたのに何の間違いかぶつかってきた相手ではなくわかどりが切符をもらうという納得のいかない状況だったので、わかどりは裁判を受けるという選択枝を選んで裁判の予約を学会の後に入れたのだ。弁護士を雇った方がいいかなあ・・・と思っていたら、手続きの後にもらった書類に日本で言う『国選弁護人』の頼み方が書いてあったのだ。読んでみると、『お金のない人は、週の弁護士を雇うことが出来ます。費用は、書類作成手数料の50ドルのみです。』と書いてあった。書類に載っていた電話番号に、早速わかどりは電話してみた。すると、裁判の日までに現場の写真や事故の様子の図の作成、もし目撃者がいれば証人として裁判所に呼ぶようにとの簡単な指示があった。裁判の日まで学会をはさんで2週間ほどあったので、わかどりはその間に現場の写真を撮ったり、事故の様子を時間経過を追って書いた図を作成したりして裁判を待ったのだ。そして、裁判の当日。わかどりが裁判所の指定の部屋の前で待っていると、そこに、わかどりに切符を切ったおまわりさんと車をぶつけてきたおっちゃんがやってきた。前の裁判が長引いていて、わかどりは40分近く裁判所の一室の前で重苦しい空気を味わいながら用意した書類に何度も目を通してイメージトレーニングをした。そして、案内係が呼ぶ声が聞こえた。『Mr. Wakadori, please enter the court room』ついに来た・・・。わかどりは、切符を切ったおっちゃんとぶつかってきたおっちゃんとともに部屋に入った。続く・・・・。