テーマ:ワイン大好き!(30814)
カテゴリ:フランスワイン
中国料理とシラーの会のワイン、続いてはシラーです。今回はフランス・コート・デュ・ローヌのものになります。 サン・ジョセフ・ルージュ2010。生産者アラン・グライヨは北部ローヌ、クローズ・エルミタージュに本拠を置くワイナリーです。1985年創業で、創業者のアラン・グライヨ氏はまだ現役という新しいワイナリーですが、ブドウの収穫時期を遅らせ、収量を減らすことで力強いワインを作り、同アペラシオンの評価を大きく高めました。サン・ジョセフはクローズ・エルミタージュの川を挟んで反対側。小作地としての畑があり、本ワインはその畑のブドウによるものです。 価格は、楽天内では写真のお店で3780円。 色はガーネットといっていいでしょう。黒さもありますが、赤い印象も十分です。 香りはスパイシー。黒コショウやピンクペッパーといった要素や、八角など茶色いスパイスといったものを感じます。ただ、シラーのワインでよく感じる甘草っぽさは大人しい目。そこに、黒ベリーや赤ベリー、ドライイチジクといったフルーツ感が加わります。中でも、赤ベリーっぽさは時間と共に強まり、グラスに少し残すとピノっぽいくらいになります。その他、キノコや土っぽさ、軽いココア、乾燥タイムやローズマリーといったドライハーブのようなニュアンスといったものもあったでしょうか。 味わいは、かなりのバランス型。明るい乳酸系の酸が一番インパクトのある要素で、それを温かみは感じるものの穏やかな果実味がつつむといった感じ。渋みも、酸と果実味の間にスッと、アクセント程度に入り込むといった感じ。口当たりも滑らかです。ボディはフルボディですが、適度なハリとしなやかさ、まろやかさがあるといった感じ。 会では、アナゴの黒酢炒め以降の料理と合わせましたが、全部いい感じでした。 アナゴと合わせると、黒酢の甘み、コクにワインのボディや果実味が馴染みますし、アナゴの香りや旨みに、ワインのスパイシーさや酸が嵌る感じです。 鴨のクレープ包みとでは、鴨肉の旨みにワインの酸や果実味が合うほか、それらの奥にある旨みが引き出されるといった印象です。 麻婆豆腐とは、肉の脂や旨みにワインが合うのもありますが、やはり香りですね。山椒などのスパイシーさとワインの香りの間に共通項を見出せました。 最後の肉味噌ソースの麺ともよく、ソースのコクとワインのコクが引き合いますし、麺の香りとも、何がしかの要素(ミネラル系?)がマッチしていました。 ローヌのシラーは穏やかなものも多いですが、それでも結構果実味しっかり系の印象があったのですが、このワインはかなり穏やかで、ピノ・ノワール的世界観を持っているように感じました。ガツンとインパクト、というタイプを求めるとアレですが、コストパフォーマンスの高いワインだなと。 また、中国料理には、はすのみさんのお料理が繊細なものだったこともありますが、かなり合わせやすいと思います。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年06月05日 14時27分25秒
コメント(0) | コメントを書く
[フランスワイン] カテゴリの最新記事
|
|