カテゴリ:日本ワイン
今回は国産シャルドネ。もうすっかり日本のシャルドネを代表するワインとなった九州は宮崎県、都農ワインの銘柄です。 シャルドネ・エステート2009。生産者都農ワインは平成元年に都農の町おこしを目的に作られた第三セクターのワイナリーです。地元産のブドウ100%にこだわりワイン造りを行っています。元々雨が多く、また火山性でミネラルに欠ける土壌でワイン造りには向かないと言われていましたが、土壌改良や栽培方法の工夫で今では海外誌で高い評価を受けるほどのワインが作られています。元々、果樹栽培に適さないと言われていた中で永友百二という人物が、苦労の末果樹栽培に成功、果樹産地として認知されるようになったという歴史のある土地だったそうで、その魂が受け継がれているのでしょうね。 楽天内に2009ヴィンテージは既になく、写真のものは2011ヴィンテージで2880円。2009ヴィンテージは、地元徳島に帰省した際、アワーリカー沖浜店という酒販店で2500円程度で特売されていたのを購入した次第です。 色はしっかり黄色。もうツヤ感もあったでしょうか。 香りは、開けた日はらしいニュアンスが健在で、クリームっぽさや蜂蜜のニュアンスを中心に、グレープフルーツやオレンジといった柑橘やリンゴ、洋梨、トロピカル的なフルーツ、焼き芋や軽いカラメルのような甘い要素、さらに、それらの奥にあるハーブっぽさといったものを感じました。抜線翌日は、甘いニュアンスはありつつも、白い花っぽさやバナナ系の香り、加えて軽くシェリー的な要素が感じられました。 味わいは、果実味がまだまだ元気。カリフォルニアのシャルドネを思わせるそれが、若い頃よりは落ち着いているもののバッチリ味わいの真ん中にいます。ただ、酸の存在感はかなり増しており、明るく強いそれが果実味の後からぐぐっと前に来ます。ボディはミディアムで、口当たりは日本ワイン的な柔らかさがあるものの、エキス分もあり、しなやかな印象。 食事には何だかんだ合います。 寿司ですと、中とろ等にはやや印象をさらわれる感じでしたが、イカやエビといったものにはバッチリ。ワインの果実味とネタの甘み、シャリの甘みに一体感がありますし、シャリの酢にワインの酸が合わさって立体感が感じられました。 また、アメゴの塩焼きを摘まみますと、脂の乗ったアメゴの旨味がワインのインパクトを上手く包み込んでくれる他、香りの相性もいい感じでした。 また、炙りチャーシューもいい相性で、タレの甘み、肉の旨味がワインの果実味や酸にはまりますし、脂の強さをワインが上手くクリアーにしてくれました。 甘みとの相性という店では、酢豚も結構行け、タレの甘酢っぱさがよく合いました。 実は、購入したお店に結構前からあり、気になっていたのてすが、今回在庫処分の為か安くなっていたので、状態は不安だったものの購入してみました。 二日目の軽いシェリー系ニュアンスは少し気にはなりましたが、十分美味しく頂けました。このワインが売れ残っているのはちょっと残念な話ですが、熟成したエステートを楽しめたのは個人的にはありがたい話ではあります。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年05月11日 23時05分59秒
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