テーマ:ワイン大好き!(30813)
カテゴリ:日本ワイン
先日行いましたイタリア系日本ワインの会のワイン、続いては愛知県産の白です。 2012・イノチェンテ・ビアンコ。生産者はアズッカ・エ・アズッコ。オーナーの須崎夫妻は2000年からイタリアのシチリアやトスカーナで3年間ワイン作りを学ばれた後、地元の愛知県豊田市に畑を取得(イタリアで見た景色に似ていたのだそうです)、2008年に収穫をむかえられました。醸造は、長野の城戸ワイナリーと愛知の多治見神言修道院の2か所に委託していましたが、今年の11月にいよいよ自社ワイナリーをオープンとのことです。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー、シャルドネなども栽培されていますが、サンジョヴェーゼやランブルスコ・グラスパロッサなどイタリア系品種も多く栽培されています。 本ワインも、セパージュはシャルドネ、トレビアーノ、マルヴァジアという構成。醸造委託先は多治見神言修道院になります。価格は、4100円で、販売は今のところワイナリーのみのようです。 色は黄色。ツヤ感も少々あります。 香りは、軽いナッツや微かなシェリー感もあり、セパージュの個性を感じます。その他、フローラルや花の蜜、ほんのりヨードといったものも。フルーティさはしっかりで、リンゴのコンポートやミカン、グレープフルーツ、それにパイナップルやパッションフルーツなどの南国フルーツっぽさも。その他、ハーブやアロエのようなニュアンス、マジパンっぽさといった要素も感じられたでしょうか。 味わいは、果実味たっぷりです。日本のワインというと果実味も非常に繊細なイメージを持たれがちですが、このワインのそれは南方の産地を感じる、ボリューミーなものとなっています。勿論果実味だけではなく、明るく強さのある酸がいい塩梅で入っています。また、後口にかけては軽く苦味もあったでしょうか。ボディはミディアムライト。なめらかさとしなやかさがあり、丸く膨らむタイプではありません。 会では、ジュンサイと鱧のパスタ、それにメインの豚肉のところで飲みました。 パスタとの相性も上々です。鱧のしっかりしたコクと独特の香り、ジュンサイの酸味、それに全体をまとめる塩気と旨みに対し、ワインの果実味やフルーティさが、バランスを崩すことなどは無く、旨みを引き出しつつ全体の味わいに新しい要素を付け加える感じです。特に、鱧とジュンサイの味わいの中に違和感なく果実味が馴染むのには驚きました。 しかし、見事なマリアージュを見せたのは豚肉。肉の旨み、甘みにワインの果実味と酸が加わり、ソース的ながらもより一体感のある、深みのあるマリアージュとなりました。肉の香りや隠れていた鉄っぽい旨みも、ワインの味わいと香りが結びついて前に引っ張り出してくれます。また、ガスパチョソースも合わせることで、香りの面の相性はさらに向上します。 パスタともよかったですし、豚とも素晴らしかったです。特に、豚肉との相性に関しては、今まで体験したマリアージュの中でも5指に入るレベルです。これは、今年のマリアージュ大賞は決まりですかね^^; ワイン自体も、複雑さのある香りに、バランスがいいながらも南方系、イタリアな世界観を感じる果実味で、非常に面白かったです。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年06月18日 23時28分56秒
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