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カテゴリ:いじめ
(あい~んシュタインと記事は、関係ありまっしぇん!) いえ、ね・・・ 昨日(9月14日)の東京新聞(夕刊)に、気になる記事がありました。 その記事を、記載させて頂きますねぇ~。 ~~~・・・~~~ 「空気」が支配する島国 海外で多くの作品が翻訳されている作家、中村文則さん(40)が最新長編『R帝国』(中央公論新社)」を刊行した。並行世界の架空の島国、R帝国を舞台に、全体主義化した資本主義国家の恐怖を描いたディストピア(反ユートピア)小説だ。ヘイトスピーチやフェイクニュース、スマホ依存、ネット炎上など、現代日本、そして世界が抱える社会問題を盛り込みながら、その流れに”抵抗”する人々を描く。「現政権への危機感からこの小説を書いた」と言い切る作家に話を聞いた。(樋口薫) 「流れ」に抗する人々 「朝、目が覚めると戦争がはじまっていた」―。物語は、隣国の核兵器発射準備をR帝国が空爆で阻止したニュースで幕を開ける。 R帝国は”党”と呼ばれる国家党が強権体制を敷いている。民主主義の体裁を取るために存在する野党で議員秘書を務める栗原は、戦争の背後に党の思想があることを知り、抵抗組織「L」と行動を共にする。 R帝国には、ヒトラーやスターリンのような独裁者が存在するわけではない。「空気と流れで、いつのまにか全体主義になってしまう、『日本的独裁』を描いた」と中村さんは説明する。その風刺が痛烈だ。 例えば「人権」「真実」など、党にとって都合の悪い言葉は「うさんくさい」「青臭い」「格好悪い」といった負のイメージを植え付けられ、無効化される。党を支援する「ボランティア・サポーター」たちは、指示されなくても党の意向を”忖度”し、反政府的だと判断した人々への過剰な悪口をまき散らす。 信ぴょう性の乏しいネット掲示版のうわさに飛び付き、喜々として攻撃を繰り返す男性が吐き捨てるように言う。「真実?そんなものに何の意味がある?」。フェイクニュースがまん延し、国や政権に批判的な言葉がネットでたたかれる現状を想起させる描写だ。 「強い国と一体化したい、という人々の願望が大きくなっている。もはや日本はR帝国になっているのかもしれない」と、中村さんは懸念を隠さない。「歴史にはそこを過ぎたら後戻りできなくなる地点というものがあり、今の日本はギリギリかなと思っている。この傾向が続くと、何を小説で書いても、新聞で報じても『それは国にとって都合の悪いことだから』と聞いてもらえなくなる」 今が一番 息苦しい 作中で、抵抗組織に加わるサキが父から教えられた「委縮は伝播(でんぱ)する」との言葉が、著者からのメッセージだ。「作家になって十五年、表現の自由にまつわる空気は今が一番悪い、息苦しいです。でも、誰かが委縮すると、それは伝わるんです。だからこの小説は委縮ゼロ、書き切ったという思いがある」 小説は昨年五月から今年二月まで新聞連載された。連載中、米国でトランプ大統領が選出され、オーウェルの著名なディストピア小説『1984年』がベストセラーになった。「今この小説を書いているのは自然な流れ。世界の読者にも問いたい」と強く感じたという。 大江健三郎さんやサルトルに影響を受け、「物言う作家」を自任するが、難解な思想小説ではなく、高いエンタメ性を備えた作品に仕上げた。「学生時代。『日本の戦争は間違っていなかった』という本がはやったが、戦争文学を多く読んでいた僕にはそのうそがよく分かった。若い読者がこれから過激な思想に触れた時、この本が鎧(よろい)になってくれればと思います」 ~~~・・・~~~ また、中村さんは・・・ 「今の社会問題はどれもリンクしている。だからすべて書く必要があった」 ・・・とも、おっしゃっています。 ・・・確かに。 私自身、「R帝国」を読んでいる訳ではないので、 この記事の感想になってしまいますが・・・ 「空気と流れで、いつのまにか全体主義になってしまう。」・・・って、 如何にも、今の日本ですよ、ねぇ~!? また、 「歴史にはそこを過ぎたら後戻りできなくなる地点というものがあり、 今の日本はギリギリかなと思っている。」という見解にも・・・同感です。 本当に、危機感を感じています。 そして、 「委縮は伝播(でんぱ)する」・・・なるほど。 だから、 「この小説は委縮ゼロ、書き切った」と、おっしゃる、中村さんに、 強い意志と希望を、感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年09月16日 00時32分39秒
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