テーマ:ワイン大好き!(30792)
カテゴリ:フランスワイン
今回は南仏ローヌの北部、コート・ロティの赤です。 コート・ロティ・ブロンド・デュ・セニュール2011。生産者ジョルジュ・ヴェルネは父が1940年から趣味で始めたワイン作りを発展させる形で1953年に誕生したワイナリーです。伝統産地フランスでは新しいワイナリーですが、コンドリューで高い評価を得、産地を再び世界に知らしめた作り手と言えます。現在は、ジョルジュ氏の娘クリスティーヌ氏がワイン作りを手がけています。本ワインは、コート・ロティの内の花崗岩土壌の畑のブドウを用いているそうです。 セパージュは、シラー90%、ヴィオニエ10%。価格は、写真のお店で7538円。 色は流石にまだ若い為かしっかりまっ黒です。ただ、エッジには微かにルビーも見えました。 香りは、シラーらしさがバッチリでており、甘草、黒コショウ、丁子や八角といった茶色いスパイス、其れにブラックオリーブといったものをよく感じます。また、ちょっとお香的な雰囲気も。フルーツも勿論出ており、黒ベリーやダークチェリー、赤や青のベリーのジャムといった要素を感じました。その他、ココアやクリームっぽさ、それに黒い土的なニュアンスも。 味わいは、この香りと若さですが結構バランス型。旨み、乳酸系のしっとりした、しかし量の多い酸、それに果実味が拮抗した印象です。渋みは後口にかけてやはりたっぷりありますが、意外と舌触りの印象は無いです。ボディも、密度は間違いなく高いですが、口当たり自体は柔らかさを感じるもので、フルボディながら重い!濃い!といった感覚はありませんでした。 柔らかさがあるため単独でも飲めるでしょうが、やはり渋みや密度を考えれば食事と一緒の方がいいかなといった感じです。 合わせるならやはり肉。それも、赤身しっかりのものがいいですね。ローストビーフをつまみましたが、これはもう間違いなし。グレービーソースもついていて、それと一緒でももちろんいいのですが、肉にすでに塩気があったので、肉+ワインだけでも十分。肉の持つ鉄っぽい滋味にワインのタンニンや果実味、旨みが嵌りつつ引き立て合いつつですし、肉の質感とワインの密度感も近似性があっていいです。 ステーキも合わせましたが、こちらも勿論良好。フィレでしたが和牛なので結構脂があったものの、それとワインの渋味が流石の相性。二つが相まって旨みになります。また、味付けはキノコ塩を使いましたが、香りの相性がよく、ワインの中にキノコ的なニュアンスがあるのかなと。 コート・ロティは堅牢で若いうちはなかなか、というイメージでしたが、こちらは香りも高く、味わいも柔らかさがあっていまでも十分美味しく飲めてしまいます。 もちろん、これが熟成して密度の濃さ・緻密さが適度にほどけてきたときにはまた素晴らしいのでしょうが、今は今で、お肉と一緒に楽しかったです。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年10月11日 00時58分47秒
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