テーマ:ワイン大好き!(30831)
カテゴリ:日本ワイン
先日行いましたリースリング飲み比べ会のワイン、ここからは赤です。ピノ・ノワール2種の飲み比べを行いました。今回は国産です。 ジャパンプレミアム・津軽ピノ・ノワール2010。生産者はサントリー登美の丘ワイナリーです。山梨県甲斐市のワイナリーで、そのルーツは1909年までさかのぼります。その後1936年にサントリー創業者の鳥井信治郎氏が引き継ぎ現在に至ります。自社畑も多く保有していますが、ジャパンプレミアムシリーズは、開墾100年目の記念に、日本各地のブドウを用い、産地と品種にこだわった新シリーズとしてリリースされました。 このワインは、青森県の岩木山の火山灰土壌で、垣根栽培されたピノ・ノワール100%です。価格は、写真のお店で2590円。 色は薄く、鮮やかなルビーです。 香りはチェリーやラズベリー、イチゴといった赤いフルーツや、少々のアプリコットっぽさといったフルーツ感が出ていますが、新樽100%ということで樽感も強く、カラメルや木のニュアンスや、赤いフルーツ感と樽感があいまったであろう黒蜜っぽさやベリーA的イチゴキャンディ風の要素といったものが感じられました。 味わいは、酸主体。明るい乳酸系の酸が一番前に出ており、果実味は繊細。ほんのりと、ドライクランベリー的なそれが酸の後ろに見えるといった感じ。また、後口にかけて渋みはそれなりに出ていました。ボディは間違いなくライト。透明感とミネラル感はあり、パリッとした印象。 会では、ムール貝やパテ、それにソーセージと合わせてみましたが、どれにもやや押され気味な感じです。 ムール貝とは、生臭みは出ないものの貝の味のパワーに果実味が負けてしまう感じ。パテとは、酸味と渋みがなかなかはまりますが、肉の味の濃さの引き立て役に回っていました。ソーセージに関しては、その脂や香りがワインの味わいを上書きしてしまいました。 合わせる食事は、やはり繊細なものがよさそう。カツオのたたきやマグロといった魚系や、にくならこれは断然鳥でしょうね。 繊細な、日本らしいピノですが、それだけではない存在感もありました。薄ウマ系として面白いアイテムになっているかと思います。 また、もう少し置いて、樽香がこなれてきたらどうなるかも興味深いところです。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年02月10日 16時35分14秒
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