テーマ:ワイン大好き!(30791)
カテゴリ:フランスワイン
1日ワインバーの告知ばかりでもなんですので^^;、そろそろワインの記事を。ただ、今回の生産者は、明日の1日ワインバーでご用意させて頂くクレマンの生産者でもあります。 ニ・ヴュ・ニ・コニュ・シルヴァーネル2007。生産者リエッシュは17世紀からアルザスのミッテルベルカイムの地でブドウ作りやワイン作りに携わってきました。現在までずっと家族経営を守っています。畑ではビオロジックを実践、醸造時は自然酵母での醗酵を行う等、自然派なつくりのワインを志向しています。変わった名前のワインですが、ニ・ヴュ・ニ・コニュとは「見たこともなく、聞いたこともなく」という意味だそう。その名の通り、3年以上の酸化熟成をさせて後リリースされます。 価格は、写真のお店では3564円でしたが、楽天内では既に完売のようです。 色はツヤのある濃い黄色。なるほど、酸化熟成を感じさせる色合いですが、茶色まではいきませんね。 香りは、アンズっぽさがよく出ており、そこに蜜やウリっぽさ、黄桃、茶色いスパイスや少々のナッツ感、それにドライイチジクといったものが加わります。柑橘のニュアンスもありますが、熟した金柑やオレンジの皮、オレンジママレードといった濃さのあるそれの印象が強いですね。 味わいは、旨みの印象が一番ありました。じわじわと、しかし前面に出てきます。そこに、少々の渋味のようなものも加わるでしょうか。果実味はかなり繊細。弱くはないですが、控え目な印象です。また、酸は、最初は大人しい感じだったものの時間と共に存在感を増します。乳酸系ですが綺麗なものです。ボディはミディアムライト。丸く柔らかな印象で、繊細な味わいのバランスに似合います。ただエキス分はありますね。 濃い目の色合いとは裏腹に穏やかでバランスのいい味わいなので、食事には合わせやすいです。ただ、香りの印象などから、やはり白い肉がいいなと。 シンプルに鶏肉のテリーヌをつまんでみましたが、鶏の旨みやテリーヌの食感に、ワインの穏やかながらハリのある質感や旨みがぴったりはまりました。鉄っぽさも旨みとして引き立ててくれますね。 また、焼き豚にも意外とイケて、豚肉の旨みにはやはり鶏肉のような相性の良さを見せてくれますし、焼き豚の甘辛い味わいやスパイシーな香りに、ワインの香りの甘いニュアンス等がよくはまり、テリーヌ以上の相性だったかも。 一方、魚類ですと、サーモンやトロ等脂ののったもの、あるいはアナゴツメ付き等味のしっかりしたものの方が良さそうです。 酸化熟成という事ですが、香りや味わいでのその印象はかなりつつましやかで、バランスのいいしっかりしたワインといった感じです。 果実味の出方も綺麗で、作り手の感性の良さを感じられるワインかなと思います。 明日の1日ワインバーフランス編では、この生産者のクレマンをご用意いたしております。スティルワインよりは無難な作りですが、その感性はうかがえるかと思いますので、是非お試しください。 にほんブログ村 「ワインモア」でこの記事をチェック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年12月08日 03時06分36秒
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