テーマ:ワイン大好き!(30799)
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先日の8月4日、毎年恒例となってきました国産ワインコンクールの結果が発表されましたね。
内容に目を通しましたので、毎度のごとくまた個人的な雑感を書かせて頂こうと思います^^ 先ずは、エントリー数が過去最多となったことが印象的です。増えたり減ったりしては来ていましたが、ついに過去最多となり、受賞ワインの中にも今まで見なかった作り手さんのものもあって、コンクールが浸透してきているんだなあと。 コンクールに対しては色々な意見があるかとは思いますが、日本ワインを選ぶうえでのきっかけや参考にもなりますし、ワイナリーが露出するのにもいいですし、作り手、愛好家諸々、10年続いているコンクールですし、みんなで育てていければいいのではないかと思います。 さて、各部門を見ていきますと、欧州系品種赤の受賞ワインの産地は山梨&長野でいっぱい!という感じですね。部門最高賞のシャトー・メルシャン 桔梗ヶ原メルロー2009を筆頭に、ミュゼ・ドゥ・ヴァンの上級レンジなど、山梨長野の有名どころがキッチリ金賞を受賞しています。 そんな中、新潟、胎内高原ワイナリーの2012ツヴァイゲルトレーベ樽熟成が金賞を獲っていることはやはり印象的です。このワイナリー、他にも銅賞や奨励賞も獲得していますし、過去のコンクールでも金賞をはじめ受賞歴があります。経営は胎内市という、3セクどころか市営のワイナリーで、土壌は粘土質だそうですが斜度の強さで水はけを確保しているとか。これは興味深いですね。岡山からはかなり遠いですが、是非行ってみたいものです^^ また、新潟勢では越後ワイナリーも複数受賞しており、米どころ、日本酒どころとして有名な新潟ですが、今後はワイン産地としての存在感も、カーヴドッチ系のワイナリーもありますし、増していきそうですね。 さて、そんな受賞ワインの中で異彩を放っているのが島根ワイナリーの横田カベルネ・ソーヴィニヨン2012。島根のワイナリーといいますと、日本ワインファンには寧ろ奥出雲葡萄園の方がメジャーで、島根ワイナリーは観光ワイナリー、というようなイメージを持たれていたかもしれません。 島根ワイナリーとしてもそういったイメージを払拭すべく、奥出雲町に新たな自社畑を取得、フラッグシップとなりうるプレミアムレンジのワインの生産を行っていました。それが、今回銅賞を受賞したワインとなります。カベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネの2種類をリリースしているようで、購入はワイナリー限定とのこと。どちらも飲んでみたいのは勿論、今後の島根ワイナリーにも要注目です。 一方、欧州系品種白では山梨長野、特に長野が多く見られますが、それでも赤よりはかなり多彩な産地が受賞していますね。 寧ろ、こちらで興味深かったのは品種です。このジャンルはシャルドネの独壇場というイメージでしたが、今回は部門最高賞がシャトーメルシャン マリコヴィンヤード・ソーヴィニヨン・ブラン2013(メルシャンは欧州系品種で赤白2冠ですね)。さらに、銀賞兼コストパフォーマンス賞にあずみアップルの2013ソーヴィニヨン・ブラン・ドゥジェムや、銅賞の安心院ワイン ソーヴィニヨン・ブランなど、ソーヴィニヨン・ブランが多くみられるようになっていることは注目すべきことかなと。 日本のソーヴィニヨン・ブランはいくつか飲みましたが、勿論、あの独特の香りを出す酵母の力もあるのでしょうが、香りや味わいに、日本らしい穏やかさがありつつも結構目鼻立ちのはっきりしたワインが多いなと感じていました。 今回、勿論、絶対数でいえばシャルドネが圧倒的に多くはあるのですが、ソーヴィニヨン・ブランが増えているのは必然的なのかなと思ったり。今後、これがどうなっていくのか気になるところです。 その他、国内改良品種赤ではマスカット・ベーリーA中心ですが甲斐ノワールや山葡萄系ブドウのワインが増えていることも興味深かったですし、一方で甲州部門における山梨の圧倒っぷりもインパクト大でした(去年は結構他の産地もあったのですが)。 あと、先月の日本ワインを愛する会大総会で東京に行って、都内をぶらぶらしていた際、暑さを避けるために入ったスーパーで、スパークリング部門の銀・コストパフォーマンス賞を受賞しているハギースパーク・重畳が売られていたことを思い出しました。このワインはある程度生産量もあるようですし、価格も手頃(1700円弱)ですが、やはり受賞するようなワインがスーパーで気軽に買えるというところまで来ているのは、日本ワインそのものの、文化への浸透具合が見て取れるなと。 さて、そんな中我らが岡山のワインはどうかといいますと、サッポロワイン岡山ワイナリーのワインが様々な部門で受賞していますが、これに関しましては岡山以外の土地の原料のものも多いですからね^^; 欧州系品種白で銀・コストパフォーマンス賞を受賞しているグランポレール・北海道ミュラートゥルガウなども、その名の通り北海道産ブドウなわけで。 ただ、その欧州系品種白でグランポレール岡山マスカット・オブ・アレキサンドリア・薫るブランとポレール マスカット・オブ・アレキサンドリア2013は岡山産マスカット・オブ・アレキサンドリアのワインです。 やはり、マスカット・オブ・アレキサンドリアは岡山を代表するブドウですし、これでいいワインが出来れば、という思いはあるかなと思います。 加えて、今年は銀賞ですが、国内改良品種赤部門で、グランポレール・岡山マスカット・ベーリーA・バレルセレクト2012が受賞しており、このワインはもう安定して高品質だなあという印象です。 それと、ロゼワイン部門の奨励賞ですが、サッポロワインと同じく赤磐市にあります、是里ワインのキャンベル・ロゼが受賞しています。 農業公園ドイツの森という施設内にあるワイナリーで、1500円程度のワインしか手掛けていませんが、施設内の畑のリースリングを用いたワインなどを作っており、実は結構面白いワイナリーだと感じております。 このキャンベルも甘口ですが、香りや酒質にしっかりしたものがあり、アメリカ系品種らしさは出ていますが、中々コストパフォーマンスはあるなと感じています。 今回も興味深かったですが、山梨長野ってやっぱりすごいというのが一番の感想でしょうか^^ にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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