(記事とは、関係ありませ~ん!)
気が付けば・・・もう、5月になってしまいました~!
昨日(5月3日)が、憲法記念日ということで・・・
安倍政権の改憲について、考えてみました。
自民党の改正草案の前文を読んで・・・
まぁ~!何だか、
その陳腐さというか・・・お子ちゃまの幼稚さというか~!?
個人的には・・・
憲法の前文が、こんな大人気ないモノになることには、反対です。
(注:大人気は、だいにんきでは、ありませんから~!)
日本国憲法と自民党憲法改正草案の前文を、比べてみると・・・
日本国憲法(全文)
(第一段落:国民主権)
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、
われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、
わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、
政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、
ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、
その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
(第二段落:平和主義、基本的人権の尊重)
日本国民は、恒久の平和を念願し、
人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、
専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、
名誉ある地位を占めたいと思ふ。
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、
平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
(第3段落 国際協調)
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、
政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、
自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
(第4段落 決意表明)
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
自民党日本国憲法草案(全文)
(第一段落:象徴天皇 主権在民)
日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、
国民統合の象徴である天皇を戴いただく国家であって、
国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。
(第二段落:平和主義、国際協調)
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、
今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、
世界の平和と繁栄に貢献する。
(第三段落:自助、共助の精神 基本的人権)
日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、
基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。
(第四段落:自由と規律 国土の環境 国の成長)
我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、
教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。
(第五段落:決意表明)
日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、
ここに、この憲法を制定する。
自民党の改正理由なのですが・・・
1) 全体が翻訳調で、日本語として違和感がある・・・って~。
個人的には、違和感はありません。
現行憲法は、はっきり、詳しく書かれていて、分かりやすいかも~♪
2) 我が国の歴史・伝統・文化を踏まえた文章であるべき・・・って~。
う~ん・・・象徴天皇のこと~?
家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成~?
でも、家族や社会の道徳を、憲法で規定するのか・・・意味が分かりませ~ん!
3) 現行憲法には、憲法の三大原則のうち「主権在民」と「平和主義」はありますが、
「基本的人権の尊重」が、書かれていない・・・って~。
えぇ~!
「基本的人権の尊重」って、言葉は、書かれていないかも知れませんが、
その内容は、バッチリ、書かれているじゃありませんか~!
「専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去」
「ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」って、
ちゃ~んと、書いてあります~♪
4)「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持」する、
ということは、ユートピア的発想による自衛権の放棄にほかならない・・・って~。
これって、逆に・・・
「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、
平和のうちに生存する権利を有すること」を、
放棄することでしょ~!?
それで、いいのでしょうか~!?
「いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」のであって、
「国家の名誉にかけ、全力を挙げてこの崇高な理想と目的を達成」させる・・・
ユートピアを願うことは、決して、恥ずかしいことではありません!
オバマさんだって、言ってたでしょ~♪
それを目指すためにある、現行憲法でしょ~!
政府が変えたいのは・・・ここ(↓)じゃ、ありませんか~!?
「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうに」権力者を縛るための憲法を、
国民を縛るための憲法に改正させること。
・・・とても、危機感を感じます!