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カテゴリ:本・読書
もう1作、唯川恵。
まったくタイプの違う二人の女性を中心に、新宿二丁目のバーの「ママ」、家出少年、不倫相手と絡んで恋と人生と家族の物語。 『女はいつだって、女であるということですでに共犯者だ』 『きっかけなんて、舞い上がって我を忘れるからこそ掴めるものだよ』 のようなオシャレフレーズが、実にナチュラルに響くのがこの人の魅力ですね。 わかりやすい「1対」の女だったのが、終盤で「一体」の強い女性像に収束していく過程で、直前まで想定されていた読後感が一気に塗り替えられてしまいます。 第126回直木賞受賞作。 肝っ玉度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017/08/27 11:55:44 PM
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